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CX-30の印象

 まだ納車されて1週間も経たない訳ですが、現時点で感じたことを自身の備忘も兼ねて書き連ねたいと思います。なお、前車がマツダアテンザセダン(GJ2016年後期型・Skyactiv-2.0G・FF・以降「アテンザ」と表記)なので、割とそれとの印象比較の要素が多くなりますので、その前提でご覧ください。

外観ですが

 アテンザと比べれば車格的には下となるこのクルマ。MAZDA3がベースとなったクロスオーバーSUV車です。デザインは新世代ならではの変化もあり、車格が下ということを考えれば外観は決して見劣りしないレベルと感じますし、それは結構頑張っているということかなと思いました。ワイパーはボンネットの中に隠れるような位置に設置され、正面からは見えないようになっています。しかもウォッシャー駅がワイパー自体から噴出されるという、凄いけど凄さが分かりづらい仕組みです。

車内はというと

 レビュー記事やオーナーボイスなどでは内装についてはおおむね好評です。確かにデザインは良いと思います。ただ、アテンザからの乗り換えだからか「高級感あるなあ」とか「外車みたい」と強く感じるということでも無かったところで、敢えて言うなら「最近のマツダらしいなあ」という感じでしょうか。あまり無駄な線や要素の多いデザインは好きではないので、そういう意味では好みのデザインである訳ですけど、その上でもうちょっとインパクトのある演出があってもいいかなあと。
 すでにユーザーの方からもよく聞く声ですが、インパネ回りがちょっと暗い感じはあります。カップホルダー辺りは夜になると本当に真っ暗です。初代アクセラには全席天井中央辺りに、センターパネル辺りを照らすLEDが付いていましたが、今思えばあれは素晴らしい装備だったなあと。ディーラーオプションでは、足元やドアポケットの照明はあったのですが、センターパネル回りの照明はありませんでした。初期モデルではCDプレイヤー部脇にUSB端子があって、ここにUSB照明を付ける方もいらっしゃったようですが、4月の改良後はこの部分のUSB端子が無くなってしまいました。
 メルセデスのように、とまでは言いませんが、例えばアンビエントライトの設定なんかがあると、シンプルな造形の中にもアクセントとなるのになあと思いました。

 中央のアームレストは幅広なのがいいですし、シートは背もたれの高さがたっぷり取られていて、大柄な私にも十分なサイズが確保できています(小柄な女性だとちょっと大きすぎると感じるかも)。固めといわれるシートの座面も私は結構好みです。またランバーサポートも付いていますし、1,2時間乗った程度の印象ですが、背中の位置を動かしたりずらしたりすることもなかったということは体にフィットしているんだと感じました。若干の腰痛持ちなので、シートの出来は本当に気になるんですが、アテンザに続きCX-30のシートは満足というところです。助手席も手動ですが高さが変えられるのもすごく助かります。

 後席はまだ座ってませんが、前席から振り返った印象だけでいうと、正直「足元狭いなあ」という感じ。まあそもそもアテンザは後席が抜群に広かったもので。全長が46cmくらい違う訳ですからこれは仕方ありません。あと、私の場合はほぼ2人しか乗らないので、実用上もさほど困ることは少なそうです。

 あと、これはオーナーの皆さんも感じておられるかと思いますが、収納スペースはやっぱり少ない…。アテンザでは運転席右下に小さい小物入れがあり、駐車場の鍵なんか入れたりしていたのですが、CX-30ではこの部分がドラレコの本体とETCで埋められていました。カップホルダーが奥に移動したのは素晴らしいのですが、その奥にある小物を置けるスペースだけでは少し物足りなさがあります。具体的には前席2人のスマホが置ける場所があるだけでもずいぶん印象が変わりそうです。

走ってみて

 今回の車両は20SツーリングセレクションAWDです。今年4月の改良でダンパーセッティングが変更され乗り心地が改善されたということです。といっても前後の比較をじっくりしたわけではないので、その効果は正直分からないところです。ただ、まだ新車で各所馴染んでいないことも踏まえつつですが、路面からのショックは車格なりにしっかり受け止めていたように思います。段差を超えてボディが強く共振したり揺すられたりという感じまでは無いので、少なくとも悪くないと感じます。ただ、アテンザと比べれば、ホイールベースの長さなどの違いもあり、ピッチング方向の揺れは多く感じますし、それによりアテンザのようなゆったり感はさすがに感じられませんでした。

 AWDの恩恵はオンロードで体感できるほどのことはあまり無いのかもしれませんが、上り坂の加速時などでは、FFだったらもう少しフロントが浮き上がるような挙動になるのかなあ、と思うところでフラットに登っていく感じがありました。これは後輪にも駆動がかかっているからかなあ。また、AWDによる燃費への影響についてはやはりそれなりにあるかなという印象です。以前のアテンザも同じエンジンでしたが、街中でのストップ&ゴーでは明らかに実燃費が低い感じがします(車両重量もアテンザより若干ですが重いですし、ギア比も違うでしょうから、AWDだけが要因とは言わないのですけど)。渋滞のない高速道路(100kmほどを淡々と走る状態)で16.5km/Lほどになり、これだとアテンザとそう違わないです(それでもアテンザの方が更に数値が良くなります)。このあたりはもう少し走って各部が馴染んできたら少し変わってくるかもしれないですね。

 そう、ちょっと気になったのですが、高速道路の走行時は雨だったのですけど、なぜかBピラー辺りから、雨粒が当たる音をすごく感じました。走っていれば基本雨粒は前側からクルマに当たる訳ですけど、なぜ側面からこんなに音が…という感じでした。こちらは今後も注視していきます。

 なんにしても、まだ走行距離も500km。2000kmくらいまでは本領発揮していないと思って、じっくり味わってみたいところです。

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