見出し画像

喫茶店へ

喫茶店へ

喫茶店、行っていない、随分。
以前、営業所に月1回午前中、掃除に業者が入った。その時、営業所員は喫茶店で作業を待った。のどかな時代だ。ぼすっとへこむふかふかのいすに座って、モーニングを頼む。ゆで卵とトーストが付く。朝食を済ませているのにトーストを食べ、トーストを食べたのに出先で昼をしっかりとる。
飲み助ではなく食べ助。
コーヒーの味は未だに苦いばかりでよく分からない。おいしいコーヒーの基準が。どこかの何、とおいしいコーヒーを定義してくれれば、というわけにも行かないだろう。


昔はよく喫茶店に行った。昼間は人と話をするときは喫茶店に入った。向かい合わせで、人と話をする。酔っていない状態で。たいていレモンティーまたはアイスティーを頼む。紅茶の匂いが好きだから。

なぜか田舎の出の実家でも紅茶はたまに入れてくれた。砂糖をたっぷり入れて、パンを浸して食べた。プルーストのマドレーヌならぬ食パン。思い切り甘くしたいがやせ我慢でカップ式甘味料の半分程度でとどめる。意外とそういうところ私は見ている。なので、人からもそういうところ見られていると思う。


今、私が住んでいる町に落ち着ける喫茶店、あるのだろうか。日曜の午後、短編のひとつも読めるようなできれば人波を眺められる二階以上の。


今伸している○○珈琲店というのはいくつかある。そういうところにはまだ行っていないが、長い時間くつろげるとの評判だ。今度、文庫本でも持って午後出かけてみよう。昼食を食べたのにサンドイッチなど頼んだりして。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?