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仮面浪人をするなら大学を活用せよ

お世話になります。ドリームラーナーズの石原です。鳥取県倉吉市で進路指導と学習法指導の塾を運営しています。学習指導は中学生・高校生・大人、英語の指導は小学生から対応しています。LINEなどを活用して、遠隔地でも進路指導・学習指導に対応しています。

今日は、仮面浪人をするにあたり、大学を活用せよ!という話をします。

仮面浪人の(数少ない)メリット

①大学の授業を活用できる
②浪人中に取った単位が進学先で使える可能性がある

それぞれ詳しく説明します。

大学の授業を活用する-理系編

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大学の授業は大学入試に活用できます。

英語はそこまで有用ではないかもしれませんが、触れておくという限りにおいては有用です。選択科目で語学を選んでおくのが良いかもしれません。国公立志望ならライティングの授業などは有用でしょう。

理系科目だと

物理→1年生で必修の場合が多い。高校レベルの理論は網羅できる。
数学→理工系なら微積分はほぼやる。理系数学の重要分野なので好都合。
化学→学科による。実験がある場合、なお良し。
生物→農学系や生命系ならやる。実験がある場合、なお良し。

特に、微積分の授業や、理科の専門の一部の勉強として授業時間が使えるのが嬉しいところです。

地味に理科の実験は、難関大学の理科の問題を読解する上でとても助かります。なぜなら、難関大で頻出の問題は、そのほとんどが大学での基礎実験レベルの話だからです。

逆に、大学で実験を進めていると、これ問題集でみたやつ!と進○ゼミのDMマンガ状態になります。

大学の授業を活用する-文系編

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文系科目だと、理系科目ほど受験に直結はしませんが、

現代文→文系学部なら、レポートやプレゼンテーションなどで客観的に書く・話すトレーニングがある、当然読解のトレーニングもある。理系でも選択科目で取れるかもしれない。

地歴公民・古典
→教養の選択科目で取れる可能性がある(分野に偏りがあるが普段触れておくレベルでは問題ない)。理系単科大学だと厳しいか。

など、大学の授業で触れておくことはできます。

仮面浪人する場合、これに触れておかない手はありません。選択科目も、選べる範囲で、受験に関わる物で埋めましょう。

(番外)リメディアルな授業を利用する

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なお、大学や学科によっては

・そもそも高校レベルの復習から入る

というリメディアルな授業もあったりします。大体は推薦やAO入学者のための物ですが、例えば農学部など数学Ⅲまで必要としない入試を課す理系学部の中には、数学Ⅲをやり直させてくれる授業がある場合もあります。次の大学の単位認定にはなりそうもないですが、こういう授業を取るのもありでしょう。

仮面浪人中に取った単位が、進学先で使える可能性あり

これは特に、同系統の学部学科に仮面浪人を狙う場合に実践可能です。

例えば、理系の1年生で必修であるような

・微分積分
・線形代数
・情報基礎

の単位は、ほとんどの場合(実態がリメディアルな場合などを除いて)に進学先の単位に認定できます。

他にも、体育・スポーツの単位や、文系科目であれば、

・必修の英語の授業

などが引き継げる可能性が高いです。

ただ、全ては無理ですし、上限がある場合がほとんどです。

認定のためには、単位認定証明や、実際の成績表や、元々いた大学のシラバス(履修要項)を確認する必要があり、そこから「うちの大学の認定基準とは合わない」となれば単位認定には至らないです

このため、専門科目であったり、大学ごとに基準が異なりがちな科目は単位認定されない場合が多いです。

他の注意点として、所属元の大学からの単位認定には期日がある場合がほとんどです。履修を始める前というのが多いようですから、合格したらすぐに単位認定の問い合わせをおこなう方が良いでしょう。

文系で選択科目詰め込めるなら1年前期に詰め込もう

以上のような理由で、

①受験に関係する
②認定されやすそうな教養科目

を満たすような選択科目を1年生の前期にたくさん取っておく(逆に、後期は必修だけにする)ことで、受験の勉強と進学後の単位の認定の両方とも狙っていくようにしましょう。

文系なら夏休みまでは、英文法や古典文法や単語、歴史の通史の覚え直しがほとんどでしょうから、集中して覚えられるように、授業時間を有効に使いましょう。

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本日は以上です。


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