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小学生が金儲けする時代を小学校教員が創る


#お金について考えていること

1学校で学ぶ意義


Youtuber の葉一さんが情熱大陸で取り上げられた時、「無料で動画を見て学習できるのか。ああ時代は変わったんだな」と思いました。

「とある男が授業をしてみた」では無料でわかりやすい授業動画を観ることができます。https://www.youtube.com/user/toaruotokohaichi

ほかにもスタディサプリやチャレンジタッチなど自分一人で学ぶツールがどんどんでてきて学びやすい時代になったなと感じています。

学校現場ではタブレットが一人一台配られて、個別最適な学習が進んでいます。

このような時代において、学校で学ぶ意義はどこにあるのでしょうか。学習のレベルが様々な子たちを30人集めて一斉に授業をしていくこの昭和スタイルは、テストの点数をとるということに特化して考えた時、葉一さんの動画を課題に合わせて観ながら学ぶのや、チャレンジタッチで個に合わせて出される問題で即時に正解かどうかわかるという学びに勝てるのかというとかなり厳しいと思います。

 

私は小学校教員として、クラスのみんなだからできる学びを重要視していきたいと考えています。例えば算数。
「あ!○○さんの発言があったからすごくわかりやすかった。」という学びを創ることが出来れば、これは個ではできない学びになっていきます。教育現場でよく言われる「主体的・対話的で深い学び」が重要だと思っています。

算数などに限らず、「このクラスのメンバーだから、このクラスの担任の先生だから~ができた。」という、その集団でこそできるものに社会における学校の価値があると思いますし、そこに価値を見出す実践をしていきたいと考えています。そんな一つひとつの実践が新たな時代を創るのだと信じています。

2小学生が金儲け!?

では具体的に何をするのかとういうと、

 

「お金」をテーマにして授業をする。

 

です。そんなの教科書にないではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。学校現場では総合的な学習の時間といって、それぞれの学校・学年・クラスである程度自由にテーマを設定し授業を行うことができるようになっています。学校現場では変化の激しい時代に対応するためこの総合的な学習が重要視されてきていますが、教科書がないことで現場の教員は、どのように進めていいのかわからず、どの学校でも素晴らしい実践ができているかというと疑問が残る現状があります。

 

この総合的な学習の時間で、学校でならったことを活かして体験を売るという活動ができないかと考えたわけです。

めあては「働いてお金を得る喜びを知る」

ちなみに近年学校現場では少しずつ金融教育が始まっていて、高校の家庭科の授業で投資についての授業をすることになりました。

しかし、これまでの学校は無駄づかいしない」「だまされない」という視点だけで簡単に話を終えていました。

公務員として働く私たちにとって、お金を得るということに対する意識は、社会的に見ると低いように感じています。子どもたちは、その公務員にお金についてほとんど教えてもらうことなく社会に出ていきます。ただ、その中でお金をどのように得るのか考えなくてもよいという人はほとんどいないでしょう。 

事実、私自身も税金、投資や保険に対する知識はほとんどなくつい最近までNISAやiDeCoについて知ろうともしていませんでした。しかし、コロナが流行し家にいることが多くなり、投資や保険について勉強していくと、「ああ、これもっと早く知っていればよかったのに」と思うことがたくさんありました。

高校生の家庭科でお金の授業をやるからいいやではなく。教員(私が筆頭…)も子どもたちもお金について学ぶ必要があるのではないかと考えるようになってきました。また、これから社会に出る人たちに、少しでも早くお金について考えてもらう機会を増やしたいとも思うようになってきています。

小学校で実際に、投資をするとなると興味をもちにくいのかなとも思いますが、身近なところでお金をもらえるということから、お金について学ぶきっかけにしてほしいなと考えています。

3金儲けの具体例


例えば町に出たりネットを活用したりして「あなたのために歌います。」「あなたのために絵を描きます。」「あなたのために演奏します。」などという活動や体験の対価としてお金をもらう。

子どもたちはきっとお金を得る喜び、大変さを実感することでしょう。だからこそ責任をもって行動しようとするようになるはずです。そこにこれまでにない学びが生まれる。お金をもらうことができたら贅沢をしたい気持ちもあるでしょう。ただ、学校現場ではお金の話はタブーのような空気感さえ感じる場所です。小学生が金儲けをしていることに嫌悪感をもつ保護者もいるでしょうし、20万円以上の所得は税金がかかるなど様々な問題が考えられます。

そこでもらったお金はかかった経費をのぞいて全額寄付することにします。買う人も寄付ならという気持ちも生まれるだろうし、小学生とのつながりにも価値を感じていただけるかもしれません。また、お金をいただけたら小学生にとっても、活動を評価される一つの基準になり嬉しい経験になるはずです。

4寄付と金儲けの両立


寄付をするとなると「働いてお金を得る喜びを知る」という目的の視点から考えた時に、得たお金を自由に使えないということで喜びが減ってしまうということも考えられます。

また、どこに寄付をするのかというのも考えものです。というかそもそも金儲けと言っているのに寄付するならなんかおもしろくない。子どもたちにそんなことを言われてしまいそうです。

 

そこで目を付けたのが

ふるさと納税

ふるさと納税であれば約3割の返礼品を得ることができ、ほしいものを買うまではいかないにしても得たお金でほしいものが選べることになります。そして、納税のしくみについても勉強する機会になり、6年生の社会とのつながりも生まれます。(この税金の仕組みについて意欲的に学ばせることが難しい・・・)

5終わりに

大人でもまだまだ浸透しきっていないこの制度の活用で税金について学び

体験を売るという活動を通してお金を生み出す方法について学ぶ

学校だからこそできる学びを創る

 

この実践は高学年の担任にならないと難しいでしょう。

正直、まだ高学年の担任になれるのかわかりません。

ただ、宣言しないと何もしないで終わりそう。

この模様はTwitter で発信していきます。
たかてぃー 小学生が金儲け!?さん (@zenfure_yamada) / Twitter

 

1年の計は元旦にあり

2022年の宣言文 お金について考えていること

 

小学生が金儲けする時代を創る

 

2022年 元旦 たかてぃー


 

 

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