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恒河沙

彼はどこまで行くのだろう

その髪を靡かせ
決して振り返らない

暗闇の中 微かに見える太陽の光だけを見つめ
ただひたすらに 前へ


やがて黄金の輝きが彼の輪郭を切り取り
栄光と祝福が彼を包む

だがそれに奢る事無く
気付く素振りすら無いまま
光の向こうへと走り続ける


彼が目指す場所は
誰も知らない

きっと知ることなど出来もしないのだろう


それは此の世界ではない
遥かな高みの その彼方なのだから

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