禁酒中
禁酒中
もともと下戸に近いので全くつらくないのだが、禁酒して八ヶ月経つ。まあ、いい気に酒など飲んでいる状況でもないのだが、飲酒のつきあいが始まってこの方、これほど酒を飲まなかった期間はないので、時折だが、ほろ酔い加減の、顔が熱を帯び始め、少し意識がぽっと湯気立つような感覚が恋しくなることもある。
うちは、妻は全く飲まない。粕汁すら作ってくれない。子供たちはそのうち飲むかもしれないが、強いか弱いかは分からない。親戚筋をみても、全く飲めない人もいれば、底なしに飲む人もいる。飲みながら母乳をやって赤ん坊が酔っぱらったという逸話を持つ人がいたが、早世してしまった。その赤ん坊は無事国立にある国立大学を出て結婚した。やはり酒に強い。
飲む飲まないは子供たちの勝手だが、できればいい酒を飲んでもらいたい。そして、たまにはこんな親父でも酒をつきあってもらいたい。それが夢だという人もいるが、酒があまり好きではないので、別に夢とまでは行かない。ただ、健全にごくふつうに育ってもらえて、その結果として酒席をともにできればいいと思う程度だ。
本当は私の場合、禁酒よりも、運動と減量の方が優先されなければならないのだが、こちらは好きではないと実行するのにかなりの苦痛を要する。せめて、酒だけでもやめるのに苦痛を伴わないでよかった。
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