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硫黄泉はシャブリの香り?!。。。

奥塩原あらゆ温泉、渓雲閣

塩原温泉は、塩原元湯温泉 ゑびすやから今回が2度目。

塩原温泉も地域の中に塩原十一湯と呼ばれる温泉地が点在しています。
箱根十七湯と呼ばれている箱根の温泉地ともなんだか通じるようで、
私たちの住む県下なのでついつい箱根と比べてしまいます。
その中でも今回はやはり大好きな硫黄泉のお湯に浸かりたいのと、
日本秘湯を守る会のスタンプを集めてみようと思い立ち、渓雲閣に予約を入れてみました。

あらゆ温泉の由来は、もともと湯治場として栄えた「元湯温泉」が江戸時代初期の大地震による地滑りのため埋没してしまい、神社仏閣ともどもこの地に引っ越してきて新湯噴火口(硫黄山)の近くに温泉場を開きました。
「新湯」という地名は「元湯」から新しく開いた湯、そして「塩原温泉」の「奥」という意味で「奥塩原新湯温泉」となりました。

渓雲閣HPより

箒川沿いの温泉街から登っていき、山中に入るとあたりはまだたっぷりの雪で驚きました。渓雲閣は一軒民家を挟んだ隣に駐車場があり、すぐに係りの方が駐車場にやってきて案内してくれます。玄関は建物の3階で、私たちの部屋は2階の観月です。10畳間にトイレ、洗面所付きで蹴上がりに低いテーブルがあります(なんに使うのかな?)
冷蔵庫にはたっぷり飲み物が入っています。持ち込みは禁止だそうです。
あらかじめ布団を敷いておいてもらったので、のんびりくつろげそうです。
温泉饅頭が黒糖饅頭のこしあんで、うまうまでした。

外湯回りもしてみたかったけど、むじなの湯は今現在入浴ができない状態でこれは何とも残念です。寺の湯は混浴でこちらはちょっと敷居が高い。中の湯は宿と同じ泉質なので、結局回りませんでした。

そんなこんなでまずは内湯の大浴場、たぬきの湯に向かいます。
窓からの光と谷間の風景が見えます。
ってか、反対側から見えないのかなあ。。。
湯温は結構熱めで42~43℃くらいな感じ。じっとしていないと熱いw
でもじっとしているとだんだんと熱くなってくるので同じw
宿泊者も少ないのでいつも独泉です。

硫黄泉といえば、あの卵の腐ったような独特の香りと白濁したお湯が特徴ですが、これは硫化水素によるもの。
渓雲閣の泉質は単純性硫黄泉(硫化水素型)で、お湯の香りは独特の硫化水素の香りをもっと弱めたように感じます。どちらかと言えば花火のような香りで、これはワインで言えば、ミネラルたっぷりなシャブリのよう。。。
硫黄泉がシャブリ?そんな馬鹿なと思う方も多いと思うのですが、正直クンクンと嗅いでいたいとても良い香りです。

またメタケイ酸が83.7mgという含有量はお湯がとてもなめらかに感じて、一瞬硫黄泉ということを忘れるくらい。

温泉分析書

お風呂から上がると、心地よい疲労感に襲われます。
すこし休まないと露天風呂に行けなそう。。。

冷蔵庫に入っているお水は15km程奥の山中から引いてきたものでとても美味しかった。

次に貸切露天風呂はたぬき冥利の湯です。
一の湯、二の湯とも札を入浴中にして鍵を掛けて入ります。
こちらのが大浴場よりも露天の分だけ熱さも和らいでいます。
でも風が冷たくて寒いので、速攻で首まで浸かってじっとしてます。
大浴場、露天とも24時間いつでも入れてありがたいです。ああ、いいお湯!

やはり心地よい疲れが全身に広がります。温泉成分が強いのかな。
お茶で喉を潤します。

夕食は部屋食でした。
初めに先付け(ウニの何かと和えたの、蛸わさ、鴨のロースト、お饅頭)
わらびの和え物、ヤマメ?のお刺身、陶板焼き

煮物はゆば?

3種飲み比べのお酒と相方は瓶ビールを、そしたらサービスの常温のお酒がついてきた。もちろん、日本酒は全部私がいただきますw

時間を置いて温かいスープと味が思い出せない何か。。。里芋のしんじょ?

最後に漬物とみそ汁でご飯を頂く。ご飯がつやつやで美味しかったけど
あまり食べられなかった。

内湯が相当熱いので、その後も何回か露天風呂ばかりに入り浸る。
もちろん早朝も。

朝食も部屋食で、温かいその場でできるお豆腐、鮭のレモンバター蒸し、
イカ刺し、温泉卵はこちらの温泉でゆで上げたもの、ご飯のお供的な小鉢など。夕飯のご飯を軽くしか食べないと、大抵の旅館は朝食のご飯を減らしてくるんですが、いや朝はね、がっつり食べるんですよw
当然おひつに1杯では足りなくて、おひつでお代わり。3杯づつ二人で食べたですよ。ロビーで食後のコーヒーを頂きました。

満ち足りすぎて満腹で昼食もほぼいらないくらい。コンビニのおにぎりで軽く済ませます。

そうそう奥塩原温泉から鬼怒川温泉に抜ける日塩もみじラインが無料になってたんですね。知らなくて何か得した気分でした。

日本秘湯を守る会のスタンプの1個目が押されました。さてさて3年で貯まるかな。

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