実録!アートにChatGPTを活用するなら~「ネーミング」のアイデアをブレストする
私は、一般にはフルイドアートと言われる、アクリリック・ポーリング・テクニック、即ちアクリル絵具を垂らし込んで描画する技法も用いて制作しているのだが(記事のアイキャッチ画像ご参照)、これらの作品に共通するシリーズ タイトルを作りたいと思い、ChatGPTと語らってみた。
こういうアイデアってものはよほど神からバシって降りて来るのでなければ多い方がいい。疲れを知らず、いいとか悪いとかにも拘泥せず、素早く強力に物事なんでも列挙することのできるChatGPTがどの程度役に立つかチェックしてみよう・・・ということだったが、 結論から言えばまあまあ役に立つのであります。ChatGPTをこの手のタスクの相棒化するのは、十分「あり」。
私:フルイドアートの絵画シリーズのタイトルとして、絵具の流れのダイナミックな動きを感じさせるとこから「Energy Talks」というのを一応考えたけど、もっと他にアイデアないかな。(注:一応自分でも考える・・。)
ChatGPT:
素晴らしいプロジェクトですね!以下はいくつかのアイデアです。日本語の意味も考慮していますが、英語としても響くものを心がけています。
①Fluid Echoes
流れる絵具の模様が残す余韻や響きを表現
②Dynamic Currents
絵具の流れが生み出すダイナミックな動きを強調
③Liquid Symphony
流れが奏でる、まるで音楽のようなシンフォニー
④Vibrant Rhythms
色とりどりの絵具が奏でるリズム感
⑤Aqua Harmony
絵具が作り出す調和
⑥Flowing Conversations
流れが織り成す対話やコミュニケーションを表現
⑦Painted Euphony
画面が生み出す幸福感や喜び
これらのアイデアからインスピレーションを得て、素敵なタイトルを見つけてくださいね。
私:
Fluid Echoesはなかなかいい。エコーは日本人も知ってる言葉だし、フルイドアートなんでシリーズタイトルにフルイドが入ってるのはSEO上もいいんでしょ?
ChatGPT:
エコーのイメージは絵具の動きや模様の残響を素敵に表現しています。また、「Fluid」のキーワードは、フルイドアートに関連するコンセプトを強調し、SEO的にも良い効果をもたらすでしょう。
私:
一方、エコーというと自然でちょっとやさしいイメージがあるが、もっとスピード感があってちょっと男の子っぽいような案もほしい。(注:違和感や意見はすぐChatGPTにフィードバックするのが吉。)
ChatGPT:
分かりました。もっと強く、クールで男性的な雰囲気を反映させます。以下はいくつかの提案です。
⑧Quantum Flow
⑨Velocity Vortex
⑩Astral Surge
⑪Pulse Resonance
⑫Aeon Surge
⑬Reverb Dynamics
私:
もとい、SEO的にも外したくないfluidという単語を入れて今一度新たな案を出せ。(注:話し方がぞんざいなのはそんなことChatGPTは一切気にしないからである。)あと、Flowyという言葉でもやって。
ChatGPT:
⑭Fluidic Resonance
⑮Quantum Fluidity
⑯Luminous Fluidity
⑰Pulsar Fluid
⑱Vortex Fluid
⑲Quantum Flowy Fusion
⑳Epic Flowy Odyssey
㉑Luminous Flowy Echo
㉒Pulsating Flowy Spectrum
㉓Vortex Flowy Dynamics
私:
Odysseyって叙事詩?このあたりの同義語にはどんなのがある?
ChatGPT:
Odysseyは叙事詩の一種で、長い冒険や旅を描いた物語を指します。類似した言葉には以下のようなものがあります。Epic/Saga/Journey/Adventure/Quest
私:
Aqua Questってのものいいかな。
ところで、アクオスってなんだっけ?水と関係あるよね。
ChatGPT:
「アクオス」はラテン語起源の言葉で「水」や「液体」を指します。
私:
因みに、「Fluidium」って言葉はある?今思いついたんだけど。
ChatGPT
Fluidiumは一般的には広く知られている単語ではありません。しかし、造語としてアーティスティックなコンセプトとして使うことは可能でしょう。
響きや構造から考えると、液体や流動性に関連するアートやデザインに使われる言葉のような印象を与えるかもしれません。ただし、アート作品やシリーズの名前として使用する場合、それに合った説明や解釈を提供することが重要です。
私:
ええっと、君が自主的な意見を行使しうるかどうかはともかく、これまで出て来たよさげなアイデア、即ち、Energy talks/Fluid Echoes/Quantum Flow/Aqua Quest/Fluidiumなんかの中でどれがいいと思う?
ChatGPT
ご提案いただいたタイトルの中で、個人的には「Quantum Flow」が特に力強く魅力的に感じられます。このタイトルは、クールで洗練された要素を含みつつも、アートの流れやエネルギーを良く表現していると思います。(注:ここでChatGPTが「意見」を述べたのは少々驚いた。数か月前まで典型的には、こういう正解のない答えについてはAもいいしBもこれこれの理由でよいという、結局どっち?という応答が大勢だったが、最近のAIは比較的、スタンスを取る、即ち、立場をはっきりさせてくるようになってる気がする・・。)
私:
へー、君が選んでくれるとは思ってなかったよ。ぢゃ、これら以外の案の中で一番お勧めしないのは何?
ChatGPT:
一番お勧めしないのは「Fluidium」です。これは一般的な語彙には含まれておらず、流動性や広がりを示唆する造語としては面白いものですが、他のタイトルと比較して、理解しにくいです。
と、いうことで20個超の意見が10分ばかりで揃ったので、私はChatGPTに礼も言わず(だって以前聞いてみたら「礼などいらん!」だったしね)、おもむろにネーミングのセンスのあるバイリンガルの知人にメールを書いた。
候補は、
Energy talks
Fluid Echoes
Quantum Flow
Aqua Quest
Fluidium
で、どれがよさげ?と聞いてみるといつも即レスの知人からほどなく、「フルイドは直接的だから使わない方がいい。英語じゃなくてラテン語にしたら?」という遠慮会釈のないちゃぶ台返しの返信が来た。それを見た瞬間自分の頭の中にやっとこさ神が現れ、「アクア・モビリス」という言葉が唐突に浮かぶ。ChatGPTに聞いてみるとAqua Mobilisはラテン語で「動く水」という意味ですよ、ということであった。
ChatGPTくんはしばしば悪気なく間違うのでググってみると、同じ名前の海外での美術展やらIT企業の名前だかソフト名だかが同じスペルで出て来たので間違いではないらしい。普通の意味の名詞をつなげたようなタイトルは一般に著作権の保護対象にならないし自分の領域から商標上の問題もなさそうなので、めでたくこの「Aqua Mobilis」というのをシリーズタイトル名にしたのである。
結局のとこ、知人の助言だの自分の突発的思いつきだので最終決定してる訳だが、ChatGPTくんはいい具合に下働き部分を担ってくれたのでほめてつかわす。
アイデア出しみたいに発散させる作業は彼らは得意だ。また、「あ、もうそこそこ案が出きってきたな・・」というのも単語が重なってきたり案のキレが悪くなるのでわかるので、そうなってきたら切り口を変えて後押ししてあげたらまた出してくる。納得感のある案をChatGPTが出してくるか、あるいは刺激された自分が思いつくまで、やってみるのがよさそうです。
という経緯にてChatGPT及び知人と協力して名づけたAqua Mobilisシリーズの1点目をアートの販売プラットフォームTRiCERAに登録しました。
よろしければご覧ください。
https://www.tricera.net/ja/artwork/painting/acrylic-art/id81031630019
ではまた!
P.S.(↑作品のネーミング=タイトルは自分で考えました! 翻訳はDeepLですが。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?