野鳥撮影は難しいが楽しい〜カワセミから学ぶ〜②
「野鳥撮影は難しいが楽しい〜カワセミに学ぶ〜」は、ほんとたくさんの方に読んでいただきとても嬉しかった。ありがとうございます。
この時の投稿では、俊敏で美しいカワセミを撮ることで野鳥撮影の楽しさを伝えた。
中でも野鳥撮影ではあまり使わないスローシャッターを使うことの楽しさを紹介した。カメラのシャッタースピードを長く設定することで、人の目では見ることのできない写真ならではの世界を写すことができることがわかっていただけたと思う。
今回は、カワセミの習性を知ってアクティブな写真を撮ろう!ということで、写真を撮ることを楽しんでもらいたいと思う。
その前に、先日撮った写真を紹介します。
この日はシャッタースピードを1/1250にした。それでも羽根がブレている。
ただ羽根を広げるタイミングとシャッター切るタイミングが合えば、形のいい飛び姿となる。この辺りが撮影の難しいところ。
この日は2羽のカワセミがいたので、川に飛び込む様子を撮るチャンスは数回あったが、それでもピタッとピントが合った写真を撮ることができなかった。
それでも動きのあるシーンを何枚か撮影することができた。ほとんど“感”に頼って撮れた写真だが。
それでは、カワセミの習性を知ってアクティブな写真を撮る方法を紹介。
上記の写真は照準器を使いカワセミを追いかけながら撮った写真。
なのでオートフォーカス(AF)であってもピントを合わせる速度が遅いとピンボケとなってしまう。ところが、カワセミの習性を知っていれば、ピントのあったアクティブな写真が撮ることができる。
この時に使っていたレンズは300mm。オートフォーカスが壊れていてマニュアルでしか使えないレンズなのだが、俊敏な動きのカワセミにピンがきている。
どうして壊れているレンズを使っているのかというと…ピントを合わせがとてもしやすいからだ。私は止まりものの(木などに止まっている鳥)野鳥撮影の時は、ほとんどこのレンズを使っている。
こんなレンズでも躍動的なカワセミが撮れるのは「置きピン」のおかげ。
この時は木にピントを合わせ、下の池から飛び上がってきた瞬間を狙った。
さらに…
これは三脚を据え構図を決め、カワセミがフレームに入ってきたので連写した写真。
なぜこのようなことができるのかというと、カワセミは同じ行動をする習性がある。それを逆手にとって撮影したのだ。
この日カワセミはこの止まり木には何回か止まっていた。
そしてこの止まり木から池に飛び込み小魚を捕まえていた。
カメラが最新の機能を持っていなくても、注意深く観察することで個性的な写真を撮ることができる。
そして止まり木をどうして右側に寄せた構図にしたのか…
実は理由があったんです。
合成写真を作りたかったのだ。
これはiPadで作成した合成写真。Adobe のPhotoshop mix(無料アプリ)を使った。
Photoshopでもっと綺麗に合成できるが、これは初心者にはお手軽で素敵なアプリだ。
こうした経験を重ねていくうちに、欲が出てくる。するとちょっと手間のかかることもできるようになると思う。
みなさんも、ただ野鳥を撮るだけでなく、楽しみながら自分だけの写真を撮るということをやってみてはどうだろうか。
前回の投稿で「撮影設定など詳細が知りたい方はコメントを」と書いたら、早速「写真を撮るのが好きでカワセミの撮り方が興味深い…」とコメントをいただきました。
これからもわかりやすい説明を心掛け、カワセミや野鳥を撮影することで、「カメラで写真を撮る」こと自体に興味をもっていただけるような投稿をしたいと思っています。
@ptipaさん、ありがとうございました。
⭐︎掲載した写真の詳細やご質問があれば、次回の投稿の時にお答えいたします。
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