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1937-横浜の夏

夕凪禅次郎
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※試聴版。オリジナル版(05:44)は購入後に視聴可能。

1937-横浜の夏
            作詞・作曲 夕凪禅次郎

雨のしたたる午後 オデオン座の前で 
洋画好きの君と待ち合わせた春の日
映画の後はいつも野毛の千草に行って 
珈琲の香りとジャズにつつまれていた

あの頃のふたりは未来を夢見ていた 
違う歴史を持ったボクたちだとしても

ささやかな幸せを誰もが信じていた 
そんな時代だった昭和初期の秋の日
煉瓦の並木道 君の祖国の字 
ここで生まれたから分からないと笑った

突然の出来事に言葉もなかった 
そしてボクらはいつか巻き込まれていった

雨のそぼ降る午後 本牧の港で 
ボクはひとをかき分け君を探していた
呼び止める制服も聞こえないふりで 
逃げる理由もなしで船に乗り込む人

大陸に行くのと 昨夜の君のことば 
君とボクはどこが、どこが違うと言うの?


焼きつくされた街にやがて人も戻った 
暗い時も過ぎて海を見てた冬の日

君が生まれた場所 ここは横浜  
君と出会った場所 ここは華僑の街
君が育った場所 ここは横浜  
君と恋した場所 ここは華僑の街

ここは横浜・・・

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