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【NFT】ヒトのNFT化②

【NFT】ヒトのNFT化①
https://note.com/zehi/n/nd04e62d8b62f

前回の投稿は、ヒトのNFT化を実現するにあたって、「お金の出所」をつくるのが難しいというところで終わったが、今回はその問題を考える材料として、ふたつの案を挙げる。
実現性はさておき。そして、荒削りなので後日更新予定。

【A】ヒトのNFTの分割保有(Fractional NFT)

こちらは「Fractional」というサービスを参考にした。

ウェブサイト:
https://fractional.art/
ブログ:
https://medium.com/fractional-art/how-to-use-fractional-to-fractionalize-nfts-84da1a465b6d

「Fractional」について一言でいうと、NFTの分割保有をするためのプラットフォームである。
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①NFTオーナーが「fractional.art」に保有するNFTをロックする。
 (例)CryptoPunks#7777を「fractionral.art」にロック

②そのNFTの独自トークンが発行される。
 (例)CryptoPunks#7777の独自トークン「SEVEN」を10,000枚発行
  ※トークンのシンボル・発行枚数はNFTオーナーが自由に決める。

③そのトークンを購入した人はNFTの分割保有者になれる。
 (例)トークン「SEVEN」を100枚買ってCryptoPunks#7777の1%分を所有
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↓↓これをヒトのNFTに置き換えると下記のようになる。
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①中学生・山田太郎が、高校入学時に山田太郎NFTを発行&ロックする。
※従来のNFTと異なりパスポートなどの証明書でアナログなかたちで確認する必要ありそう

②山田太郎の独自トークン「TARO」を発行

③高校進学時に高校に「TARO」を10枚付与する(循環10枚)。

④大学進学時に大学に「TARO」を10枚付与する(循環20枚)。

⑤大学院進学時に大学院に「TARO」を10枚付与する(循環30枚)。

⑥就職時に就職先が「TARO」を高校・大学・大学院の保有分を一部購入する。

⑦転職時に転職先が「TARO」を高校・大学・大学院・1社目の保有分を一部購入する。
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ただ、この方法は、ヒトの証券化のようなかたちになってしまい投機を生んでしまったり、法律的にも実現のハードルが高かったりする。

しっかりと取引ルールを決めておかないと「自分のNFTを分割した独自トークンがいつの間にか知らないマフィアに売られていた」といったことも起こりかねない。

【B】ヒトブロックチェーン上でのトランザクショントークン発行

<前提>2種類のトークンを想定
・SALARY:サラリーマンのバリュースコア
・XSALARY:企業側がサラリーマン採用時に支払うトークン

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①教育機関
山田太郎は、学習歴に応じて100SALARYのスコアを得る

②1社目入社時
1社目から教育期間に100XSALARYを支払う
※100XSALARYはこの時点での山田太郎の価値

1社目は、過去の自社社員の転職によりXSALARYを得ている可能性もあるが
もし保有しているXSALARYが足りず
山田太郎の採用にかかる100XSALARYを支払えない場合は
100XSALARYをマーケットから購入することになる。
これがXSALARYの「買い」が発生する場所(お金の出所)となる。

③1社目入社後
山田太郎は、1社目での年収に応じて360SALARYのスコアを得る
※教育期間在籍時の100SALARYから360SALARYに更新

④2社目入社時
2社目から教育期間と1社目に合計360XSALARYを支払う
※360XSALARYはこの時点での山田太郎の価値
※合計360XSALARYを教育機関と1社目で按分する

⑤2社目入社後
山田太郎は、1社目での年収に応じて480SALARYのスコアを得る
※1社目在籍時の360SALARYから480SALARYに更新
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以上が
ヒトブロックチェーン上でのトランザクショントークン発行のアイデアとなる。

問題①:スコアリングの根拠
給与支払いがブロックチェーン上で行われないかぎりは
SALARY・XSALARYの根拠となる給与支払額がオフチェーンの情報であるため
信頼性・汎用性を高めることができない。

問題②:給与額についてのプライバシー
給与をもとにSALARY・XSALARYが決定されるモデルのため
ブロックチェーン上に給与というプライバシー情報が記録・管理されることになる。

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