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共働き

共働き

以前、共働きをしていた。掃除と皿洗いを担当した。アイロンがけは出来ない。したことがない。アイロンで一番難しいのはハンカチをきちんとかけることだそうだ。

洗濯は妻に任せた。食事も出来るだけ任せた。よく、仕事帰りに総菜を買ってきた。別にそれに文句は無かった。

掃除は土曜日の午前中に割合丹念に行った。桟に溜まった埃を筆で吐き出したり、散らばった物をきちんとしまったり、掃除機を隅々までかけたり。土曜日は一仕事終えてからでないと落ち着かなかった。

皿洗いは家事の中でも好きな部類に入った。まず、汚れた食器はシンクにおいたたらいに浸ける。浸けた後にたらいから出して一つ一つ洗剤で洗う。洗い終わったそばからまたたらいに入れる。洗い終わった食器がたらいに溜まる。そこに水を入れ、もう一度浸けた後シンクに水を軽く流しながらすすいでいく。

この手順が一番水を使わずに済むと思ったがどうだろうか。水を出しながら洗うと思いの外、水を使うと、歯磨きも、シャワーも、そういわれているのだから皿洗いだって同じだ思う。

物がだんだん片づいていく様が好きだ。あるいは物ができあがっていく様が。なぜなら結果が目に見えるから。数字が積みあがったり、減少していくのも好きだ。それは、時と場合によって増減が喜びにも苦しみにもなるものだが。

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