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マイクロモノづくり

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マイクロモノづくりとは、「自分が本当にやりたいコト」に気付いて、それをビジネスにしていく概念で、結果として少量のニーズになるのかもしれないけれど、高付加価値、高利潤のモノづくりを…
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2020年3月の記事一覧

第62回MMS(2013/8/5対談)「デザインマネジメントから日本のモノづくりを語る」MTDOinc. 田子學さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS概要  今回のゲスト、MTDOの田子さまは、株式会社東芝デザインセンターにて多くの家電、情­報機器デザイン開発にたずさわる。 同社退社後、株式会社リアル・フリート(現amadana株式会社)のデザインマ­ネジメント責任者として従事。 その後新たな領域の開拓を試みるべく、2008年株式会­社エムテドを立ち上げられました。  現在では、幅広い産業分野でコンセプトメイキングからプロ

第59回MMS(2013/7/5対談)「メイカーズのたの秘密基地を町工場に!」株式会社関東精密  杉田勇さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 特殊な事業継承の町工場二代目 宇都宮:まず、杉田さんの自己紹介、関東精密さんの紹介をお願いします。 杉田さん:株式会社関東精密の杉田と申します。社名のとおり、関東にある精密機械加工の会社です。 名前は大きいですが、規模は小ぢんまりとしています。お客様は車、食品、衛生面、半導体関係など多岐にわたり、主に部品加工をやっています。 宇都宮:(創業から)何年くらいになるのですか? 杉田さ

第57回MMS(2013/5/31対談)「プロキックボクサーがカワイイ筋肉育成グッズを!」(有)光精工 秋山大輔さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ■精密機械加工で切削と研磨を行う 有限会社光精工(千葉県)は、ゲージメーカーの協力会社として、1964年に創業した。 マシニングセンタ、NC旋盤、研磨による精密機械加工を得意とする。積み重ねた精密加工技術と精密計測技術を基礎に、顧客のさまざまなニーズに応えてきたが、近年は受注が激減。専務取締役の秋山さんは、そのうちまた忙しくなるだろうと、社内の改善をしながら注文が入るを待ち続けた。しか

第56回MMS放送(2013/5/17対談)「ワクワクでつながる金属バネブロック「SpLink」」五光発條(株)村井秀敏さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ■日本でバネづくりを続けたい 村井さんがかぶっている帽子、その帽子にかけた眼鏡は、小さなバネをつなげてつくったものだ。レゴなどのブロックパズルが好きで、「プロ級の腕前」と自負する43歳。村井さんが代表取締役社長を務める五光発條株式会社も、同い年である。 五光発條は、神奈川県で精密超微細バネを開発製造している。山梨工場(株式会社ジー・エス・ケー)と、海外はタイとベトナムに工場がある。バネ

第51回MMS(2013/02/22対談)「めんどくさがり屋のだめ主婦が主婦発明家に」(株)発明ラボックス 松本奈緒美さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMSより 主婦のマイクロモノづくり ~株式会社発明ラボックス 松本奈緒美 さん  株式会社発明ラボックスの、松本奈緒美さんは、主婦発明家として有名ですが、その手法はまさに、マイクロモノづくりということで、ご紹介する。  学生時代に美術を学び、その後10年近く、作家活動を続けていた。しかし、リビングデザインセンターOZONEでの自身の企画展を開催した時に感じた違和感を最後に、アート活

第45回MMS(2012/11/2対談)「こころからのものづくり」を企業理念とする、紙の仕事人 小杉 博俊さま

本記事は2012年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 「紙の仕事人」小杉さん ~1970年台に一人広告代理店のような働き方をし、大手広告代理店を相手に仕事を勝ち取る~  小杉さんは1942年生まれで、2012年現在70歳である。その年令を感じさせない発想力、行動力には驚かされる。  かつて、大手製紙メーカー子会社のデザイナー時代、1970年頃であるが、小杉さんは、親会社が販売先の目途が無いままに設備してしまった製袋機のため

第35回MMS(2012/5/18対談)「わずか1ヶ月の商品開発『iPhone Trick Cover』」ニットー 藤澤秀行さん

本記事は2012年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 藤澤さんとの出会い 藤澤さんとぼくらの出会いは強烈だった。それは、2012年4月1日に「MONOist」に掲載する、「おばかモノづくり」という企画記事の原稿を募るため、Facebook 上に非公開のグループを開設してすぐのことだ。 日本の製造業の優れた技術を駆使した、思わず笑ってしまうような作品を製作してくれる会社を募集していたのである。そこに自身のYouTube動画を投稿してくれたの

第29回MMS(2012/02/24対談)「溶接工場が生み出したバリアフリーなハンドバイク」宇賀神溶接工業所 宇賀神一弘

本記事は2012年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 宇賀神溶接工業所(埼玉県朝霞市)は、40年培ってきたノウハウと高い技術力による「精密板金溶接加工」を得意とする。事業の柱の一つは受注生産、もう一つは、同社2代目の宇賀神さんが始めたオリジナルプロダクトの開発である。 ステンレス材を用いた家具やプロダクトのブランド「WELDICH(ウェルディック)」と、ハンドバイクの専門ブランド「HandBike Japan(ハンドバイク ジ

第28回MMS(2012/02/10対談)「イメージスケッチと寸分違わぬ試作車~格好悪いネクタイしてるくせに!」znug design,inc 根津孝太さん

本記事は2012年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 HPより引用ものづくりにたずさわる人と人、ものづくりのプロセスとプロセスを「ツナグ」 znug design (ツナグデザイン) の「ツナグ」は、「人」と「しごと」の両方をつなぎたいという想いでつけています。分断された組織やプロセスをツナグことによりチームを活性化し、限られたリソーセスの中でのアウトプットを最大化します。 根津さんは、千葉大学で工業デザインを学び、トヨタに入社された。代表

第61回MMS(2013/07/26対談)「お金の専門家が語る、クラウドファンディングにおける税務とは。」 公認会計士山内真理事務所 山内真理

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 三木:まず、自己紹介をお願いします。 山内さん:私は、会計士・税理士をやっています。もともとは大手の監査法人で主に株式を公開している会社に対する監査サービスを行う部署にいたんですけれども、数年前に独立をして、文京区小石川で会計事務所をやらせていただいています。アートやクリエイティブ、IT、カルチャーといった領域のお客様が多いというのが、ひとつの特徴です。 三木:独立された

第91回MMS(2014/10/24対談)「地域とつながる町工場の出張カーを作るプロジェクト」有限会社川田製作所 副社長 川田俊介さま

本記事は2014年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 enmono 本日のゲストは川田製作所の川田さんです。 川田 よろしくお願いします。弊社は神奈川県の小田原市にある、精密プレス加工と金型製作をしている会社です。パートさんを入れて28名ほどの社員の半分以上が60歳以上で、年配の方と若手が入り交じってやっています。社長である私の父が昭和44年に始めました。 enmono 川田さんは副社長です。 川田 私は4年半前、川田製作

第63回MMS(2013/08/23対談)「プラスチック試作で、メイカーズの強力な味方!」株式会社テクノラボ 代表取締役 林光邦さま

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 enmono 本日は、株式会社テクノラボの林社長にご出演いただきます。テクノラボさんでは、どういったお仕事をされているのでしょうか? 林 仕事内容は大きく分けると三つあり、デザインや構想の提案から始まります。次に、設計と試作をします。私どものお客様は、図面を読めないお客様がほとんどです。設計の承認は図面ではなく、試作の造形モデルで承認をしていただいています。承認後、金型を製

第104回MMS(2015/05/22対談) 「1000年先を見越したモノづくり」 彫刻家 奥西希生さん

本記事は2015年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●芸術家の家に生まれて enmono はい、というわけで第104回マイクロものづくりストリーミングはじまりました。皆様いかがおすごしでしょうか? 本日のゲストはこちら鎌倉二階堂にありますご自宅を工房にしております仏像・神像の彫刻家、奥西希生さんです。奥西さんは仏像・神像の最終的な完成イメージを五百年先に据えていらっしゃいます。それはマイクロものづくりと通じる部分があります。単に大量

第142回MMS(2017/01/13対談)「成功報酬型システム開発でスタートアップエコシステムの一翼を担う」後編 株式会社ブイ・フォース代表取締役 佐藤 光一さん

⇒前編からの続きです。●マイクロモノづくりについて 三木:後半は我々マイクロモノづくりという考えに基づいて事業を行ってるんですが、実はブイ・フォースさんもマイクロモノづくりっぽい考えのシステム開発会社さんかなと思っていて、レベニューシェアは小さく始められることとかあると思うんですけど、何かご自身の会社で意識している指針とかありますか?そういうマイクロモノづくり的な小さく始めるとか 佐藤:全体的にスタートアップの土壌がそうあるべきなのかなとちょっと最近思ってきていて、孫泰蔵