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改めて見直されるカール・ラガーフェルド  そしてZARA・UNIQRO

誰もが知るシャネルの伝説を受け継ぐデザイナーであり、
業界に激震が走ったラガーフェルドの訃報は記憶に新しいと思います。


2019年2月19日、その日僕は上海でのワーク中に聞きました。
一瞬、場の空気が「っ!!」となったのを覚えています。

2019年の春夏コレクションを見た時に感じていた
CHANEL本人へのオマージュのような内容に、
ひょっとして。。。最後になるのかも。。。
などと感じたことを思い出します。
体調が良くないという話は聞いていましたので。

2019年の秋冬コレクションはまさに彼のファイナルコレクションとなり、
ショーに参加したモデルたちが涙しながらのランウエイでした。

今、あらためて彼の貢献が語られています。

CHANEL王国を確固たるものにしたことはもちろん、
パリのブランドビジネスのあり方をも創造したと言われます。

年に最低6回とも言われるファッションショーにおいて、
ロストピース(ショーのみで終わり店頭には出ない商品)が
圧倒的に少ないデザイナーであったことも改めて評価されています。

多くのデザイナーはロストピースが散見し、
その作品は実際の店頭ではフラッグシップショップや、
各国のアンテナショップにしかディスプレイされないという現実もあります。

数多いオートクチュールのメゾンの中でも、
しっかりと黒字運営を維持できていたのはシャネルと
数社のみとも言われています。

一方で、かつてファストファッションと言われた
ZARAやUNIQLOは、
もはやファストではなく、
むしろスローファッションとも言うべき
しっかりとした計画生産で成功を収め、
世界の人々に受け入れられた確固たる世界ブランドです。

これは世界のマーケットが出した答えと言えます。

現在では、メゾンブランドのほうが
ファストといっても良い状態になりつつある現実があります。
クリエイトの仕組みと価値観の変化という現象ですね。

生活に華やかさを添えるブランドと
生活に寄り添うブランド
どちらもにも価値があります。


ではまた次回。

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