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仏教・瞑想

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仏教や瞑想についての記事です
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記事一覧

世界はずっと新しい 無常という鍵

 レディ・サヤドーという人の本がネットで無料で読めたので、昨日と今日と読んでいた。探せば…

げんにび
1日前
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自我の存在証明 なぜこんなに生きづらいのか

 「自我」というのは存在しない。脳科学者に聞いてもそう言うだろうし、社会心理学者に聞いて…

げんにび
3日前
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仏教における「疑い」について 瞑想のある種の困難さ

 最近、唯識仏教の勉強をしているんだけれど、「根本煩悩」の中に「疑」がある。僕も思い当た…

げんにび
11日前
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虚無主義を徹底化する

一番端的に虚無主義を表している言葉はこれだと思う。  シオランという作家は冷めたところが…

げんにび
2週間前
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最近フォロワーが増えてきた まなざし

 僕は人より自意識過剰なので人より余計に気にしてしまうが、フォロワーが増えると書きたいこ…

げんにび
2週間前
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自己責任! 種まき

 弱者男性という言葉が人口に膾炙してから、強者と思われる男性が弱者に言及することが増えた…

げんにび
6か月前
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ニヒリズムと時間と仏教

 日本で現在読める思想書はだいぶ読んだと思うけれど、虚無主義と真正面から取っ組み合ってるのは、中島義道、竹内整一、真木悠介ぐらいだった。中島義道は純西洋哲学的アプローチ、竹内は日本思想的アプローチ、真木は社会的アプローチだった。明治時代は西田幾多郎や久松真一が禅体験、思想によってニヒリズムを解決しようとしていたが、今はいないっぽい。  中島義道は「未来は存在しない」ということを証明したいらしかった。ニヒリズムを問題にすると、やっぱり「時間」が一番重要になってくる。全ては滅ぶ

神経道路 自由 「見る」こと

 草が生い茂る山の中で、獣がよくとおる場所は「獣道」になる。じゃあ道路は「人道」だろう。…

げんにび
4か月前
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自己治療仮説 パスカル 四聖諦

 釈迦は「医王」とも呼ばれる。凡夫は心の病気だからだ。  不安や欲望といった情動は、遺伝…

げんにび
3か月前
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自己と世界と執着と空性

 自分の体験と坊さんの本を読む限りでの理論をまとめたい  自我というのは「執着」の塊であ…

げんにび
3か月前
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留まりつつ流れる時間 今=今

 時間って不思議だ。  中村天風という自己啓発家の本がトイレに置いてあるので、たまに読む…

げんにび
3か月前
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仏教は正気である

 宗教って全部狂ってると思う。僕は自閉症だから一人が好きなんだけれど、集団で狂うというや…

げんにび
3か月前
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三昧について よく生きる秘訣

 仏教に三昧という言葉がある。インドの言葉でサマーディという。ヒンドゥー教の方では悟りを…

げんにび
3か月前
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みな仏である 仏とは何か

 タイ仏教のティアンという師は「心は本来清浄だ」と大乗仏教のようなことを言っているし、チャー師も「原初の心」と意味深なことを言っている。テーラワーダ仏教も大乗仏教も行きつくところは同じなんじゃないだろうか。  僕の現在の理解をまとめる。体験したことだけを書く。  「意識」というものがある。日本語では「気づき」英語では「マインドフルネス」パーリ語では「サティ」だ。この記事では意識で統一する。  人間は常に思考している。1日に6万回も思考しているという。この「思考」が「自己