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禅 × ビジネス

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このマガジン「禅×ビジネス」では、20年になる禅の修行の経験を踏まえて、禅とビジネスに関する学びについて、つづっていきます。10,000時間以上のメンタルトレーニングやコーチング… もっと読む
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2020年12月の記事一覧

苦しみの正体2 苦しみさんこんにちは

前回に引き続いて、苦しみについてお伝えします。 苦しみは誰もが感じます。しかし、ありのままには見えていないのです。 人のせいにするときがあります。 これは、苦しみから逃げているのです。 自分のせいにするときがあります。 これは、自分にこだわりすぎているのです。 これらの苦しみは、エゴが生み出している「いのちの影」です。 エゴが生み出すいのちの影に、私たちは怯え苦しみます。苦しみを大きくしたり、小さくしたり。苦しみを自分のせいにしたり、人のせいにしたり。 苦しみには

苦しみの正体 転換期をどう生きるか

今年もあと僅かになってきましたね。私自身が今年の一字を上げるとすれば「苦」です。 クライアントさんとのセッションでも、いろいろな苦しみに出会った一年でした。コロナというのは、社会や経済という目に見える影響ではなく、私たち1人1人にも目に見えない影響を与えています。 大きな問題が起こった。今まで感じたことがない葛藤や疑問が湧いてくる。それは、表面的には歓迎できないものも多いです。ただ、苦しみというのは決して悪いものではありません。サインなのです。 苦しみというのは、大きな

あなたの人生の宿題は? こだわりという本質

「おかげさまで人生の中で、今が一番幸せです。」 最近は、こう言えるようになりました。 もちろん、大変なこともいろいろありますし、悩みも尽きません。でも、幸せなのです。 また、お金への意識が少し変わってきました。私にとって「お金」との付き合い方は課題です。 損得が気になる。通帳の残高が気になる。自分の懐に貯めようとしてしまう。人に使うのがもったいないと思ってしまう。ケチでセコいのです。そういう器の小さい自分が嫌でした。 貯金通帳の残高が増えているのを見ると、一瞬安心し

一隅を照らす人でありたい 答えを求めない問いとは

今年も藤田一照老師の仏教塾に参加しています。コロナ禍の中で、今回はオンライン開催になりました。運営スタッフの皆さんもはじめての体験で大変だったようですが、地方に住む身としてはまだ東京に行ける状態ではなく、本当にありがたい限りでした。 仏教塾に参加して5年目。毎回、いろいろな気づきがあります。そのときは感動するのですが、案外すぐに忘れてしまっています。 私自身がセミナーをやっているときに、その日に起こる発見や気づきを大事にしてきました。せっかく時間とお金を払って参加いただい