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浮世絵映えする場所はインスタ映えする!今も昔も変わらぬ日本の名所3選!

こんにちは


最近、浮世絵のくずし字を読めるようになるため日々勉学している
洲脇です。


そんな浮世絵勉強中の洲脇が、今回は今も昔も変わらぬ日本のインスタ&浮世絵「映えスポット」をご紹介します。


江戸の民が美しいと感ずる心は今も変わらないはず。
観光雑誌にはもてはやされないけど、日本の「美」と「文化」が残る昔ながらの名所を挙げていきます。

紅葉もピークを迎えて晩秋を感じる今日この頃、ドライブに行きたくなる季節に参考にしてみてはいかがでしょうか。
昔の人の目線に思いを巡らせながら見る名所は普段と違った景色に感じます。


・観る者を圧倒する艶美な橋!日本三大奇矯の一つ「甲斐の猿橋」


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歌川広重の「六十余州名所図会」甲斐さるはし


ここは山梨県大月市の桂川にかかる奇矯「甲斐の猿橋」

相模ノ国から甲斐にぬける甲州街道の途中に今も昔の姿と変わらず掛けられている奇矯。


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この橋の特徴は、狭く深い渓谷に掛けられているため橋脚の無い刎橋(はねばし)という特殊な構造で掛けられていること。

両端から伸びる刎木が橋全体の支えとなっている光景こそこの橋の色気

渓谷の景色と相俟って成す情景は一見の価値ありです。


時期はずっと先になりますが、浮世絵にもあるように一番のオススメは秋の紅葉シーズンです。


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・平安時代から愛される日本の名月スポット!姥捨の棚田「田毎の月」


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これも同じく歌川広重の「六十余州名所図会」信濃更科田毎月鏡台山


長野県千曲市八幡の姨捨地区にある不揃いな形が並ぶ棚田


「田毎(たごと)の月」とは敷き詰められた狭い田んぼのそれぞれに月が映るさまを言い、古くから和歌に詠まれてきた言葉です。
多くの俳人がこの地を訪れ、月を観ながら歌を詠んだという名所中の名所。


実際、田んぼすべてに月が映るのは不可能、
あくまでも田毎の月とは心象の表現、
移動する度に共に移り行く田んぼの中の月の美しさ、そのあまりにも綺麗な光景がこの言葉に凝縮されている気がします。


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私は夜に訪れていないのですが、実際に月夜を観ていなくてもその絶句するであろう美しさが想像できる地でした。

機会があれば満月の夜に訪れたいものです。


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・有形文化財の宝庫!箱根「塔ノ沢温泉」


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最後は湘南から車で1時間かからずにいける箱根七湯のうちの一つ「塔ノ沢温泉」

広重「箱根七湯図会」塔の澤


箱根湯本から車で5分もかからない所に位置する塔ノ沢温泉

早川沿いに多くの温泉宿が集うのは昔も今も変わらず


当時から存在する旅館もなお多い。
橋を渡って右手側にある「一の湯」もその一つ。浮世絵にもその姿が描かれています。


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この箱根の地は東京から近くに位置しながら江戸末期、明治期の建物が現存する地区。
それもそのはず、第二次世界大戦期に外交官や一般外国人の疎開先となっていたというので首都から近いにも関わらず
空襲の標的から外されていたということ。


また、木戸孝允、井上馨、伊藤博文、福沢諭吉など多くの文官人・知識人たちも留り、
西洋建築と数寄屋造りの融合、木造4階建て構造、天井・階段・障子格子など細部に至るまで意匠を凝らした芸術的構造が
登録文化財の建物では堪能できます。


ここ塔ノ沢は日本の建築美が今もなお息づいている日本有数の場所です。



以上、浮世絵からみる日本の名所でした!!

暖かくなってきたので是非お出かけの参考にしてみてください!

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