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MX-30をお借りした

 先日CX-30納車の話を書きましたが、諸事情あり10日ほどでCX-30を一旦販売店に預けることとなりました。そして、代車としてお借りしたのがこのMX-30(AWD)。1週間ほどのお付き合いになる予定です。
 CX-30購入時には、候補としてMX-30も見ていましたが、本当に試乗は少しだけだったので、もう買う訳ではないですが、ちょっと楽しませてもらおうかと思います。

 で、まずは洗車(そこ!?)。まあ天気も悪い日が続いていますし、そうピカピカを維持できないかもしれませんが、せめて窓くらいは拭いてから貸し出してくれてもいいと思うんですよね。店舗は黒くなりましたが、そういうところは白い時代から変わっていないところです。まあ、気になるなら自分でキレイにすればいいだけなので、行きつけのガソリンスタンドの門型洗車機に入れてしまいます。マイカー並みに、ホイールからエンジンルーム内まで拭きあげると、マイクロファイバークロスはまあまあ真っ黒に。でもこうやって自分で洗車すると、どこが汚れやすい、どこに水が溜まりやすいなども分かるし、やっぱりキレイになるのは気持ちよいです。

外観はCX-30より少し大きく見える

 MX-30は車高が10mm高い以外は全長も全幅もCX-30と同サイズ。ですが、フロント側はデザインの関係でボリューム感があります。CX-30もイケメンだと思いますが、このMX-30のボリューム感も結構好きです。リアピラー側のMAZDAのプレートも良いアクセントですし、ホイールデザインも少しの無骨さが似合いますし、以外に拭きあげしやすいです。ホイールアーチはCX-30よりも角ばった感じですが、クロスオーバーSUVというキャラクターとしてはこちらの方が「らしい」デザインだなあと感じます。

で、走ってみた

 CX-30にも共通する部分ですが、まず車内の静粛性は高いです。これは前車のGJアテンザも敵いません。ドアを閉めると外界の音がスッと消えるような感じです(無音ではないです)。エンジンも冷間時の始動では若干音が聞こえるものの、通常のアイドリングになれば「こりゃ静かだなあ」と思うばかりです。
 フロアの剛性感もアテンザより良い印象です(いやまあアテンザはホイールベースが長いなどハンデもあるでしょうけど)。シートはもう少し距離を乗らないと判断しづらいですが、前々車の2代目アクセラのシートではまだ長時間運転で腰痛が出ることがありました。アテンザは腰痛の悩みから解放されましたが、CX/MX-30のシートも今のところの印象はかなり良いです。
 シフトは少し変わった、リバースから右に入れてパーキングという形で、慣れないという声も聞いたりはしますが、個人的にはさほど抵抗感もなく、他とは違う個性にも感じられて悪くないです。

 発売当初からよく聞いていましたが、CX-30に比べてMX-30は足回りが穏やかだと。今回購入したCX-30は先般ダンバーセッティングの見直しが入ったものですが、それと比べてもまだMX-30の方が穏やかな印象です。不整路などの振動もCX-30に比べて優しい感じです。逆に例えば歩道を横切るなどの段差乗り越えでは若干の揺すられ感もありますが、運転手以外の同乗者にどちらがいいか尋ねれば、MX-30と言うのかな、という想像もしてしまいます。
 それと、羨ましいのはやはりマイルドハイブリッド。燃費への貢献はごく僅かなのでしょうけど、エンジンが不得手とする部分(例えばアイドリングストップ後の始動なども)をさりげなくフォローしてくれるところが好印象です。海外ではCX-30のSkyactivGにもマイルドハイブリッドが採用されたりしているようなのですが、日本はなんで不採用だったのかな…いずれマイナーチェンジで追加されるかもですけど。

やはり気になるところ

 ここまで読まれた方、私がCX-30を選んで後悔しているのかな?と思うでしょうか。いや、MX-30にもお気に入りポイントはいくつもあるのですが、CX-30の方が良いと思う部分もあるんです。フロント回りのメッキはやはり見た目のフォーマル感を演出しますし、内装で言うと、傷を考えるとシフト回りはMX-30だよなあと思いつつ、見た目の上質感は残念ながらCX-30の光沢のある感じは捨てがたいです。
 あと、中央のアームレストはCX-30が大きく、豊かな感じがします。MX-30は標準的なサイズのアームレストで、かつドリンクホルダーのフタになる部分あたりも含めて、若干コスト節約を感じさせる印象があります。アームレストを前にずらすとドリンクはちょっと取りづらくなりますし、フローティングコンソールも含めて、空間の使い方に非効率な部分を感じたりもします。
 フローティングコンソールの下には空間があり、USB端子などが用意されています。オプションで照明も点けられる部分で、非常に個性的で、MX-30ならではという作りですが、いざ運転席に座ってしまうと、この部分って足で隠れちゃう部分でもあるし、すごくアクセスしづらいんです。かがんで覗き込まないとUSB端子なんて見えないし、モノを置くのにも少し使いづらい印象です。
 最近のマツダ車は車内に収納スペースが少ないので、モノが置ける場所が非常に貴重なだけに、この使いづらさは勿体ない感じがします。
 あと、最後に象徴的なのはやはり観音開きドア。通常利用が2人までなら実用上大きな不便もない、とは思いますが、狭い駐車場などで前席ドアが大きく開けられないようなシチュエーションでは、後席ドアを開けようとするとかなり辛い感じになります。そんな不便さも含めて可愛さよ、と思えるオーナーさんであれば全く問題ありませんが、クルマって壊れず走ればいい、ミニバンとか軽自動車って車内広いしたくさん物置きがあって便利、みたいな価値観の人だとちょっと耐えられないかも。

 MX-30/CX-30に限りませんが、マツダにはデザイン性と機能性をもっと高い次元で両立させることと、一般の人にも分かりやすく訴求できるような演出(例えばアンビエントライトとか、せめてコンソールの暗闇だけでも解消して欲しい)なんかも選べたりするといいのですけど。

 色々書いてしまいましたが、まだCX-30は購入して実質10日、距離にして300km程度、代車のMX-30に至ってはまだ30kmしか走ってませんから、これから印象の変化もあるでしょうし、発見もあると思います。その時にはまた書き散らかしたいと思います。

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