スマホもいいけどカメラを持ち歩こう
今週は朝夕に所用があって家にいられる日が多い。
そこでお天気さえ良ければ、お目当ての鳥の写真を撮りに行くのだが…
どうもイマイチ…思ったような写真が撮れない。
だけど、思わぬ出会いはある。
そんな時にカメラを持っているとスマホでは撮れない一瞬を撮れる。
まずはカワセミ。
いつも行く川辺に行くと、お馴染みの方たちがカメラを構えカワセミを狙っている。
みんな捕食シーンを狙っているのだが、小魚がいないのか、待てど暮らせどカワセミは川に飛び込まない。
それどころか、水浴びをしたり土手でお腹をついてのんびりしている。
2日間通い、カワセミ遭遇率は100%。ずっといるのだが捕食シーンは撮れなかった。(少ないチャンスの中、野鳥写真家の中村さんはもちろんちゃんと撮っていた。私の腕はかなり悪い(笑))
カワセミを撮りに行かない日は、近くの海へミサゴを撮りに行った。
ところが、この日は3時間待っても現れず。
ついてない。完璧に運から見放されている。
でも、捨てる神あれば拾う神あり。
暇そうにしている私を可哀想だと思ったのか、イソヒヨドリのつがいが側に寄ってきて私を見つめていた。(私は青い鳥に好かれる傾向があるのか…(笑))
そして「ちゃんと撮ってよ!」と言わんばかりか、ポーズをとってくれたのだ。
こんな時に望遠レンズをつけたカメラを持っていると、スマホでは撮れない写真が撮れる。
パチリ!撮った写真をモニターで確認すると…とても可愛いじゃん。
オスは頭から体にかけての青がとても綺麗。メスは鱗模様がとっても素敵。
イソヒヨドリは、人懐っこくてそれほど警戒しないからいい。
カワセミが(小魚の)骨を吐き戻どす、いわゆるペリットは見たことがあるが、イソヒヨドリが消化できない残骸のペリットは初めてみた。
こんな一瞬も観察できて、なんだか嬉しい。
一体どんなものを吐き出したのかそばに寄って見てみた。
砂だ。かなりの量を吐き戻してしていた。
イソヒヨドリは雑食だそうだが、磯や海辺では地上で甲殻類、昆虫などを捕食するそう。当然、砂も一緒に食べちゃうんだろうな。
それにしても鳥のカラダはすごい。いらないものだけ吐き出す機能があるんだから。
ミサゴを撮りに行ったからこそ出会えたシーンはまだある。
沢山のカモが河口の波打ちで藻などを捕食している中に、白い体の野鳥を発見。
1羽だけぷかぷか浮いている。
一瞬だけ顔を上げてくれた。
うっ!もしかしたら、カンムリカイツブリ?いやいや、アカエリカイツブリ(冬羽)?手元の図鑑を見てみるとミミカイツブリにも似ている。
遠くにいるので肉眼での確認ができないが、いずれにしてもこれまで観察したことがない野鳥に出会えるのは嬉しい。(結局、なんの鳥だかわからない)
最後の一枚は遠〜くに佇むチュウサギ。なんだか心を揺さぶられるシーンを見ることができた。
スマホでは撮れない情景を、望遠カメラで収めることができた。
スマホ全盛時代。これさえ持っていれば何でも記録してくれるのかというと、そうでもなさそう。
ちょっと重たいカメラとレンズを担いでいき、ファインダー覗いてみると、そこにはとってもartisticな世界があることを、あなたは気づくでしょう。
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