腸骨下腹神経による臀部痛に出会った!!
お尻の外側が痛い時は、腰方形筋を直接伸ばすと痛みがなくなります。
腸骨下腹神経について
腸骨下腹神経(ちょうこつかふく神経)は、腰神経叢の第12胸神経(Th12)と第1腰神経(L1)から起こる神経です。この神経は主に以下の筋肉群の働きに関与しています。
腹直筋
腹横筋
内腹斜筋
外腹斜筋
感覚
腸骨下腹神経は皮膚の感覚にも関係しており、お尻(殿部)の外側と下腹部の感覚を司っています。
走行について
腸骨下腹神経は大腰筋の外側縁を出て、腰方形筋の前面を外側斜めに走行します。
腰方形筋の外側縁を過ぎると、腹横筋を貫通し、内腹斜筋と腹横筋の間を腸骨稜上の前面へと走行します。
どの神経においても腰方形筋の前を走行していることがわかる。
腸骨下腹神経由来の疼痛の特徴
臀部の外側の広範囲疼痛の訴え
腰方形筋の圧痛
これにつきます。
しっかりと部位を特定し、ほかの皮神経由来の疼痛や仙腸関節性の疼痛でないことを評価していきます。
アプローチ
側臥位で痛い方の腰方形筋を外側から内側にスライドするようにやさしく擦るだけ!!
骨盤の挙上下制を自動介助にて実施しリラクゼーションの実施!!
自分がみた症例は、これをするだけで疼痛が消失した。
臀部の外側の疼痛で広範囲部痛がある場合、試してみてはいかがでしょうか?