海外投資へはどのくらい回せば良いのか?

アセットアロケーションで海外投資にどのくらい配分すればよいのか。前回からの続きです。

前回は効率の良い投資先を探したらたまたま国外に出たほうが良い、そのための海外への投資。どの資産にどのくらいの割合で投資するのか、それをアセットアロケーションという。ということでした。

円資産に偏っている日本人

では海外への投資の割合はどのくらいすればいいのでしょうか?

それにはどのくらいの円資産が将来にわたって入ってくるか、というのがキーポイントです。一般的に日本人は資産のほぼすべてが円に偏っています。

若い人は「人的資本」が高く将来的に会社から円でお給料を受け取る可能性が高い。
高齢になると国から老齢年金を受け取る「金融資産」の割合が多くなり、これも円資産。ここに不動産や、保険、預貯金等を加えるとほぼすべてが円資産となってしまいます。

日本に住み、日本で税金を払い、日本で年金システムを享受する状態では円資産に極度に偏ってしまうのは仕方のないことです。そこで通貨の分散を行うには円以外の通貨での資産形成を行うほかありません。そしてそれは積極的に積み上げる必要があるのです。

外貨建て商品に全力投球

私のお勧めは「生活防衛資金」以外は外貨建ての資産運用をする、です。全額です。
月に5万円の貯金ができるならそのすべてを外貨建ての資産形成に回してしまいましょう。

もちろん、日々の生活、近い将来に必要な資金(教育資金等)は円資産=預貯金で持っている必要があります。それ以外の長期的な資産形成に回すものは海外の金融資産を積み上げることをお勧めします。それで年金をもらうようになれば外貨の資産が円の資産に少し追いつくくらいでしょう。具体的に見てみましょう。

老齢年金はまあまあもらえる

30歳で65歳まで35年間5万円を積み立てると
5万円×12ヶ月×35年=2,100万円
一方、厚生年金で老齢年金を65歳から85歳までもらうと考えると
14万円×12ヶ月×20年=3,360万円
です。もちろん長生きするとさらに額は増えていきます。

それほど過大な積立額ではないことがわかるでしょう。ただし、この積み立ては複利で利益を生み出しますから、受け取る額は2,100万円ではないですが…

例えば5万円を同じ期間年利3%で運用できれば
5万円×12ヶ月×35年×3%複利=約3,690万円
となりますね。

資産形成に回すお金はよく考えて

短期中期で必要なお金は資産形成というよりも、必要経費をプールして必要な時に支払う感覚です。長期で資産形成をするお金は全額外貨建てで大丈夫。もちろん、長期で資産形成する資金に関しては家計とよく相談して決めましょう。「余裕資金全額」を投入してはいけませんよ。

また、外貨建ての商品も、株、債券、預金、投資信託等等様々なものがあります。できる限り分散していくのが良いでしょう。今では国内の証券会社でさまざまな海外投資の投資商品を扱ってます。

私ですか?iDeCo、NISA含めて全力投球で海外資産です。現預金、短期資金はもちろん円資産で別枠で確保して。

何をやったらいいかわからない。利回りの良い商品を聞いてみたいという方は下記のいずれかでお問い合わせください。

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