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【文章術】読者の視点で書く

文章を書くとき、能動態と受動態をどのように使い分けていますか?もしかしたら、明確な方針がなく、なんとなく書いているかもしれません。能動態と受動態は、読者にとってわかりやすい使い分け方があります。このことについて、例をまじえて説明します。


能動態と受動態の使い分けかた

能動態と受動態の使い分け方について、考え方はとてもシンプルで、読者の行動は能動態で書き、システムのような対象となるものの動作は受動態で書きます。

例えば、読者によるシステムの操作について説明するとき、読者の操作を能動態で書き、システムの動作を受動態で書くことで、わかりやすい文章になります。

具体例

上記の説明だけだとわかりづらいと思うので、例をもとに説明します。ここでは、noteのようなブログシステムの下書きボタンを例に見てみます。

わかりづらい文章の例

例えば、ブログシステムの下書きボタンの説明について、次のような文章があるとします。

下書きボタンがクリックされると、作業内容を保存します。

この文章を読んで、どう思うでしょうか?下書きボタンをクリックするのは読者ですが、「ボタンがクリックされると」のように、客観的に書かれています。また、作業内容を保存するのはシステムなのに、まるで自分が保存するかのように書かれています。

下書きボタンの機能の説明としては間違っていませんが、読者の行動ではなく、システムの動作に焦点が当たっています。つまり、読者はこの文章を読んで、頭の中で自分の視点に置き換える必要が出てきてしまうのです。

わかりやすい文章の例

先ほどの下書きボタンの説明について、読者の行動を能動態で書き、システムの動作を受動態で書き直してみると、次のような文章になります。

下書きボタンをクリックすると、作業内容が保存されます。

この文章は、読者が下書きボタンをクリックすると、システム側で作業内容が保存される、ということを説明しています。つまり、読者の行動に焦点が当てられています。自分の主観で文章を読めるため、わかりやすくなっています。

まとめ

文章を書くときは、読者の行動を能動態で書き、システムのような対象となるものの動作を受動態で書きます。このように、読者の視点で文章が書かれていると、頭の中で視点を置き換える必要がないため、わかりやすい文章になります。

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