ジョゼと虎と魚たち(アニメ版感想)


実写抜きに考えるなら割とよかったなってて感想でした。

いいところはしっかりとジョゼと恒夫のエピソードに時間を割いていてキャラの掘り下げができていたこと。ジョゼがかわいかった。
実写版は恒夫が軽薄な男子であるところも相まってジョゼのことが好きなことには感情移入しにくかったので。

もう一ついいところは二ノ宮舞とジョゼが言い合いするシーンを入れてなおかつそれをいう流れまでやいう内容がちゃんとこのアニメの障害者に対する世界観にあっていて、ただいやな女にならず魅力が出てたとこ。


悪いところは事故を起こす前くらいからの展開がかなり速かったこと。(序盤に丁寧にエピソードを積み重ねているからしょうがないのかもしれないけど)
舞の告白がかなり唐突で一瞬ついていけなくなった。後、夢を諦めないという感想を抱かせたいという製作者の意図があるらしいけど、問題が起きてから解決するまでが短いので割と安心感を持ってみれちゃうなぁと。
ジョゼが絵を描く仕事をあきらめざるを得ないという描写をもう少しするなり、恒夫が事故にあってからの描写をもう少しするなりしたら夢をテーマを軸にして作品ができたのかなぁと思いました。


シナリオとしてはよく言えば王道悪く言えば無難of無難って感じで、演出や俳優陣も高水準でまとまっていたし、心に深く残る作品ではないけど適度にニチャつける作品に出来上がっていて良かったです。

実写版のほうは描写不足の部分も多いし人は選ぶと思うけど障害者との恋愛という題材をうまく生かした切ない物語であり、この作品でしかないものを味わえたので実写版には到底かなわないと思いました。

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