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サクソフォン四重奏 アンサンブル練習立ち合い

 「演奏者は作曲者が手配のこと」というのがお約束だそうです。それには作曲の学生に演奏者との人的交流を促すという大変崇高な目的があるのです。ですが別科のおじさんとしては学内に知り合いが居ませんのでこれが難しい。A先生に「アテがありません。」とお伝えしましたところ「では私の方で手配しておきます。」とあっさり引き受けて下さいました。それはそうだよ。先生の方でサクソフォン四重奏と提案されたのですから目星はついておいでなのでしょう。

 集めて頂いた精鋭四人衆。全員が学部四年生とのことです。スコアとパート譜をpdfでお渡しして1週間後、果たして音大の四年生というのがどれ程なのか、全く知らない私はウキウキと初練習立ち合いにお邪魔しました。他にいろいろ課題もあるだろうし(彼らとて前期実技試験の直前です)そんな中で作曲科の演奏会への出演はさぞかし時間のないことだろうと思うのですが、たった1週間でアンサンブルが出来るようになっているのですね。

 実際に聞かせて頂くと、既に音楽の大まかな方向は掴んで居られて、良い感じに吹いてくれています。練習時間が足りないのか、時々間違えたりする場面もありましたがすぐに修正が効き、とりあえず技巧的に不可能な部分はないことを確認できました。

具体的なフレーズや音の一つ一つの扱い方についての注文より、全体のイメージを話してみました。過去自分が作曲・指揮をして演奏会を開催していたときの合唱団はココまでのレベルではなかったので、試しに。全体のイメージなんか話しても、目の色は変わるけど音楽が変わらない事のほうが多かったので。

今回私の曲を演奏してくれる天使のような皆さんはたった一言でガラッと変わりました。それはそれは反応の良いこと。ああ、こんなに分かって貰っちゃうとは、こちらがもっともっと音楽を明確に説明出来るようにならないとだめだねとつくづく思いました。

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