医療保険、がん保険は若いうちから?

保険の営業マンから「保険は若いうちから加入しておいたほうが安く済みますよ」と言われたことはないでしょうか?そりゃ、保険料そのものを比べれば若いうちに申し込んだほうが安いに決まっています。そうではなく、トータル保険料が安くなるのかどうかが問題ではないでしょうか?

今日は実際の保険料の総額を出して検証してみましょう。

もちろん「保険」そのものは必要かどうかをよく検討して。しかし、若年層で貯蓄が少ない人は大体「保険が必要な」層です。今はやりの保険全無しでその分投資に、という言葉に惑わされないようにしましょう。

前提条件

計算をするために前提条件を定めておきます。

・85歳まで加入(男性の平均寿命くらい)

・男性

これだけです。保険は様々な種類、特約がありますが、今回はあまり特約を付けずに比較してみようと思います。大まかなイメージがわけばいいと思いますので同条件で比較できればいいでしょう。では見ていきます。

20才

・医療保険

1,090円/月×12ヶ月×(85歳ー20歳)=850,200円

・がん保険

1,623円/月×12ヶ月×(85歳ー20歳)=1,265,940円

30歳

・医療保険

1,470円/月×12ヶ月×(85歳ー30歳)=970,200円

・がん保険

2,191円/月×12ヶ月×(85歳ー30歳)=1,446,060円

40歳

・医療保険

2,015円/月×12ヶ月×(85歳ー40歳)=1,088,100円

・がん保険

3,068円/月×12ヶ月×(85歳ー40歳)=1,656,720円

結果

いかがだったでしょうか?保険屋さんが言う通り、若いうちに加入したほうがより安いトータル保険料になるのがわかりました。

ただ、そうはいってもそんなに差があるものでもないのがお分かりになるでしょうか?私は若いうちから加入する意味はより長い期間保障ができるということにあると思います。30歳で加入するよりも20歳で加入するほうが10年間長く保障ができるのです。元気な人もいつ病気になるかわかりません。保険は晴れている日に傘を買うようなものです。保険屋さんは雨の時に決して傘を売ってくれません。より長く、より安く保障を変えるなら早いうちから医療保険、がん保険に加入しておくべきでしょう。

そして、自分の貯蓄で病気になった時の費用を捻出できるようになる。もっと言えば自分の貯蓄を減らして病気の治療に充てることができるような財産を築いたときに保険は解約してしまえばいいのです。若いうちは保険に頼っておくのが正解だと思いますが、皆さんはどう思いますか?

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