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東北2023秋 その2

Day2 盛岡ステージ

小雨混じりの朝であった。少し寒気がする。本格的な秋が来たのか。傘をさしながら盛岡市内を練り歩いた。初めての土地、初めての観光は徒歩がとても似合う。

この日の昼食は白龍でじゃじゃ麺を食した。これで盛岡三大目的の二番目を完遂である。順調だ。盛岡冷麺、じゃじゃ麺と目的はベタであった。次はいよいよ、わんこそばだ。と思わせといて、これは食さない。目的でも何でもない。わんこそばや食べ放題ビュッフェのような忙しい食事は好きではない。

盛岡に来た三番目のそして最大の目的、それは旧識へのご挨拶である。盛岡在住のHさんとは20年近くお会いできていない。

Hさんは旧家を改装した雰囲気の良いお店を予約してくれていた。夕方、盛岡城址に程近いその和食処でHさんご夫妻とお会いした。お元気そうだ。実際、よく飲みお元気だった。驚くべきことに20年ぶりですねというような挨拶をするも、久方振り感は全くない。先週会ったよねという軽い感じである。その理由として、頻繁ではないにしろSNSで交流をし近況を知り合えていたからに他ならない。よくある話だ。

三陸物の肴を摘みつつ、ビール、ワイン、日本酒の三重奏を奏でながらHさんと語らう。盛岡は観光をするところではなく住むところだ、と力説するHさんの発言が重い。盛岡市内を流れる3本の川の相違について、地元民ならではの興味深い話も伺えた。

深夜2時過ぎ、Hさんと近いうちに再会することを約束して、盛岡での二日目を終えた。冷麺、じゃじゃ麺、Hさんと盛岡三大目的を全て達成し満足である。盛岡市内の未紅葉がなんだというのだ。紅葉はあとで狩れるはずだ。そう信じていた。翌朝、盛岡を離れ少し南下する。

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