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大学祭

大学祭

近所の大学の学園祭を散歩した。

キャンパスのごく一部でこじんまりと行われている盛り上がりに欠けるお祭りだ。年々何というか、しょぼくなっている。以前は、出店で買った焼きそばなどを食べるテーブルが用意されたりしていたが今はない。ステージで、バンドの生演奏などもされていたが今はない。片づけが大変だからだろうか。それとも、別に来客のことなどどうでもいいと言うことだろうか。

まあ、大学祭は自分が楽しむための物と言われればその通りだが、昔は、準備片づけも込みで思い切り楽しんだものだ。その辺の力のいれ加減がバブルの世代の特徴でもある。

大学も移転するしないの話が出て、だいぶ敷地も縮小された。まとまった緑地が残されているだけ幸せかもしれない。なぜかまとまった森林が近くにほしい。この大学の近くで生まれ育ったからかもしれない。

生協食堂をのぞいてみた。一般人も利用できるか聞きたかったが、確か組合員でないと利用不可かと思い直した。カレーが二百五十円だった。購買部では本や文具が売られていた。あたりまえか。

当たり前と言えば大学図書館がある。この図書館は周囲の住民も使えるのだろうか。使えるとすれば意外な暇つぶしの穴場かもしれない。それとも、それを知っている老人たちにもう一般枠は埋め尽くされてしまっただろうか。

教室の掲示板にいろいろな企業のインターン募集の張り紙があった。私の頃にはなかった制度だ。どういう制度かよく知らないが、一定期間企業で見習いをするのだろうか。だとすればその間の講義はどうなる、とか、賃金は発生するのか、などとネットで調べればわかりそうなことを考えながら、学生の焼く焼き鳥の煙に巻かれて、キャンパスを妻とそぞろ歩いた。

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コロナ以前の話です また再開されるのだろうか

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