コンビニレジ横チキン食べ比べ

この記事は、著者が2021年6月5日にTwitterで投稿した内容に加筆、修正を加えたものです。

完全に個人的な興味で、「コンビニ大手3社のレジ横チキン食べ比べ」を実施する運びとなった。今回は購入直後部門、購入後4時間経過部門にて比較、検証する。なお、各チキンの味が口内に残ってしまうと公正な判断ができない恐れがあるため、各チキンを食べた後に必ずいろはすを用いて口直しをする。今回検証するのはセブン-イレブン「ななチキ」、ローソン「Lチキ」、ファミリーマート「ファミチキ」である。

3品すべて二個ずつ、無事に購入。値段はななチキが203円、Lチキ、ファミチキがどちらも180円と、ななチキがやや高額である。(画像のレシートにはななチキ188円とありますが、セブンイレブンのみレシートに税抜き価格を記載するので税込みでは以上の通りとなります。)

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3品を並べてみるとこのようになる。ななチキがやや小ぶりか。しかし、袋の大きさはセブン-イレブンのものが一番小さく、この点持ち運びのしやすさではセブンイレブンが優れている印象である。

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・ななチキ(購入直後)
今回、最もスパイスの香りの良さに驚かされた商品である。肉も分厚く、肉汁とスパイスの風味がほどよく調和する。また、飲み込んだあとにも香りが幾層にも広がりを見せ、余韻に浸らせてくれる。3品の中で唯一、味だけでなく香りでも楽しませてくれる代物であった。

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・Lチキ(購入直後)
「もっとも堅実なチキン」という印象である。肉のしっかり感、衣のサクサク感は3社の中で随一であった。衣からただよう黒胡椒の香りもちゃんとして、下手な細工をせずに素材の味を活かそうとする心意気が感じられる。やや特徴に欠ける点は否めないが、それでも鶏らしさでいえばトップクラスと言ってもよいだろう。

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・ファミチキ(購入直後)
肉が最も柔らかく、肉汁の広がりを感じられる商品である。一口かぶりつけば、ジューシーなチキンの味がふんわりと口内に広がる。香りがマイルドで食べやすい点も嬉しく、3社の中でも口当たりの軽さが特筆される。最も繊細さを感じるチキンであった。

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ここまでを一旦まとめると、購入直後においては高級感のななチキ、堅実のLチキ、食べやすさのファミチキ、といったところか。

・ななチキ(4時間経過)
冷めてしまったぶん、肉がややパサパサになってしまっているのは仕方ないが、それでもスパイスの香り、旨味は健在である。もともと油っこさが軽かったのも助かってか、3社の中で最も味が長持ちしている印象を受けた。

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・Lチキ(4時間経過)
冷めてしまったことで衣のサクサク感が失われてしまった。鶏の旨さがキープされているだけに、この変化によるダメージはかなり大きい。それでも、3社の中で最もチキンの味を保っており、もともとの鶏がちゃんとしていることを感じた。

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・ファミチキ(4時間経過)
本企画における最大の被害者である。ファミチキの魅力は柔らかくてジューシーな肉汁がジュワっとあふれる「マイルドさ」であったが、冷めてしまったことで肉が固くなり、3社の中で最も味が落ちる結果になった。購入直後のポテンシャルが高かっただけに、非常に残念である。

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本来、コンビニのレジ横の揚げ物は購入後すぐに食べることが想定されているため、店で揚げたアツアツの状態をすぐに提供するこのシステムは非常に理にかなっており、消費者としても一番美味しい状態で揚げ物を食べられるのはありがたい。このため、わざと商品を放置して冷ました上で食べ比べ、いろいろと難癖をつけるのはあまりスマートではない。しかし、この比較によって揚げ物がいかに鮮度を意識すべき食べ物であるかを、改めて再確認することができた。

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