【文章術】「場合」と「とき」を使い分ける
時間的な条件や状況を表すことばに、「場合」と「とき」があります。文章を書いているとき、どちらを用いればいいかがわからなくなることはありませんか?
特に、ひとつの文章の中でこれらを同時に用いるとき、どのように書くかは悩ましい問題だと思います。ここでは、「場合」と「とき」の使い分けについて説明します。
「場合」と「とき」の使い分け方
「場合」と「とき」は、どのように使い分ければいいのでしょうか。このふたつは、次のように使い分けます。
場合:条件や仮定を示すとき
とき:時間や期間を示すとき
それぞれの使い方について、次に詳しく見ていきます。
「場合」の使い方
まず「場合」について説明します。「場合」は、ある条件や仮定を示すときに用いられます。例えば次の文では、「雨が降る」という条件に対する結果について示しています。
「とき」の使い方
次に「とき」についてです。「とき」は、ある特定の時間や期間について、その時点でのできごとや状態を示すときに用いられます。例えば次の文では、「雨が降る」という時間における行動について示しています。
「場合」と「とき」を同時に用いるとき
それでは、これらを同時に用いるときはどのように使い分ければいいのでしょうか?ひとつの文章の中で「場合」と「とき」を同時に用いるときは、大きい条件に「場合」、小さい条件に「とき」を用います。
例えば次の文では、「大雪が予想されている」という条件において、「車を運転する」ときの話をしています。このため、次の文のような使い方になっています。
まとめ
「場合」と「とき」の使い分けについて、「場合」はある条件や仮定を示すときに用い、「とき」はある特定の時間や期間を示すときに用います。これらを同時に用いるときは、大きい条件に「場合」、小さい条件に「とき」を用います。
どのように書けばいいか迷ってしまったときは、このような方針にしたがうことで、一貫性があり、わかりやすい文章にすることができます。
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