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3行短文(詩?)を提唱します

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4文字または4音 4節 3行 定型短文(詩?)を提唱します この方法による作例を 提示していきます
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#3行短文

軽蔑 五篇

窓枠 のうえの カーテン にかくれ ひとすじ 亀裂が はいって いたなら サンテン イチイチ がつけた きずあと 黄色い 国会 海のな かにある 魚の 出入りの 激しい 海底 温泉 冷泉 いずれも 不機嫌 でたらめ ばかりの そのペン つかって ひらいた 扉を 描こうと するのを なにかと 邪魔する がたつく テーブル 舌をお しつけて いるよな たにしの 吸いつく 水槽 むこうに 見えてる かたちを ぼかして ゆれるひ ざこぞう 軽蔑 しない

かおり米 五篇

にわかあ めときて 本日 終了 くさむし りの日は つぎいつ とれるか あまった 午後には 映画を 撮ろうか キャンプが したくて テントを いくつも 安くか ったのだ ひとりで 寝るのに キャンプへ いくのか 一人で 私は 雨の日 写真を 撮りにい きたくて さそった あなたは あめあが りにくる 雨がや まないと その日は つぶれる かおり米 炊くと どこから ともなく あなたが うかんで 私は 抱かれる 米をはみ ながらに 舌を吸 いつける ある意味

二度目 五篇

水草 とともに かわえび を掬う 青いえ びにはた まごがい だかれて まよった あげくに にがすの をやめた ぶどうい ろしたし たをみせ てくるい ちどはほ んきにし なかった けれども 二度目と なったら つよくだ きよせる いまやれ やらない すぐやれ やらない やらせる やらない なんなら やらない ないても やらない なんにも やれない 遠くに 見えてる しるしの 煙突 あそこに むかって あるいて いくとき みの高 校とか そうばが 建ってる

辻褄 五篇

下見を かねての 婚前 旅行で 新種を 見つけて 取材さ れたから なおさら 結婚 するなと 言えない 冬のわ せだえき 改札 を越えて 全力 で走る コートは ためかせ 吐く息 白くて 若くて 熱くて それにつ いてはで きるだけ できれば ねがわく ばなるべ くどうに かなんと かどうに もこうに もどうか 極力 調べて いくうち 辻褄 があうと かすかな 望みを 抱いて いました そうなら いいなと 思って いました 金属 バットが かるくか

ネクタイ 五篇

窓から 見ている 幽霊 がいると 口癖 のように 言ってた 子供が 引越し してった 空き家に 窓なく バケツに 幾枚 浸けてた 銀貨を 水から 出しては 財布に しまった 釣り人 叫んで その場に 倒れた 私は 約束 すること をやめた まもるの だけれど 約束 はしない しないや くそくは まもるこ とはない むすめの ネクタイ 直して やりたい むすめは わたしが ふれるの をきらい ネクタイ をまげて 登校 してゆく とびたつ 鳥がじ

テーブル 五篇

あわてて テーブル 買いにい きました 偶然 みんなも 買いにい きました テーブル 取り合う 光景 みました 話が 外れて 思わぬ ところへ はしって 行くのは すわりが 悪いが きらいで はないと ひとりた ちすくむ 薪を火 にくべた いいにお いがした ひらいた 窓から かぜにの ってきた 先生 の家は 昼から お風呂か 後場がお わるまで 気はぬけ ないから 祈りを 続ける 日々をす ごしてる 姿勢は どうあれ 祈って 生きてる ひとつ