恐怖症と断薬 わたしのnote遍歴2
若いころ 事故にあった。CTの輪の中に入ったとき 突然パニックになった。目の前が狭くさえぎられるのが恐怖だった。そのときは何とか我慢できた。
40に差し掛かるころ 脳ドッグというのを受けようと思った。しばしば頭痛に悩まされていたためだ。そのとき MRIについての話を同僚から聞いた。首を固定し 狭い輪の中で20分ほど動かずにいるという。イメージがこびりついた。
その夜 イメージが襲ってきて眠ることが出来ない。イメージは大地震が来て 倒壊家屋で身動きが取れない というものに変わった。イメージが暴走する。次々に拘束のイメージが巡る。
本格的な恐怖発作の始まりだった。
仕事で病気の診断書をいくつも読んでいた。あ おれ 病んだ と確信した。これが精神科の診療の受けはじめ。
医師は薬を飲むことを忘れ 忘れても何ともない状態になったら 治ったと言える といった。地下鉄 エレベーター 狭くて窓のない部屋 きつかった。バスで恐怖発作が出たこともあった。服薬を欠かさず続けた。
幸いにして薬はよく効いた。首の後ろで ちりり ちりり と音がした。やけにアグレッシブになったりもした。仕事にはほとんど差し支えなかった。接待のときはビールで薬を流し込んだ。頭痛薬を追加したりしながら。
仕事をやめたのでストレスはほとんどないはずだ。そう思って10年以上服用し続けたパキシルとデパスをきっぱりやめようと思ったのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?