#ツブコン2023 行ってきたよ!前編
先週、『TSUBURAYA CONVENTION2023』に行ってきました!
通称はツブコン2023。円谷プロが2年ごとに開催する、2日間の大型イベントです。とはいえ、2年前は感染症対策の為にリアル開催は断念。今年は初回以来4年ぶり、念願のリアル開催でした!
いくつものプログラムがある中、今回私が参加したのは以下の4つ。
1日目
『NEW GENERATION THE LIVE スターズ編 TSUBURAYA CONVENTION 2023 SPECIAL STAGE』
『New Generation 12 Stars Meeting』
2日目
『ULTRAMAN MUSIC LIVE~ウルトラマン魂2023~』
『DARKNESS HEELS Evening Sabbat』
後になって情報聴いて、「あれもチケット取れば良かったなぁ~!」と思ったりもしていますが、とにかくどれも面白いプログラムで、大満足のツブコンでした。
というわけで、本記事ではツブコン感想前編として、1日目に参加した『THELIVEスターズ編』と『12 Stars Meeting』の感想をカンタンに書き残しておきたいと思います。
『NEW GENERATION THE LIVE スターズ編 TSUBURAYA CONVENTION 2023 SPECIAL STAGE』
まずは振り返って
トレギアァァァァァァァ!!??
いやもう、なに……こんな急にトレギアでブッ刺してくるとは思わなかったというか、タイガ編良すぎません!??
今回のスターズ編は、大まかに4つの物語に分かれていました。
「その後のジードとジード世界の地球」を描いたジード編。
「突き進み続けるゼロと彼を見守るセブン」を描いたゼロ編。
「タイガと別れた後のヒロユキの戦い」を描いたタイガ編。
そして最後に、歴代ニュージェネキャストが壇上に登場するスペシャルステージ。
各部分に良さはあったのですが、ストーリー面で言うとほぼほぼタイガ編に意識が持って行かれる仕様になってたと思います。ウルトラマンタイガの味が存分に染みた良いステージだったぁぁ!!
いや、タイガたちとヒロユキは『ニュージェネクライマックス』のラストで別の道に進んだじゃないですか。その後、タイガたち3人はトライスクワッドとして様々な映像作品・ショーに出演を続けていたものの、彼らと別れた主人公・工藤ヒロユキが公式の場に出てくる事、無かったんですよ。
それを踏まえた上で、今回ヒロユキ役の井上祐貴さんの出演が予告されていたので、「うわぁ久しぶりのヒロユキじゃん!」って呑気に喜んでたんですよ。それがまさかここまでのモノを叩きつけてくるとは……!
でもひとまずは、他の章から順に振り返っていきますね。
ジード編
まさか君の存在ここで示唆してくるの!!!!?????
上述の通り、ジード編の舞台は本編後のジード世界でした。
宇宙人に苦戦するゼナ先輩たちAIB。そこへ現れた助っ人は……我らがヒーロー、ウルトラマンジードこと朝倉リク!!
多くの試練を乗り越え、成長し切ったリク君の現在を示す、短いながらも濃さのある物語……でしたが、こっちはこっちで飛び道具にビビってるのよ。そもそも冒頭でゼナ先輩とフィリップが一緒にいる辺りから「あれっ!」ってなってるからね、こっちは!
フィリップは、ジード世界のその後を描くスピンオフ作品『Another Gene』のノベルに登場するキャラクター。活躍の場を他の星へ移したモアの代わりに、ゼナ先輩とバディを組む事になった宇宙人です。彼が出るってことは……そういうことじゃん!?
ゼナ達が追っていた宇宙人の目的は、あの地球で手に入るデビルスプリンターを用いて、強力な怪獣使いの力を手に入れること……助っ人のゼットと共に敵に挑むジード。バトルナイザーから何度でも呼び出される怪獣を前に苦戦する彼らを、エレキングの電流が救う!
うぉぁーッ!? 本当に怪獣探偵いるじゃん!?
『Another Gene』、もちろん公式の企画なんですけど、こういうイベントでその存在が示唆されるタイプの作品とは(失礼ながら)思っていなかったので、その点ですごい衝撃がありました。THELIVE自体、正史として扱わない展開の方が多いんですけど……『スターズ編』と銘打ってニュージェネヒーローの活躍が期待されている場にブチ込んでくるって事は、今後もなにかしらの展開があったりするのかなぁ?
ステージの流れとしては、リク君がもう何度目かというレベルで現れるベリアルの残滓と対面することに。もうリク君がメインになると大体は陛下が何らかの形で出現するので、お互いにとって可哀想なレベルなんだけど……その経験が活きに活き、決めるぜ覚悟しまくって全く動じないジードの姿が頼もしい。頼もしいけどこの頼もしさ、喜んでいいやつかは分からないなぁ!
父を眠らせるため、その欠片にも全力で挑む。
そんなリクの心境が反映されたようなウルティメイトファイナルでの連続必殺技は、リク役の濱田龍臣さんのボイスもあってとても熱かったです。
「レッキングバーストォォォッ!」
「ストライクブーストォォォッ!」
「アトモスインパクトォォォッ!」
「ビックバスタウェイッッッッ!」
「ロイヤルエェェンドッッッッ!」
「――レッキングノバァァァァッッ!!!」
ウルトラマンジードの必殺技シャウト大好きマンとしては至福の時間だった……でもかなりオーバーキルじゃない!?? 欠片だけで大惨事を引き起こすベリアル様、その欠片も残さないという強い覚悟を感じて好きでした。
いやーでも本当、ステージの主役になる度にベリアル様が復活したり兄弟が増えたりするリク君、大変だよね。『Another Gene』の叶夜ニクス君は、結局シルエットのみの登場で(マンガキャラだから)、リクとの邂逅は果たさず。今後なにか展開があるのか無いのか、気になりますね。
ゼロ編
ゼロ編はかなり素直な話だったなと思います!!!!
初っ端からダイナとコスモスが登場し、ウルトラマンサーガに変身するサプライズ。サーガってぽんぽん出していいウルトラマンじゃないんだけど、やっぱこういうデカいイベントでお顔が観れると嬉しい!!
その後、サーガの力を警戒したピット星人の策略によって、ブレスが奪われたりダイナとコスモスが敵怪獣に吸収されたり……とするんだけど、あれ、もしかして今ってウルトラマン列伝放送してる???
流石になにか覚えがある気がして調べたら、マジでウルフェス2012のライブステージを下敷きにしたお話っぽくて驚きました。そういえばこんなお話を……観た気がする……! 敵もバット星人だしね!!
今回、各章の導入をニュージェネレーションスターズの黒幕?だったエディオムが務めてたんですが、そうか……エディオムもあのステージ観たんだね……それで伝えたくなったと……気持ちは分かるよ!
休憩
ゼロ編まで終わったところで、いったん休憩が入りました。
キャスト大量出演のスターズ編と聞いてきたらジード編とゼロ編が始まって、「まだリク君しか出てないけど!?」と困惑したりもしました正直。うーんこれは他のキャストさんは全然出ないパターンなのかな? と決めるぜ覚悟しつつあったんですが、それはそれとして凄いモノを叩きつけて来たのが後半。
タイガ編
『逆襲のトレギア』!!!!
開始早々サブタイ出た瞬間に観客がどよめいたし、私もビビった。
ごめん今なんて? 逆襲のトレギア? 来るのあのトレギアが??
物語の舞台は、本編後のタイガ世界。
暗躍する宇宙人に対し、とある民間企業に協力が要請された。
民間? 本当に役に立つのか? いいや彼らはこういった案件に慣れている。そんな会話の後に現れたのは、どこか頼もしくなった工藤ヒロユキ!
「――えっ、ホマレ先輩がスピード違反で捕まった!?」
なんでさ!? 今、完全にその後のE.G.I.S.のカッコいい活躍を見せつけるターンだったよね!?
まぁホマレ先輩が(大人の事情で)出られない説明なんですが、この角度つき過ぎな緩急ってタイガの味だった気がするなぁ、と懐かしくなったり。
結局1人で宇宙人対応する事になったヒロユキだけど、その戦いっぷりは本当にあれからの成長を感じられて嬉しかったです。本編だとまだまだ未熟で、映画ではトライスクワッドの助力ありきで、今回になって遂に独り立ちした立派なエージェントなヒロユキが見られた、という感動。
けれど宇宙人たちの目的は、ヒロユキの体を利用してトレギアを復活させることだった! 捕らえられたヒロユキに、無情にもトレギアアイが装着されてしまう……!!
これですこれです。「敵が強くて大変!」とかでなく、なんかもうちょっとジメっとした感じのイヤ~なピンチ、凄くタイガの味だ……!!
でもそれはそれとして、ヒロユキを媒体にトレギアを復活って、それトレギアめっちゃ嫌がらない?? だってヒロユキ、トレギアとの相性最悪だよ?? って思ってたら案の定、な展開もまた良かった。
トレギアを信奉する宇宙人たちが彼の復活を成し遂げるも、「せっかく穏やかに眠っていたのに」と彼らを即・始末しに掛かるトレギア。これがなんていうか凄く納得感があって、トレギアは死を救いとしていたんですよね。
光を信じ切れなくて、けれど闇にも価値を見出せなかった。
それがトレギアの辛い部分で、彼が生涯を掛けて迷い苦しんでいた問題でもあった。そんな彼が死を迎えることで、死後の世界を「光も無ければ闇も無い、真っ白で真っ黒な世界」と感じて安らいでいた。それが悲しくもあり嬉しくもあったというか……タイガやタロウが彼と分かり合う事は出来なかったけど、その苦しみから抜け出すことは出来たんだっていう安心感があった。まぁそれだけ書くとちょっと良くないというか、生きて希望を見いだせた方が断然良かったんだろうけど、少なくとも死して尚迷い苦しむような魂ではなかった、という所に安心したんですよね。怨念の塊みたいになってるベリアル陛下もいらっしゃるからなおさら……
それを妙な信奉で邪魔して、しかもボディは工藤ヒロユキだっていうんだからトレギアも気の毒……なんだけどあんまり気の毒に感じないのは、そういう信者を作り上げたのもお前の罪業だろうがーッ!という気持ちになるからですね。絶対トレギアが舌先三寸で転がした結果なんだよ。それ自業自得だからな。
結局、ヒロユキボディが気に食わなくてすぐさま吐き出すトレギアと、吐き出されてすぐトレギアに殴りかかっていくヒロユキ。タイガがそこにいないからこそ、ぶつかり合う彼らの有り様がまじまじと描かれていて良かった。
ヒロユキは力でトレギアに叶わない。
だからトレギアも、「ちっぽけな地球人風情に何が出来る?」と彼を煽る。
けれどヒロユキは、そんなトレギアの言葉に一切動じない。僕がお前に負けることなんてない、と言い切る。この心の異様な強さよ!!
トレギアが得られず信じられなかったものを、彼の言う「ちっぽけな宇宙人風情」が持っている。それがトレギアとヒロユキの関係で、ヒロユキはトレギアの天敵だったのだと思います。力で勝てるわけではないのに、決して折れない心の強さを見せつけるヒロユキ。そこへ響く、彼の声。
「よく言った、ヒロユキ!!」
ああ~~ッッ!! 別れて成長した男の子の元に、最高のパートナーたちが戻ってくるこの瞬間。ここのエネルギーの高さっ!!!
タイガたちとヒロユキの再開と、トライスクワッドとトレギアの「リベンジマッチ」。見たいものが詰まったあっという間の時間だった……
タイガにもう一度会えたら、話したいことがいっぱいあった。
そう涙ながらに話すヒロユキが、「だけどやっぱりいい」と彼に背を向ける。これが最後の再開じゃないから。必ずまた会えるから。友情の証のタイガスパークだけを残して、彼らはまた別々の道を行く。このラストがすごく……沁みました。エックスと大地のようになんだかんだ一緒にいるコンビとか、ゼットとハルキのように一緒に戦い続けると誓うコンビ(最近一緒にいないけど)もいいんだけど、タイガたちとヒロユキの「離れていても気持ちは一つ」なチーム感もめちゃくちゃ良いんだよね。で、この距離感っていうのは、今までどこかでヒロユキが客演してタイガと逢っていたら醸し出せなかった。四年間、本当に音信不通になっていた彼らだからこその空気を味わえたのが、すごくすごく良かった……
私が観た回だと、激しいアクションでヒロユキのマイクが落ちちゃうトラブルがあったんだけど、それでもしっかりヒロユキの声と熱量が客席に届いていたの、井上祐貴さんの力とヒロユキという存在のパワーを感じました。変な言い方だけど、そこも含めて「ヒロユキ」を感じられたな、って思う。
あとやっぱ、復活したトレギアがなんかスッキリしてたのも良かったな。
「死んだら虚無だわ、安心安心」みたいなのが心の底にあって、だからこそ無邪気にタイガたちとのリベンジマッチに挑んでいた気がする。肩の荷が下りて気楽そうだったよね、トレギア。それでも性根は治ってないので嫌がらせしてから死ぬんだけど。お前そのトレギアアイどこに投げたの!? 過去の自分が拾ったらどうするの!?(っていうかギャラファイのってそういう出自?)
実は私、「トレギアって普通に復活手段とか用意してそうだよね?」って思ってたタイプの人間でした。まぁ確実に本人は映画でお亡くなりになってるけど、惑星テリオの案件とかさ……タイガ以前のお話って事になるならそれで良いんだけど、あの辺のアレがソレで似たようなシステムでバックアップ用意してるんじゃないの? とかね!?
でもこうして実際に復活して死後の世界満喫してました、なトレギアを観ると、なんだかそれも成立しないなって気がしてきました。アーリー君の行く末はまだ変わってくるかもしれないけど、あのトレギアはちゃんと終われたんだなぁ。いつまた自業自得で墓掘り起こされるか分からないけど、ゆっくり休んでね……
なおダクヒサバトは別勘定とする。
スペシャルステージ
最高、以外に言う事ってあるか???
すっかり持ちネタになった「行こうぜェ!」からのほぼオールキャストの総登場&変身披露、それだけで栄養満点でしょう。
あいにくとハルキとガイさんは来られなかったけど、その分ゼットさんが頑張っていて、オーブはじっと水木一郎さんの『オーブの祈り』に聴き入っていた。それ以上はもう……めちゃくちゃ嬉しかったことしか記憶に残らないな……あれ現実でした……?
総じて
欲を言えば!!
キャストが壇上に出るお話がもっと長ければな、とは思いました。
せっかく色んなキャラが出るんだから、それぞれの絡みとかね……でもそれは稽古の時間とか取れなくて実現できなかったのかなぁ。今回のタイガ編がめちゃくちゃ良かったし、最後の総変身だけでも満足度が高かったのでいいのです。あの勢揃いを見られて、私は感無量。
そしてその夜……
『New Generation 12 Stars Meeting』
スターズ編に登場したキャスト12人によるトークショー!!
こちらは今回は詳しい話は省いて本っ当にカンタンな感想にしますが、いややっぱニュージェネキャスト陣って濃いな!!??
ウルトラ主題歌でおなじみのボイジャーのお2人が務める「カレー&ミュージックバー」。そこへやって来たのは、12人のスターたち……という設定で送られるトークイベントなのですが、とにかく列伝組が暴れるんだ。
礼堂ヒカル役の根岸拓哉さんが全体に絡み、大空大地役の高橋健介さんが引っ掻き回し、ショウ役の宇治清高さんは筋肉がすごい。
芸歴の長い朝倉リク役の濱田龍臣も負けじと頑張り、湊家は湊家として独自の空間があり、ケンゴ=寺坂頼我さんのキラキラっぷりとカナタ=松本大輝さんの眩さに安心する。ゲント役の蕨野友也さんはやっぱりゲントそのままな真面目さで……ヒロユキ役の井上祐貴さんや伊賀栗レイト役の小澤雄太さんはそこまで混沌を生まないものの、やっぱこれガイさんいないとまとまらないって!!(今回、ガイ役の石黒さんとハルキ役の平野宏周さんは不参加)
『ニュージェネクライマックス』をキャストが観てる映像企画の時も凄かったんですが、あの感じがよりハイになって目の前で繰り広げられるからとんでもなかったね。とんでもなさ過ぎて40分くらい押したし、ツブイマの企画で奔走していた青柳さんがすごいことになってた。
ツブイマの企画でインタビューに走っていた青柳さん、キャスト陣に「ツブコンの感想」を聴き、マイクに「ツブコーン!」のボイスを頼むというお仕事があったのですが、ここが一番カオスだった。
「ツブコーン!」、今後CMとかで使うかもしれないヤツというお話で皆さん撮られていたんですが、
「せーの、ツブコ「エックスゥゥゥゥ!!」
大地っ!!??
当然のように高橋健介さんがボケてフリが完成してしまった。
そこからの湊家三人パターンで、
「ツブコ「すきやき~!」
「!? やるなら言ってくださいよ!?」
カツ兄!? アサヒ!?
ボケずにいられなかったカツ兄=平田雄也さんとガチ困惑を見せるアサヒ=其原有沙さん、めちゃ面白かったね。とはいえ時間が無いので撮り直して、
「ツブコ「すき焼き!」ン!」
なぜか改めてすき焼きコールするんだと思ってしまった其原有沙さんのシーン、『12 Stars Meeting』で一番好きです。でもカオス。
ボイジャーのお2人と生演奏による歴代主題歌とか、それを共に歌うキャストの皆さんとか、面白い部分良い部分はたくさんあったんですが、全て羅列するとなんか大変なのでこの辺りで。四年前のダクヒとかはもう一度観られるか分からないヤツだったから無理に書いたけどね……
しかし本当、めちゃくちゃ楽しい空間だったなぁ!!
初日の物販とかは激混みで、私の参加してない部分ではトラブルとかもあったっぽいんですけど(近年の円谷で一番詰め込まれてるイベントだしね)、個人的には大きな問題は感じずに楽しめました。
後半は2日目の2プログラムについて!
……近日!! 書きます!!!
【↑この発言から3か月経ってようやく書きました後編】
【初回の時の】
【これの続きってなに!?】