見出し画像

Reborn DLNA

5年前に今の家に引っ越したとき、せっかくなのでNAS(ネットワーク型HDD)を導入しました。

NASはBUFFALO製のもので、LinkStation-8TBモデル。ネットワークに接続したテレビから録画番組がムーヴできる仕組み。じゃんじゃん映画を録ってはNASにムーヴできます。(ダイレクトにNAS録画は出来ない仕組み)

ブルーレイ・ディスクレコーダーからはNASにムーヴできませんが、SONYが自社製のネットワーク型対応のソフト(iPhone・iPAD含)で。Wifi経由にて、とりあえずどこからでも再生が出来る仕組。5年間はそれで穏当なスタイルでした。

ところが、PCが新しくなったのを受け。
「PCであの録画タイトル観ることはできないものか」と考え始めます。

このモデルは、来年になると…2世代前となるのね。

ネットワーク型HDDにムーヴした録画タイトルをPCで観るためには、DLNA規格に対応した再生ソフトが必要だというのは分かります。市販されているモノもしくは無料で使えるヤツの中。最もポピュラーなのはWindows Media。

早速、Windows Medeaを起動してNASの中にある映画タイトルをクリックするも…コーデック(映像規格)の関係からか、再生不可。

「参ったな…」と思いつつ。「残るはCyberLink社のPowew DVDを買い切りとするか、同社のサブスクにのみこまれるか…」と、思案。

はたと思いついたのは、「iPADやiPhoneで使っていたSONY製の視聴ソフトはWindowsでもプラットフォームしているのでは?」という事でした。

ありましたよ…。
PC TV Plus(3300円・PC1台用)。

価格3000円そこそこというのは、CyberLink社から毟られるよりは救われたと思える、絶妙な価格設定。

録画用番組表が爆速なのは、こいつがそもそもPlayStationと併売されてたNASNEで使われていたソフトだからです。今や、NASNEはSONYの手を離れ…メルコ社(BUFFALOブランド)の元で販売されているという様態。これが何を意味するのか…と云うと。

そう。
皆さんが日々テレビでメニューから選択するAmazonPrimeやNetflix。オンデマンドで映画観たりする視聴スタイルに変わっているということなのです。

①わざわざ番組表を見る
②録画タイトルを選定後テレビ接続のHDDに録画
③気の向いたときに録画タイトルを見る

…というスタイルは過去のモノに。

「げ。オヤジ…まだ録ってんの?」的なコピーで、CM一本撮れるぐらいの勢いでオンデマンド全盛。

被写界深度の浅いこと…。

「それでも、観たい番組がなければ、Youtubeでも見て寝ちまいな…」みたいなことです。

でもね。
人間、深夜にどーしてもコンビニのいなり寿司が食べたくなるのと同じく。ふとジョン・スタージェス監督の「大脱走」だの、「007 ドクター・ノー」など観たくなる時があるわけです。

もう、何度も何度も観てて。おおよそ台詞も英語・日本語吹き替えいずれのタイミングで出てくるのかうろ覚えぐらいのレベルでも。なぜか観たくなるわけです。

何年間かに亘って録りつづけた「日曜美術館」とか、CS-TBSの「兼高かおる世界の旅」とか。「アレ、なんでだろーなぁ…」と思うぐらいのタイミングで、そうなるんですわ。

厄介なもんです。

Nikon D800の28-300mm 一段絞ってもタイヤにしかフォーカス合いません。

かくして、PC TV Plusをインスツールして事なきを得るわけですが。

こういうニーズと観たいモノを観たいときに観る(しかも稀少動画)人種というのは徐々に減って。もう20年もすればPC TV Plus的なプログラムもなくなるんだろうなぁ…と。

5年前だと、BDレコーダー容量相場は2TBあたり。NASだと4TBとか16TBとか(HDDですからね)組みたい放題でした。今はもう、テレビ接続のHDDが一本8TBとか当たり前。そりゃレコーダー売れなくなるワケよ。

第一。「これ、こないだの映画BDに落としたから観てみて」なんちゅーコミニュケーションは存在するのかね。(してたら、ごめんなさいまし)

高校生がお気に入りの曲をカセットテープにダビングしてオンナノコに渡してた時代…こりゃもぅ、遙か太古のおとぎ話。こうやって、どんどん色んなモノがなくなっていくワケです。

「そんなに必要?」と思われるものは。無くなって初めてその存在の重さに気がつくモノだと思いたい…。

そんな夏の日でございます。

「花とか滝とか撮りに行けっ!」って?(笑)