ミルティオ抜き冥府ネクロ

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こんにちは。いささか時期を逸した感はありますが、最近確定カードを抜く傾向があるようなので、それに便乗。したわけではなく、1週間前大真面目に考えていたミルティオ抜き冥府ネクロについて紹介したいと思います。

証拠のDMログ

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ここではDMであることもあり控えめに2と言ってますが、抜いて試してます。

①ミルティオの長所と短所

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長所:3面展開できる。カードを2枚交換できる

短所:本体は進化できない。フォロワーが2枚いない状態では弱い

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ごめんなさいちゃんと解説します。

長所
・ネクロ先5では概ね百鬼ララギンセツやオーダー死帝を除けば最強のボードアドバンテージを得られる。後5でも強いことが多め。

・フェイランカウント、グレモリーカウントの効率が最高クラスで、死帝カウントも進む。

・フォロワー限定だが好きにハンドを2枚入れ替えられる。対面次第で使わないカードやそもそも素置きで使いづらいカード(主にメタルスターや死帝、フェイランなど)を捨てれるのはかなりの長所。

短所
・構築にもよるが本体進化が出来ないため、出目によっては2面しか出なかったり、相手の体力4を取れないことが多発する。3:3や5:1,6:0を引いたらだいたい弱めで、長所であるボードアドバンテージ最強は運も加味するべき。

・消滅変身を食らうと2枚ハンデスしてるのに2ドローが消えて泣きたくなる。主にビショ対面ではギルトとセットでなければ絶対出せない。

・最初の短所と被る部分もあるが後5では(場合によっては先5でも)面に触れる性能が弱いこともあり、そのまま顔面を削られると押し切られる。死帝やフェイランが絡めば話は別なこともあるが。

・フォロワー2枚ない状態で弱いのはその通りだが、そうでなくても2枚あるけど必要なカードが混ざってるにも関わらず捨てなければならないと哀しみを背負う。

純冥府の場合、ドロソは十分に足りていると考えられ、ミルティオ無しでもデッキは回る。

・実は5T最強ムーブは百鬼ララギンセツ。場合によってはデイガー火車の方がグレモリーカウント多いので強いことも。

・6ターン目以降は概ねエンハ王墓などの方が強く、葬送要素が少ない場合面に触りづらいミルティオは使いづらく、5ターン目でしか出せない。すなわち後半腐るカード。

・エンハンスは遅すぎるのと、ほとんどのデッキで回復搭載のためトート要素がない場合間に合ってない。

他にも色々あると思いますが、とりあえずはこのようなところでしょうか。
欠点を多く挙げておりますが、多くは冥府での話であり、メタルスター、死帝、フェイランを入れた葬送ネクロの場合、ミルティオの短所がオミットされ長所ばかりが目立つ状態なので、絶対に3確でしょう。

また、短所を考慮しても普通の冥府、葬送冥府では3枚投入が板だと思います。では何故抜くと言う狂った考えに至ったのか?構築に移ります。

② 構築

構築の出発点はRAGE覇者でご存知shimonさんの妖怪冥府ネクロです。

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ただ、各種カウント、対面や引きによって左右されるゲームプランニング、そもそもグレモリー後において最高効率を出すことからして安定しづらい。など非常にプレイングが難しいデッキで、社畜のため練習時間が取れないこともあり、ランクマで数試合回しましたが自分にはこのデッキのパワーを100%引き出すことは無理と判断しました。

練習時間が取れたり、プレイングに無限の自信があるなら素直にこのリスト(キュレーターは火車に変えるのをお勧めします。shimonさん自身もそうしてます)を使った方が良いと思います。ミルティオOTKほんま決まんない。。。(プレイングカスなだけ)

このデッキを構成する要素で、葬送ララが絡んだ動きは非常に強く、それを残しつつトート要素は保険程度とし、最速グレモリーだけ考えた冥府と酒呑疾走を重視した形は割と行けるんじゃないか。と考え、自分用に調整したこの構築でランクマやJCGなどトーナメント大会に持ち込んだところ、かなりいい感触で各種トーナメントでは無敗だったと記憶してます。(今思えばハデスは絶対3の方が良かったですがそこは反省点。。。。。。)

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もはや別物と言っていい構築ですが、ロイヤルや式神、ネメシス、葬送ネクロにはかなり有利を取れている認識で、当時の環境的立ち位置が良く個人的には相当好感触でした。

ただ、この構築をランクマを回してて俺の中の悪魔が囁きました。

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ミルティオカス!

そして、記事冒頭のDMを身内に送り付け、他にも色々考えた結果できてしまった構築がこちらwwwwwwwwwwww

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なんだこれは……たまげたなぁ……
これでランクマに潜ってたこともあったから恐ろしい

③申し開き、またの名を言い訳

待って石を投げないで><Twitterで晒さないで!!!
申し開きをさせて欲しい。大真面目にミルティオを抜くべき理由があるのだ
ゼオン先輩ミルティオ不要説の根拠を挙げていこうじゃないか!

根拠①:後攻時(場合によっては先攻時でも)弱すぎて横並べに無力
短所でも挙げたが、ミルティオを出したターンは運よくデイガーが出なければ最大触れても1面までで、しかも体力4が取れないこともあり、相手の面が強い状況だとミルティオを無視されて顔を詰められ、次のターンで面を返しても体力差が圧し掛かってそのまま敗北する

これが予想されるため、主に後5でミルティオを置けないゲームも多く、これも短所で挙げたが後5で置けないとほぼ一生置けない。これでは何をやっているのか分からない。冥府は序盤の面が弱いこともあり、背徳相手には先5でも置けないゲームが頻発する。

根拠②:消滅変身で悶絶
特に説明することもないが、次の根拠との合わせ技でいよいよミルティオ不要説が強化される。

根拠③:V,B対面では出しづらく当然マリガンキープできない!
めちゃくちゃ重要な根拠。当時RAGE直後であり、ランクマでも背徳ヴァンパイアやコントロールビショップがかなり多かった。基本的にこのタイプのデッキは背徳ヴァンパイアにもコントロールビショップ(堕落シュート不採用の場合)にも五分~微有利認識ではあるのだが、ことミルティオに限った話をさせてもらうと根拠①、根拠②よりイラナイ。Q.E.D.

ここまででミルティオ不要説の根拠は十分だが、まだまだ根拠はある。

根拠④:フォロワーに不必要カードが少なく、何を捨てるか難渋する。
先述の通り、葬送ネクロの場合フェイラン、メタルスター、死帝など、捨てるカードに事欠かないのだが、自分の構築の場合、不必要カードが少ないため、何を捨てても後で後悔しそうな場面が頻発する。例えばララギンセツレジェスケ他スペル。と言ったハンドの場合、いっそ出さない方が良いんじゃないのかと言う衝動に駆られる。

根拠⑤:ここまでの理由でただでさえ5ですら出しづらい(特に後攻時)カードなのに、6以降一生出せなくて腐る。(根拠①の解説の焼き直し)

根拠⑥:死帝フェイラン不採用のため、各種カウントはグレモリーカウント以外この構築では関係ない長所と化す。グレモリーカウントですら百鬼ララギンセツ、デイガー火車に劣る。

根拠⑦:そもそも5の最強ムーブは百鬼ララギンセツのためミルティオじゃない。

根拠⑧:突然だがここで、ミルティオのテキストを見てみよう。

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テキストにある通り、2と言う数字は葬送、ドロー、リアニメイト回数に関わっており、ミルティオにとって重要な数字だ。
加えて合計が「6」になるように決める。と言うテキスト。
合計6、そして2と言う重要な数字。以上から導き出される結論としては、6を2で割ると3。3と言う数字が真のミルティオナンバーと言えるよね。
ちょっと待って欲しい。3と言う数字に関わるネクロマンサーレジェンド、勘の良い貴方ならご存知ですよね?











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なんてことだ……なんてことだ……
不要の絶傑とまで言われ、どのフォーマットでも一生不要扱いされたルルナイ=イラナイ=ミルティオ
つまりミルティオは不要。Q.E.D.

④なお……

根拠⑧はともかく、根拠⑦までの理由は割と真面目に考えており、そういうわけで、この狂った構築で意気揚々とランクマに潜りました。

数戦回して思いました。
やっぱりミルティオ要るわ。と((((((

⑤何故?

これだけ根拠を挙げたのに何故?と思われる方も居るでしょうが、自分の妖怪冥府ネクロにおいてもミルティオが強い理由は、百鬼ララギンセツを除けば5Tで最高のボード・アドバンテージを稼ぎ、テンポロスしない2ドローで、加えてゼルガネイア採用により横並べにも無理出しできる。ことが挙げられると思います。

このデッキのコンセプトとしては最速グレモリーを達成し、冥府に繋げること。そのためにはとにかくハンドを回すことが必須ですが、ハンドを回すとどうしてもボードが弱くなるという弱点とトレードオフです。

ミルティオはハンドを回しつつ、ボード・アドバンテージを最大限に稼ぐことの両方を兼ね備えており、稼いだボード・アドバンテージはハンド・アドバンテージに変換することが可能!また、百鬼ララギンセツはかなり要求値が高いのに対してミルティオは基本的に1枚で解決するので要求値が格段に低いです。

また、実際のところミルティオが無いとドローが足りない、あるいはハンドが燃える場面が頻発しました。ハンドを増やすカードが多すぎて、ミルティオのようにハンドを減らしながら2枚入れ替える重要性は思った以上に高いのではないか。と言うのはあると思います。

つまり、上記の根拠を跳ねのけてでも、ミルティオは絶対に採用するべきカードだと、抜いて初めてそのありがたみを実感しました。

ミルティオ以外の構築の細かい採用、不採用については語りません。ひとつだけ、ゼルガネイアは上記の理由で葬送・冥府に関わらずかなり考慮に値すると個人的には考えてますが……(3投はともかく)

⑥終わりに

今回は、見事大失敗に終わったミルティオ抜き冥府ネクロですが、抜いて初めてその価値に気づけたのは大きな学びだったと思っています。

デッキの重要カードを抜くことが昨今流行っていますが、思い切って大真面目に抜いた構築を回すことによって、そのカードの真の価値に気づき、シャドバ力の向上に繋がることは多いのではないでしょうか?

それではまた変態構築によるJCG4回目優勝報告でお会いしましょう!






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