関係のない話

 どこか、遠い場所、この世界のずっと遠く、そこで彼女は生まれた、そこに居場所は無く、ただ彷徨うことが日課になっていた、、、
 ある日、彼女は気付いた、ルールに従えば、人並みの生活ができること、そして、苦しまずに済むことに。
 ある日、彼女は人を裁いた、断罪した、今までなら苦しさのあまりできなかったが、ルールに従う彼女にはもう、苦しみなど無かった、彼女は冷たく、無表情で言い放つ、断罪し、裁くその時に。
「ルールを破ったのだから、断罪しなければいけない、懺悔など必要ない、私が裁き、断罪すること、それがあなたの懺悔、たったそれだけ、それ以外は懺悔とは言えないわ、だって、軽すぎるもの」
彼女が家から出てきた、間もなくその家から火の手が上がる、家を背に彼女は歩く、堂々と、表情を一切歪めず、無表情のまま。
 彼女は追われた、同時に呆れた、ルールを守る者を追う愚か者に、そして何より、世界に。
 彼女は辿り着く、新しい世界に、そこにはルールがあり、ルールを守らない愚か者は居ないのだった。
 彼女は居場所を見つけた、質素であったが、ルールの問題は無く、彼女にとってそれ以外の問題は全く関係がないのだった。
 彼女には名前があった、冴園 摩季、(さえぞの まき)と言う。



と言う感じで気分転換に関係ない話でした、多分関係ない、はず。

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