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中国で一番有名な日本人アーティストは?
はじめに
いつも中国に批判的な論調の筆者であるが、筆者は中国で働いたりしたことがあり、一番最初は90年代、製薬会社にいた時に上海工場の立ち上げ、Intelでも上海オフィスや大連のファブに行ったり、中国の大手航空会社で働いたり、日本で中国人経営のいくつかの会社で働いた経験がある。これらの経験で批判的になった。
それはさておき、今日は批判的な話ではない話をしたい。
「中国で一番有名な日本人アーティスト」について紹介したい。
中国で一番有名な日本人アーティストは?
中国でもJ-POPは人気で、YOASOBIやKing Gnuなどがリアルタイムで聞かれているが、特に人気なのは「GARNiDELiA」と言うコンポーザーのtokuとボーカルのMARiA(美依礼芽)による日本人男女2人組アーティストである。
特にMARiAが出演した中国の音楽番組「乗風2023」をきっかけに大ブレークし、彼らの代表曲「極楽浄土」は中国で非常に有名で、動画サイトでの踊ってみた再生回数は累計6億回を超える。現在、微博では日本人女性アーティスト1位、女性タレント2位、bilibliで152万人(YOASOBI 139万人)、抖音で92万人のフォロワーを持つ人気である。
TV音楽番組 乗風 2023とは
乗風2023はネットテレビの芒果TV(マンゴーTV)と湖南衛視(湖南テレビ)が2023年5月から7月まで全12回放送した音楽番組であり、中国大陸をはじめ、香港、台湾、ロシア、韓国、日本から女性で30歳以上のかつて活躍していたまたは無名の歌手、女優、モデル33人が毎回チーム戦で歌や踊りのパフォーマンスを競い最終的に優勝者を決める番組であった。
筆者が知っている台湾で人気があったS.H.EのElla(陳嘉樺)、韓国のf(x)のamberも出演していた。ここに唯一の日本人で美依礼芽として出演した。
番組で美依礼芽がブレイク
美依礼芽がこの番組初登場で歌唱したのはGARNiDELiAの代表曲「極楽浄土」
を一部中国語で歌った。GARNiDELiAは2016年頃から中国で活動始め、一部のオタク層に熱狂的ファンがいたが、これがきっかけですべての中国人が知ることになり、老若男女が踊れる歌になった。
ある時はいきものがかりの「ブルーバード」。中国の音楽番組ってお金かけている。(日本もかつては音楽番組の質が高かった気がする)
余談だが、中国の音楽番組は本当にクオリティが高く、同じような歌手の対決番組に出演したMISIAの「銀の龍の背に乗って」(騎在銀龍的背上)を見てほしい。生演奏、ライティングとも素晴らしくお金がかかっていることがわかる。これが毎週観れるのだ。
美依礼芽は中国語の歌にも挑戦している。「花海」は台湾のトップ歌手のジェイ・チョウ(周杰倫)の歌で失恋の歌である。彼女は中国語はほとんど話せないため、視聴者にもわかるように発音して歌うのは苦労があったと思うがこれが毎週続くのである。ぜひ下のBilibiliから見てほしい。
彼女は歌だけではなく、明るい性格も中国人に刺さったと思う。下の映像を見ると彼女の人となりがわかる。
最終的に美依礼芽は33人中3位になり外国人で上位となったのは外国人としては快挙だった。なお、この番組のギャラは1億円と言われている。
番組後
番組終了後、約3時間の彼女の特集ドキュメンタリーが放送され、これは彼女が中国で受け入れられた証である。
その後、中国の年越音楽番組に台湾の人気バンドF.I.Rの元ボーカル詹雯婷(Faye)と共演し、いきものかがりのブルーバードを歌った。
また、中国各地ので公演や音楽祭に出演して現在も中国各地を巡回している。
中国の公演は日本よりはるかにギャラが高く年間数億になると言われている。
さらにOPPOの広告を始め様々な中国の広告にも起用されている。
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まとめ
日本ではそれほど有名でなくても、あることがきっかけで外国でブレイクすることがあるが、彼らはまさにチャイニーズドリームを掴んだ二人である。
日中関係は悪くなる一方であるが、歌など文化的交流は大事であると考えるし、これを追って海外でブレイクする日本人が増えることを願う。
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