青と夏に似たアオハルを
最近よくカラオケに行く。
ここ1ヶ月は週3くらいのペースで行っている。
理由はひとつ。
ちやほやされたいからだ。
自分で言うのもなんだが、私は結構音域も広いし、眠くなる声だなんて揶揄されるほどの声を持っている。
まぁそうなるまでには相当な労力をかけてきた。
高校時代はボイトレに毎週通っていて、自分の本来のキーよりも高い歌の練習をしていた。
その特訓のお陰で、今は音程を取るだけならギリギリMrs. GREEN APPLEの曲も歌えるようになった。
ただ、そんな私の努力は毎回発揮されない。
というのも、高校時代にもカラオケにはよく行っていたが、肝心な行く相手がほとんどおらず、いても1人か2人だけだった。
それじゃあただ歌が上手いと自ら語るだけの内弁慶に過ぎないのだ。
歌声なんて、誰かに評価してもらわない限りは上手いだなんて言ってはいけない類だ。
そう感じた私は、高校時代、事務所のオーディションにめちゃくちゃ応募しまくった。
その度に歌を歌うのだが、毎回いい感じな評価は貰えてはいた。
が、ただそれだけだった。
数々の歌が上手い人たちの歌を聴いている、ましてや私より遥かにレベルの高い歌唱力を自ら持っている人達の前で歌ったところで、私の歌声が心に響いたり動かしたりすることなんてほとんど無に等しいのだ。
そんな舞台で歌っても、ただ自分の歌に自信を失うだけの時間を過ごしていた。
そして、今年の4月。
ようやく大学生になれた。
めちゃくちゃ勉強を頑張った。
晴れて志望校に合格。
現在は、いろんな人と出会い、いろんな人と仲良くなった。
そして、ついに大学の友達とカラオケに行ったのだ!!
やっとだ!!
ようやく私が待ち望んでいたこの瞬間だ!!
その評価は.....
期待通りだった!!
上手いといろんな人からめちゃくちゃ言われ、今は最高に有頂天だ。
有頂天っていい意味で捉える時に使っていいんだろうか。
まぁどちらでも構わない。
そんな今までの努力が報われた瞬間を、私は存分に全身で味わった。
だが、あるとき私はMrs. GREEN APPLEのヒット曲でもある「青と夏」を歌うことにした。
すると、その時に青と夏のミュージックビデオが流れていた。
それを見た時。
何故だか切なくなってしまった。
なんだこのキラキラ青春は。
友達と花火をしたり、海に飛び込んだり、とにかく全力ではしゃいだりなんかして。
上手く言い表せないが、そこには私が描いていたThe・青春な映像が初めから終わりまで流れていた。
そんな中、私の高校時代は一体何をしていたんだろう。
一言でいえば、あまり高校に行かず、何もしていなかった。
ただそれだけだろう。
みんなが学校に通っている中、私は森の中に1人入り、虫たちの声を聞き、小鳥と会話をしながら、永遠に自分と向き合い葛藤し続けていた。
みんなが部活動に励んでいる中、私は1人水族館に行き、1時間も2時間も大きな水槽の前で座り続けていた。
みんなが友達と遊んでいる中、私は1人部屋の中で過ごし、太陽が昇るのと沈むのをただじっと見つめているだけだった。
みんなが生きている中.........
そして、気がつくと高校生活は3年が経過していた。
あれ、何した?
やっべ、何もしてないや。
あの時、ちゃんと生きていれば良かった。
後悔がほとんどだ。
もう高校時代は2度と帰ってはこない。
でも、そうだ。
今からでも遅くないんじゃないか??
「青春」は、今からでも出来るんじゃないか???
「青と夏」が描いた鮮やかでキラキラな人生を、「青と春」になぞらえて私なりに存分に味わうことは可能なのではないだろうか!?!?
答えはそう、自分次第なのだ。
青春なんて、いつだってできるのだ。
躊躇している暇なんてない。
もたもたしてたらすぐに青い春はどこか遠くへすっ飛んでいってしまうだろう。
これからはたくさんの思い出をたくさんの人とたくさん作っていこう。
さあ、全力で謳歌しよう。
青と夏に似たアオハルを!!!
あなたのサポートのおかげで人生頑張れますっ 宜しく頼んますっ