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2021年振り返り…がん発覚から「入院雑談」

2022年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。
配信が本当に久しぶりになっておりますが
なんとか元気に生きております。

今回は新春のご挨拶を兼ねて2021年をちょっと振り返ってみたいと思いますので作品紹介を期待しておられた方はすいません。

皆さんは2021年どんな年だったでしょうか。


ボクは本当にもう激動の一年でした

思い返せば2021年の1月末にトイレでお尻から血が出まして
(汚い話で申し訳ないです)
ちょっと貧血になるくらい放出しまして
ふらついて動けなくなったんですね。
これはヤバイぞと思い。
すぐに病院に行くと緊急入院となりました。

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(画像はイメージです)
後で先生に「よく来れたね。救急車呼べばよかったのに」なんて言われるほど状況的にはヒドイ状況だったようですが
実はこの時はまだ、「がん」と診断されていないんです。

この緊急入院は4日ほどで退院しまして
その時の病名は「緊急腸炎」かなんか(忘れた)ですぐに退院できました。

その後、折角なんで検査しておきましょうって流れになって
その時にカメラを入れたら大腸に腫瘍が見つかったんです。


「大腸がん」発覚ってやつです。

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その後、3月末に入院しまして連休前の4月末頃に退院しましたので
約1か月くらいですかね。入院生活を送ることになりました。

この辺りから完全にyoutubeの動画配信が滞ってしまう訳ですが

入院って当たり前なんですけど
めちゃくちゃ大変なんですよ。

ボクは大腸の手術だったんでまず食事ができない。
そしてお腹の中をカラッポにしなきゃいけないんで
ウンチを出し切るんです
下剤を飲んでほんとすっからかんになるまで出し切ります。
これが結構大変でしたね。

それで手術が終わってからなんですけど
麻酔が効いている内はいいんですけど
「切れたら痛み止め打つんで遠慮なく言ってくださいね。」って
言われていたんで、痛くなったらブザーで呼ぶんですけど

6時間以内だと打てないって言うんです。

「ええええええーえーえーーえーえーえーえーーえ!」

なんか痛み止めを乱発しちゃいけないらしくて
痛み止め打ってから6時間空けなきゃいけないんですって。

「遠慮なく言ってくださいねって言いましたやん!」

これがね、めっちゃ痛いんです。
もうね、のたうち回るくらい痛いんです、

「ええっ?めっちゃ痛いんですけど!」
ってマジで思いました(笑)。

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(画像はイメージです)
まぁそもそも我慢できないから呼んでるわけですからね。
用事がなければ呼びませんから。
じゃあ何で呼んだん?

…でね、こういうときってボク結構考えちゃうんですよ。

「痛いってどのくらいの痛みの事なんかな」
「このくらいは当然我慢するレベルなんかな」
「ブザー押しすぎなんかな」

とかもうあらゆる事考えちゃうんですよ。

だからもうここからもう意味不明の我慢大会が始まります(笑)


みなさんはどうなんですかね。
あの…美容院で頭洗ってもらってるときの「熱くないですか」って言われて
アチィけど「大丈夫」って言っちゃうくらいの感じなんですかね。

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どのくらいの痛みで呼んでいいのか分かんなくなっちゃうんですよ。
だからもう
「あと2時間で痛み止め打てるから我慢しよう」とか

痛み止め基準で物事を考えてしまうという思考…。
生きる希望が痛み止めにすがるという
もはや何の修行なのか分からなくなってくるんですね(笑)

…そしたら今度は「1日に2回」しか痛み止め打てないとか言われて
夢と希望の痛み止めが、なんと1日に二発しか打てなくなるんです。

どうすんの…これ。

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つまり12時間は苦痛の時間が襲ってくるわけで
この痛み止めをどう効率よく使うべきか悩むわけですよ。

寝ているときに使うか、
はたまた意識のあるときに使うか、
めちゃくちゃ悩むんです。

ぐっすり寝たいけど、
起きているときに「痛い」のもヤだしどうしようっかなぁって…
この究極の選択をずっと考えているんです。

もうマジで一日中痛み止めの事考えてました。…もうアホでしょ。

…でね、
お腹のところにが刺さってて、そこが揺れると死ぬほど痛いんです。
だからベッドでなるべく動かずじっとしているのがベストなんですけど
そういうわけにはいかないじゃないですか?

寝返りもうつし読書もするし
なによりトイレがのたうち回るくらいキツイ
トイレはリハビリを兼ねて自分で立ち上がって行かなきゃいけないんですけどトイレに行くのがもはや大冒険なんですよ。

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たったこれだけの、トイレに行くということがほんと旅行なんです。

これね健康な時って全く意識していないんで
何とも思わないんですけど
立ち上がったり歩いたりって想像以上に
お腹に力が入っちゃってるんですよ。

だからお腹に力を入れられないってどれだけツライ事か…
そして何気なく体を動かせるって
いかに素晴らしいことの集合体なのか痛感させられますよ、ほんと。


でね、トイレなんか一日数回でしょって思うかもしれませんが
常に点滴ぶち込んでいるんで1時間に一回くらい行くんですよ。

つまり1時間に一回、あの地獄の大冒険がやってくるんですよ。
これがどれほどの恐怖か(笑)
この痛みを少しでも和らげるために
痛み止めを打ちたいんだけど、打てない。
もう笑っちゃうでしょ。
こんなことをずっと考えてるんです。


それが最初の5日間くらい続いて
…やっと先生に明日、管抜きましょうね。
って言われたときのあの希望の一言!

ついに念願のあの煩わしい体の中から飛び出している「管」を抜く日が来るんだって待ちに待った、待ち焦がれ散らかした日が宣告されるわけですよ。

そりゃあこの時の感動ったらハンパじゃなかったですね

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あと数時間我慢すれば
この煩わしい管ともおさらばできると思ったら俄然勇気が湧いてくるんです

眠れない夜も我慢して痛みに耐えついに管を抜く朝を迎えるわけですよ。
これはね、もうたまらない朝でした。

もう忘れもしないです。
嬉しすぎて朝日と共にカーテンを開け
差し込む光が猛烈に眩しい清々しい朝でしたよ。

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(画像はイメージです)

先生が朝、管を抜きに部屋に来られるんですけど
先生も
「おお今日は明るいね。天気がいいね~」って入ってきましたからね。


そしていよいよ管を抜く時に
傷口を見て

「あ、もう一日ですね」って軽~く言うんです。


「えええええええええええええええっ」

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「先生…もう本当にムリっす」「痛いッス」「今日抜きましょう」

ボクが死にそうな声ですがりつくも…

「ん~あと一日頑張ろうね」って笑顔で言うんですよ。
どんだけこの日を楽しみにしていたか!


分かりますかこの絶望感!
修学旅行で当日に出発は明日ですって言われたらどうですか?

ドラクエスリーの発売日に並んで「やっぱり明日です」って
言われたらあの並んでたやつら暴動起こしませんか?
ボクもそんな感じでしたよ(笑)

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まぁ、ブー垂れたところで耐え忍ぶしかないわけで
そこから24時間我慢したわけなんですけども…
マジで死ぬほどの痛みに耐えた24時間でしたね。


ちょっと
こんなどうでもいい入院話をめちゃくちゃ語ってしまいこの調子だと終わらないので止めますけど

なんだかんだ言いましたけど
医療従事者の方々には本当に感謝しております。
生まれて初めて「死」というものに直面しましたし「死」を考えるキッカケにもなりました。

こんなこと言っちゃあれですけど
ちょうどボクと同じくらいの年齢でボクと同じ「大腸がん」のステージ2のリスクハイという症状の方が
偶然おられたんですけど、その方は余命宣告されていました。


そういう事を聞くとボクもどうなっていたか分かりませんし
「ああ運が良かったんだな、生かされたんだな」って素直に思います。
だからこうして発信できること自体がすごい喜びを感じるんですね。
廻りの方からするとすごく普通で日常的なことでも
それらは決して当たり前じゃないことって気づくことができました。

これは大変貴重な経験になりました。

退院以降は抗がん剤治療をしておりまして
副作用の影響もあってなかなか更新ができず配信が滞ったりしておりますが
それでも微増ではありますがチャンネル登録者が
おかげさまで増えていっております。

更新もほとんどできていない
チャンネルを見て頂いて本当にありがたいことです。
普通は放置しておいたら再生数も登録者数も減っていくものなのですが
それでも再生数及び、励ましのコメントも
多く頂いておりましてこれも大変励みになっております。
本当にありがとうございます。

あとyyoutubeコメントなんですけど
ボクは何も触っていないんですけど
表示されなかったり削除されたりされているみたいですね。
youtube側の仕様なのか分かりませんが
そのような事例が起きているみたいです。

コメント欄に記載したコメントってチャンネル作成者にメールが届く仕様になっていてボクはそこでコメントチェックしているんですけど
一部頂いたコメントが表示されていないんですよね。
なぜなんでしょうね。
どなたか分かる方がおられましたら教えてください。

そして頂いたコメントにはすべて目を通しております。
返信がすぐにはできておりませんが
可能な限り返信させていただいております。


ほんとボクみたいな「何物でもない」ものに
多くの方々からのコメントに助けられ支えられそして応援して頂いてことに心より感謝申し上げます。
「某」という名前をつけたときも
「某」って「何物でもない」って意味があるんで
そういう想いで名乗ることにしました。
ですからみなさんがそんな「何者でもないやつ」を応援してくださることにすごく感謝しているんです。

もちろんここまで多くの方に応援頂いているのは
手塚先生の作品があってこそですし

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ボクなんかただ好きという衝動を散らかしているだけの輩ですから
自分から何かを生み出しているわけでもありません。
本当に何もない何も持っていないただのド素人であります。

ですから微々たることですが
このチャンネル配信をするにあたって
医療関係、教育関係機関に「ブラックジャック全巻」を寄贈させていただいております。


これは手塚先生も生前から社会貢献活動をされておられたという想いと
ボク自身が入院によりお世話になった感謝も込めて
当チャンネル内で勝手にやっている活動であります。

これまで寄贈させていただいたところは
名前を明かさないで欲しいというお声が結構ありますので寄贈先は申し上げられませんがこれまで数十件のご応募があり寄贈させていただきました。

中にはお寺さんからのご依頼がありまして
「ブッダ全巻もお願いできませんか」というご依頼を頂きまして、
「ブラックジャック」って言ってんのになぁ…って
思いながらもですね(笑)
お役に立てるのならと「ブッダ」と「ブラックジャック」全巻を
寄贈させていただいたこともありました。

こういう事を報告させていただくとオレもオレもって「逆オレオレ詐欺」みたいみ応募があっても困るので
こういう事もありましたよ、という報告とさせてくださいね。
あくまでもこういうのって気持ちなんでね。
熱意といいますか愛情といいますか
そういうのが感じられることが一番大事だと思うんです。
ただ送った、貰ったじゃなく、どう使うかってことだと思うんです。

決してマニュアル通りじゃないですけどそれでも線引きも必要なのでそこらへんはご理解頂きたいと思います。


さてさて…今回は
少しの挨拶のつもりだったんですけど
こんなにも喋ってしまって、しかも入院雑談みたいになっちゃいまして
とっ散らかってきましたのでここら辺でお開きとさせていただきますが
2022年もどうぞ手塚治虫全巻チャンネルを宜しくお願いします。

体調の方も徐々に回復しておりますので
昨年よりも更新頻度は増えてくると思います。

あまりに更新しないので
ネタ切れなんじゃない?
という声もあったんですけどそれに関しては1000%ないです(キッパリ!)

むしろまだまだご紹介しきれない作品がてんこ盛りで早く皆さんにご紹介したいくらいです。
…といっても、面白いもの先に紹介しちゃって後はマイナー作ばかりでしょなんていう声も
一部あるんですけど、舐めちゃいかんですよ(キッパリ!)

言っておきますがまだ「アドルフの告ぐ」も「バンパイヤ」も「三つ目が通る」もご紹介してませんからね。

あと「海のトリトン」「七色いんこ」「ミッドナイト」などなど
手塚治虫のメジャー作をご紹介するだけでもまだまだありますから
手塚治虫を舐めてもらっちゃ困りますね。

マイナー作品もご紹介したいしランキングもやりたい、初心者用の動画も作りたいしとにかく手塚治虫の凄まじさと変態さをご紹介したい。
だからネタが枯れるなんて1000%あり得ない。

すべての漫画家、作家を含めてもこんなに逸話、伝説、作品数、ネタが多いクリエイターっていませんよ。

むしろ一番ネタが尽きない作家、それが手塚治虫ですからこれからもお楽しみいただければと思います。


というわけで
日本人が世界に誇る最高の日本人アーティスト「手塚治虫」の魅力を伝えて参りますのでどうぞ本年もよろしくお願いします。

最後までご覧くださりありがとうございました。

本年も皆様にとって良き一年になりますように。
某でした。

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