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45.天皇の利子 出挙(年貢・税金)

天皇の税金の一つ、出挙の話です。他にも税は沢山あります。(;´Д`)
このnote記事の元はこのウィキペディアなので、買わなくても読めますが、今は分かるけど半分くらいしか頭に入らなかった。それで調べながらまとめたものです。それこそノートですな。だからウィキが分かる者は読まないでも良いnote。6708文字

出挙

出挙(すいこ)とは、日本天皇の律令政治で見られた「利子付き貸し借り」を指す用語です。

発生
世界各地の農業社会では、その初期の頃から、種まきの時期に地域の支配者である首長が種子を貸し与え、収穫期に利子を付けて返済させる慣行が生まれたと考えられているらしい。(これを利子の起源とする説もある)

中国では古くから利子付き貸し借り貸借)の慣習が存在したとされるが、日本の天皇の律令政治では法です。


乙巳の変は645年です

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乙巳の変の直後の同年645年、皇極天皇が譲位し孝徳天皇が即位した。しかし実権は中大兄皇子(後の天智天皇)が握っていた。 

譲位(じょうい)は、君主が存命中の間に、その地位を後継者へ譲り渡す行為。

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乙巳の変の翌年、日本書紀の孝徳天皇2年(646年)3月19日の記事に「貸稲」の語が登場している。これが日本においての「出挙」の前身ではないかと考えられ、少なくとも7世紀中期601年〜中頃)までに利子の慣行が発生していた、間接的な証拠とされている。


律令における出挙とは?

757年養老律令雑令に初めて「出挙」の語が現れた。明確に律令上に出挙が規定されたことにより、「利子付き貸し借り」制度化された。この出挙の制度化には唐の影響が指摘されている。朝鮮ですでに行っていたという話もあるが未確認。

出挙とは、主食の稲粟や、財物の利息付き貸付のこと。実態は高利貸の一種。

◉官が貸し付けるものを「公出挙」
(くすいこ)と言う。
個人所有の稲・酒・金銭などを貧乏人に貸しつけて利息を取ることを「私出挙」(しすいこ)と言う。

財物を出挙と稲粟を出挙した場合で取扱いが異なるが、内容は次のとおり。

1.律令では、まず出挙が私的・自由な契約関係によるべきであり、官庁の管理を受けないことを共通原則としていた。

これの意味が分からなない。税金なのに・・・「私出挙」のみならまだわかるけど。書き間違えかな?

2.財物の場合の規定は、60日ごとに8分の1ずつ利子を取る。これは年利約75%に相当する。480日を経過しても元本以上の利子を取ることは認められない。
利子の複利計算は禁止。
債務者が逃げた場合は保証人が弁済。

3.稲粟(食べ物)の場合は、1年を満期として私出挙年利100%。
公出挙であれば、年利50%の利子を取る
ことが定められている。
財物と同様、『複利計算は禁止』。

財物も稲粟も異常に高い利子率の設定だが、稲粟の場合は、播種量(種)に対する収穫量の割合が非常に高いから、利子率が著しく高くなる。そういう理屈なんだ。

流石に暴利にせよ年利100%は流石にないだろうと調べたんだ。これじゃ手元に何も残らないことになる。(・・;)
春に蒔く(播種)種籾を貸付けてたの。

秋に収穫するときに返済するから、米や粟の収穫量は当然借りた種籾(播種量)よりはるかに多くなるから、利子は高率でもそれなり手元に残るという話。

しかし、財物も稲粟と同じ異様に高い利子率の設定。メッチャ酷い税率だが一応、食べ物の税率は下げて入るということか?

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稲の播種

中世の飢饉の際、荘園領主と荘民との間で年貢や公事などの減免や、領家の倉からの穀物施与(施し)などの措置がとられるようになったが、結局、朝廷としての備荒対策はほとんどとられなくなっていく。

備荒前もって凶作や災害に備えておくこと。

飢餓の者は、富裕者が私的に蓄えた穀物などで行う、高い10割の利子の私出挙に頼らざるをえなくなる。10世紀以降の公共機能の低下にしたがって、飢饉の際に、これに依存することになっていく・・。

WEBの無限の数の提灯記事での説明は、農業生産の「推進・奨励・勧農」は、「貧民救済」のための天皇の善意して教えられている。そんなことはないんだよ、これは律令政治なんだから。税金はまだ分かるが、利子を付けてイカンでしょ!

しかし・・私出挙。民間、個人間の貸し借りにまで高い「利子付き貸し借り」を制度化するとはなんだろう?これは搾取のピラミッド化狙っている気がするんだよな・・頂点は天皇になると・・・。

律令政治の定義とは?

人々の弱さを利用し人権を奪うこと。国家と国民は矛盾した関係にある。 民衆が強ければ、国家は弱い。したがって、国家を強くするためには、国民を弱くしなければならないのは必須条件。 国民の自律性を失わせ、単純素朴で規則に忠実に服従する国民にしてこそ、国民は国家や君主に対抗する強力な勢力を形成しにくくなり、国家は統治しやすく君主の地位は強固なものとなる。

◉農家が食料を買うことを禁止し、農業に専念させる。

◉愚民政策の実行、農民を知識から隔離する。

◉農民の心を水を止めるように強要し、愚かにも農業に専念させる。
◉重い刑罰と軽い報酬。
弱民政策の推進、強民の政策。

「君主・国家と国民は敵同士である」その前提で律令制なんだ。だから古代の秦の始皇帝時代に儒学者が文句を言った。そして、始皇帝は「焚書坑儒」で本を燃やし、儒学者を大量に生き埋めにしたんだ。

私たちは大化の改新!律令政治!と学校で暗記させられたが。中身は知らない。それが律令政治でもある。


公事

公事は年貢と並ぶ主要な税目。本来「おおやけごと」と、この文字は読まれたように、朝廷における政務や儀式・行事を意味し、それに必要な経費は国庫でまかなう。それが一応たてまえであった。

しかし、平安時代後期になると「おおやけごと」の経費は、臨時雑役として「別途に徴収」されるようになる。こうして、公的な事業や職務の遂行に必要な物資を徴収する名目としての公事が一般化する。

公事には、内裏造営、大嘗会、伊勢遷宮、官寺修造など、勅命で全国的に課せられるものの他に、一宮や国分寺の修理、河川改修など国衙が一国内に課すものもあり、官人の往来に際しての送迎・接待も公事とされた。

参考 大嘗祭費用
2019年11月13日の記事
90年の前回平成の大嘗祭は、国から皇室の公的活動に支出される宮廷費約22億5000万円だった。」
「今回の令和は、総額24億4300万円となりましたと発表。しかし「政府は削減に努めたましたが、27億1900万円と約2割増えた」と発表。最新の宮内庁の現在の見通しでは総額は24億4300万円となった。」なので、訂正しますとの記事だが。。

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