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【文章術】表記ゆれを統一する

文章を読んでいるときに、用語が一貫していないと思うときはないでしょうか?例えば、ひとつの文章の中に「ユーザー」と「ユーザ」が混同していることがあったりします。

このように、同じものをさすときに異なることばを用いることを「表記ゆれ」といいます。表記ゆれがあると、読者はわかりづらく感じてしまいます。ここでは、表記ゆれを統一することについて説明します。


なぜ表記ゆれを統一するのか

文章を書くときは、表記ゆれを統一する必要があります。同じものをさすときに異なることばを用いてしまうと、読者は混乱してしまい、文章を理解しづらくなってしまいます。

また、文章に対する信頼性が下がることにもなります。このため、表記ゆれの統一は、特に取扱説明書やドキュメントなど、公式な文章であるほど重要になります。

なぜ表記がゆれてしまうのか

そもそも、なぜ表記がゆれてしまうのでしょうか。これは、主に次のふたつの原因があります。

  • 用語が標準化されていないから

  • 複数人で書いているから

例えば「ユーザー」と「ユーザ」について、どちらの用語を用いるかといった標準化がされていないと、その時々で用いることばが変わってしまうことがあります。

特に、複数人で文章を書いていると、自分は一貫して「ユーザー」と書いていても、他の人は「ユーザ」と書いてしまうかもしれません。このように、標準化の有無と書いている人数が、表記ゆれにつながります。

表記ゆれを防ぐ方法

それでは、どのようにして表記ゆれを防げばいいのでしょうか。具体的には、次の3つの方法があります。

  • スタイルガイドを作成する

  • 用語集を作成する

  • 固有名詞の正しさを調べる

スタイルガイドとは、文章の書き方に関する基準のことをいいます。「ユーザー」や「コンピューター」のように、最後に長音記号をつけるかどうかといった、表記ゆれにつながりかねないことについて、ルールを作成します。

また、用語集を作成することも重要です。用語集とは特定のプロジェクトや組織の中で用いられる用語をまとめたものです。例えば「サポート機能」という用語を定めておけば、「サポートする機能」や「支援機能」といったゆれを減らすことができます。

文章の中に固有名詞が出てきたときは、インターネットなどで正しさを調べることも役に立ちます。例えば「Github」という固有名詞について、調べてみたら正しくは「GitHub」であることがわかることがあります。

まとめ

文章に表記ゆれがあると、文章に対する信頼性が低下したり、理解がしづらくなる、という問題があります。これを防ぐために、スタイルガイドや用語集を作成し、また固有名詞の正しさを調べることが重要になってきます。

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