みんなをつなぎ力を合わせる

 いろいろな植物や生き物がいて、いろいろな長所や力を持っています。みんなの力を合わせることができれば、みんな楽しく生きていける。地球おんだん化も止めることができる。それが私たちの自由研究のまとめです。

 夏休み、同じ四年一組の佳子ちゃんに誘われ、佳子ちゃんのおじいさんの家に三日間とまりに行きました。絵が上手だけど作文が苦手な佳子ちゃんは、夏休みの自由研究を一緒にしようと声をかけてくれたのです。絵は下手ですが、私は作文が好きです。
 おじいさんの家は農家で、東京から電車で二時間ほどの場所にあります。畑のなかに林があり、そのなかに家があります。庭では、三十羽ほどのニワトリたちが歩いています。自由研究のテーマはニワトリで、まずおじいさんから話を聞きました。
「ニワトリを外に出しておくと、仕事をしてくれる。人も楽になる」
 たくさんのニワトリを大きな建物のなかで育て、外に出さない。普通だと、そのような育て方が多いそうです。日本では多くのエサを外国から買っています。大量のエサを運び、ニワトリたちに与え、タマゴを都会まで届けます。たくさんのエネルギーと人手がかかります。
 おじいさんの家では、朝一番に小屋からニワトリたちを外に出します。小屋の前に野菜クズを置いておくと喜んで食べてくれます。そのあと自分たちでエサを探しに行き、草や虫を食べます。畑の草取り虫捕りをしてくれるのです。来年には、ニワトリのフンをガスにする仕組みをつくるそうです。捨てるものを減らし、畑仕事を手伝ってくれ、ガスまでつくる。わざわざタマゴを買いに行く必要もありません。ニワトリたちも楽しそうです。
 生き物はどう動くか。この野菜はどのような場所が好きで、何が苦手か。長所を生かし合うにする。するとムダや手間を少なくなり、多くのものができる。石油を使わなくすみます。おじいさんの家では、そのように考えで農業をしているそうです。
 私の暮らす東京では自然は多くないし、されほど上手に生かせていないと思います。だから逆に、これからはもっと生かすことができる。できることはたくさんある。そう思うと、わくわくします。
いろいろな種をもらいました。ある種を九月の終わりに大きめのプランターにまきます。真冬の二月に満開になる珍しい菜花で、とてもきれいで、甘い花芽がひと月以上も収穫できるそうです。みんなで食べるのが楽しみです。

#未来のためにできること


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