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最近の記事

散 文

わたしという人間がどれほど無責任で怠惰でどうしようもないかという わたしと付き合って腹の中を多少なりとも見せてくれている皆様方におかれましては感謝はもちろんのこと申し訳無さがある わたしってほんとうにあなた方の誰よりもだめですからね 努力というものを人生もうそろそろ21年間、1秒たりともしたことがなければ、向上心もないのに 見栄っ張りで外面を取り繕って生きている 少しでも許してもらいたいのだけれど、だからと言ってわたしに努力ができるとも思えません 努力の仕方を知らずに育ってし

    • プラトニックラブはある

      太ったおばさん『出会って4光年で合体』 この漫画を読もうと思ったのは、YouTuber・morgenさんのラジオで言及されていたから。Twitterでバズっていたことがあるので存在自体は認知していたのだが、わたしはあまり漫画を嗜まないので読むまでには至っていなかった。しかし、morgenのラジオで「泣いた」などといった感想と、その後覗いたFANZAのレビュー欄での絶賛の声、あるいはその1つ「銃・病原菌・ケツ」というワードに釣られて購入するに至った。 先に『銃・病原菌・ケツ

      • 愛おしさ

        宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』 成瀬あかりという人物に終始魅了される一冊。 ページを捲る手が止まらない感覚を久々に味わった。 わたしは今まで感動モノでない限りあまり読書感想を文字に起こすことはなかったのだが、この本は魅力を語りたくなった。 一冊を通して、成瀬あかりという一匹狼な少女を中心に描かれているのだが、初めは彼女の幼馴染・島崎の視点、次は近い距離にないクラスメイトの視点……といった具合で進み、他から見た成瀬あかりの人物像が模られていく。成瀬あかりの「200歳ま

        • 2024.3.28

          高校時代からの友人の誕生日祝い兼久しぶりに会おうの会だった。 わたしは彼女たちと過ごす時間が本当に大好きで、というのも程よく人に興味がなくて、程よく干渉しないでいてくれるからだ。 わたしは本当に浅い人間であるので、彼女たちみたいに立派な人間に憧れる。それでも彼女たちは愚かなわたしを受け入れてくれるし、わたしは変われないし、変わろうとしない。 酒が弱いので、大して飲んでいないのに居酒屋からカラオケ店への移動で頭がクラクラして座りこんでしまい、水を買わせに行くというワンミス。

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        記事

          泣く本じゃないのに泣いちゃったよ

          杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』 分かった瞬間に、息を飲んだ。 この人、やってることやばい! 最後の仕掛けは正直クサいのだが、もう、分かってても、泣いてしまった。わたしの負けだよ。 内容について触れると、有名小説家の愛人との間に生まれた主人公の、唯一の育ての親である母への愛情とは相反する父への怨恨といった心情描写が苦しかった。 全く子育てに関与せず、女関係にだらしない父を、だめな人間だと憎んでいたかったのにという思いが、どうしようもなく分かったから。 わたし

          泣く本じゃないのに泣いちゃったよ

          生について考えると、おっぱいの話だけしてたかったのになんでこんなに色々考えて生きていかねばならないんだ という理由で涙を流してしまう

          これ以上もこれ以下もない 泣いている いま わたしは女だが女体というものが物心ついた時から好きだった。 (いつもではないので許してほしいが)気になるクラスメイトの身体を見ていた。 名だたる画家たちが女体を描いてきたのには、女体というものがどれだけ美しく、奥深く、追求すべきものなのかということを物語っていると思う。これって女体がエロティシズムを司っているどうこうという話より、女体は美の象徴であるって話をしたくて。 柔らかさや曲線に美は詰まっているんだよ わかるか?まあもち

          生について考えると、おっぱいの話だけしてたかったのになんでこんなに色々考えて生きていかねばならないんだ という理由で涙を流してしまう

          やべー本だった

          宇佐美りん『かか』 まずは序文が物凄く衝撃的だった。 「うーちゃん」と書かれた幼子と、彼女の6つ上の従姉:明子。 何が衝撃だったかを一言で言ってしまえば、経血をポップなものとして描いたこと。 わたしは女なので湯船の中で経血を流す経験がまああるわけだが、不快以外の感情を抱いたことのない経血を、まだそれを見たことのない・知らない幼い目線で見れば美しい「金魚」と表現してみせたこと。 「もう明子がかにに刺されてもムヒを塗ってくれる夕子ちゃんはいないんだと思い、痒みはそっくしそのま

          やべー本だった

          読んだり思ったり

          ・辻村深月『ツナグ』 伏線回収の美しさと爽やかさが魅力的な作品。 気づいたのだが、死というものは突然だ。 すると、死んだ本人にも、その人の周囲の人にも、未練・後悔が残らざるを得ない。 後悔のないように生きることは不可能だ。でも、後悔のないように生きねばならない。 ・辻村深月『太陽の坐る場所』 見栄だって張りたい時もある。 後悔することだってある。 聡美たちは過去から逃げる。響子は、過去から逃げない。 過去と向き合って生きられる人だけが、偉い? 人は間違いを犯し

          読んだり思ったり

          執着 呪い

          辻村深月『盲目的な恋と友情』 「恋」 好きにあふれた甘い性描写と対照的に、菜々子の存在から崩れる茂実と蘭花の関係性、好きという感情による暗い呪縛。 恋が生む執着・支配欲は自分を呪う、相手を呪うらしい。 蘭花は留利絵を恋を知らないと称していた。 しかし、蘭花を茂実の呪いから救った留利絵は、誰よりも蘭花のことを愛していたのだと思う。 恋を知っていたのは、誰よりも留利絵だった。 そして、蘭花は留利絵が「茂実を殺した」ことをわかった上で、留利絵に感謝をしている。 これ

          執着 呪い

          生と死を描く 最果タヒが

          わたしは生や死を語るのが苦手だ。 単に怖い・想像できないからでしかないのだが。わたしは「なんのために生まれてなんのために生きるのか?」わからないし、だけど生きていたいからがむしゃらに生きている。振り返れば絶対に後悔するべきことばかりだろうし、先を見ればやるべきことが分からなくて落ち込んでしまう。そんなんならわたしは目をつむって、天命に身を任せて、ただひたすらに生きるしかないのだよ。 最果タヒは、生を、死を、語る。 わたしは『空が分裂する』を読んだ。 「感情は名を付けた

          生と死を描く 最果タヒが

          生きていたいと思わなかったのに 生きていたいよ

          ASP『I wanna live』の歌詞。 村田沙耶香の『コンビニ人間』を読んだ。 わたしはいつどこで、大人になったら正社員として働き、恋愛をしなければならないという固定観念を植え付けられたのだろう? わたしが過去20年間少しでも「奇異の目」を向けてしまった人々は、この主人公のように社会的な「普通」を理解できなかった人だったのかもしれない。 もちろん、社会が言う「普通」に従う理由なんてないはずだ。全員が思うように生きて、それが例え「普通」から逸れていたとしても、「普通

          生きていたいと思わなかったのに 生きていたいよ

          わたしは理帆子になれない 殴り書き故・・・

          辻村深月『凍りのくじら』 「私が、自分に名付けたのは、少し・不在。私は、どこにいても、そこに執着できない。誰のことも、好きじゃない。誰とも繋がれない。なのに、中途半端に人に触れたがって、だからいつも、見苦しいし、息苦しい。どこの場所でも、生きていけない」 大人びた態度の理帆子は、子供らしくどうしようもない(ある種若尾に似ているかもしれない)わたしには終始絶妙に共感を得られないままであった。 しかし、終盤のこのセリフには、共感を覚えた。彼女の女子高生らしい未熟な若さも感じら

          わたしは理帆子になれない 殴り書き故・・・

          生死 精神

          生きていても良いのだろうか。 わたしはあなたたちの人生の先が見たいから、生きていたい。 でも、わたしという人間の存在価値やわたしにしかできないこと、もっというならわたしが自分主導でやりたいことがない。だからわたしが生きている意味なんて社会にはない。 わたしはほか大勢いるだろう生存に悩む人より、確実に存在意義がないと思う。縛られなければタスクをこなせないし、プライドだけは高いのに努力ができない。夢がない。 それでも、生きていたい。 わたしには将来を見守りたい人がたくさん

          生死 精神

          暗渠の宿 読んだ

          西村賢太『暗渠の宿』。 これを手に取ったきっかけは、わたしが慕う先輩が「どうしようもない本」と言っていたこと。 読了しての感想は「どうしようもない本」だった。 わたしという一人の女から見たこの作品は、主人公が気持ち悪く、どうしようもない人間だなと。 容姿や態度が悪く描かれている風俗嬢、知り合いの古書店店主や友人に主人公は心無い言葉を投げかたり、暴力に走ったりしている。 この時点で嫌悪感の対象となるには十分すぎるほどであったが、さらに、自分の容姿や性格が悪いことを自覚し

          暗渠の宿 読んだ

          鍵のない夢を見る 読了 余韻(デカめ)

          辻村深月の直木賞受賞作『鍵のない夢を見る』を読んだ。 とても飽き性故ここ一年最後まで本を読み切るということができない性分であったが、この本は読了に成功した。 というのは短編集になっていたというのがかなり大きいのだと思うけれど。もちろん面白かったのだが。 この本の魅力は、気持ち悪さだと思う。 5つの物語の主人公はどれも個性的で、所謂主人公像とは離れた存在であった。それがわたしに親しみやすさというか共感を生み、「なんだこいつ〜」と思わせてくれた。 わたしが特に気持ち悪さを覚

          鍵のない夢を見る 読了 余韻(デカめ)

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          したためるって認めるって書くんだ 今日は本当にわたしって何者でもないな という無力感・情けなさに駆られた。 今日やったことといえば、友人とカフェ巡りをしたのち、サークルの集まりに行ったのだが、会った人はみな活力に満ちていた。ようにわたしの目には映り、なんとも言えない無力感に、駆られた。 昼に遊んだ友人は、顔が広いかつ濃い恋愛経験をしており、話すエピソード全てが面白かった。サークルの人たちは大会に参加するために遠征に行くらしい。みな人生を謳歌しているなと思った。 この感情は羨

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