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まるっとわかる!ブランディングの進め方 - ブランドガイドライン

ブランドガイドラインとは?

ブランドガイドラインは、ブランドイメージを一貫性のある形で表現するための基本的なルールや指針をまとめたものです。

ガイドラインは、チームメンバーと共有し、テストドライブを開始し、他の人が使い始めるまで、効果的であるかどうかはわかりません。チームがガイドラインをどのように使用し、解釈しているかを観察し、機能している点と改善が必要な点、そして素材が一貫したブランドに見えるかどうか確認しましょう。

ビジネスが成長するにつれて、拡大するニーズやタッチポイントに対応するために、要素を拡張し、洗練させる必要があります。ブランドの構築には時間がかかるかもしれませんが、自分のブランドを俯瞰的に観察し続け、一貫性を保ちながら成長していきましょう。

まず、ZeBrandのブランドガイドラインのサンプルをこちらからご覧ください。

ZeBrandのブランドガイドラインには、次のようなものが含まれています。

ブランドストラテジー
ミッション
私たちのストーリー
ビジョン
コアバリュー

ビジュアルアイデンティティー
プライマリーロゴ
セカンダリーロゴ
アイソレーション
ロゴ使用時の禁止事項
カラーパレット
プライマリーフォント
セカンダリーフォント
タイポグラフィーの使用法
タイポグラフィー使用時の禁止事項
フォトグラフィー

メッセージング
タグライン

また、カスタムコンポーネントを利用して、ビジュアルアイデンティティのセクションに必要なものを追加できます。

これらの要素を含めたブランドガイドラインは、シェア機能を用いてオンラインで共有可能な形で書き出すことができます。

こちらの記事もぜひ参考にしてください。


ブランドガイドラインを作るには?

ブランドガイドラインを作るには、以下の3つを作成する必要があります。

  1. ブランドストラテジー

  2. ビジュアルアイデンティティ

  3. メッセージング

それぞれの中身を詳しく解説していきます。

ブランドストラテジーとは?

ブランドストラテジーは、ブランドを取り巻く状況や市場のニーズ、競合状況などを踏まえた上で、ブランドの使命、ストーリー、ビジョン、コアバリューを明確にすることです。これにより、ブランドがどのような存在であるかを定義し、共通認識を確立することができます。

ミッション

ミッションとは企業やブランドが存在する目的や提供する価値などを示すものであり、ブランドの方向性を明確にするために必要です。簡潔で力強いミッションステートメントを作成することが重要であり、一般的には、ターゲット層、問題、提供するサービス、メリットについて言及することが含まれます。ミッションステートメントは、ブランドのアイデンティティを確立し、顧客に対してブランドの存在意義を伝えるための重要な要素の一つとなっています。

私たちのストーリー

ブランドのストーリーは、ブランドがどのように生まれ、成長してきたか、どのような価値観や思想を持ち、何を目指しているかを示すものです。ブランドのストーリーは、ブランドの歴史や背景に共感する人々との繋がりを作り、ブランドイメージを強化するために重要です。私たちのストーリーには、設立背景と事業内容が含まれます。

  • 設立背景
    会社の設立のきっかけや背景、創業者のストーリー、業界や市場、顧客の課題などを含め、読者がその背景を理解できるように詳しく記載することができます。また、その背景に基づく会社のビジョンやミッションなども説明すると、読者により深く印象付けることができます。

  • 事業内容
    提供する製品やサービスの概要、特徴や強み、競合との差別化ポイント、顧客に提供する価値やメリットなどを、具体的かつわかりやすく説明することが重要です。読者がその製品やサービスに興味を持ち、理解してもらえるように、説明文は簡潔で分かりやすくすることが必要です。また、顧客の声や実績、実際に提供した成功事例などを紹介することで、信頼性や評価を高めることもできます。

ビジョン

ブランドのビジョンは、将来どのようになりたいかや目指す状況を表すものであり、ブランドの方向性や目標を明確にするために必要です。また、ビジョンは会社の存在意義を感情的な方法で表現するものであり、顧客との結びつきを作るために重要です。ブランドのビジョンは、共感を得られるストーリーとなり、顧客や社員にブランドの未来像を共有することができます。

コアバリュー

ブランドのコアバリューは、ブランドの存在理由や信念を表し、ブランドの信頼性や認知度を高め、顧客の共感を得るために重要です。自分が共感する価値を書き出し、尊敬する人や自分の経験、関連するグループなど、自分をインスパイアする要素を考えることで、コアバリューを見つけることができます。また、組織内の人々がどのように行動するかを想像することも重要です。強いコアバリューは、ブランドを一貫性のあるものにし、意思決定をより簡単にするのに役立ちます。

ブランドストラテジーについて、よくある質問:
ブランドはどのようにして作るのですか/決めるのですか?
自分のブランドが良いかどうか、どうすれば分かりますか?
ブランドストラテジーとは何ですか?
ブランドやブランドストラテジーを変えるべきタイミングと、その方法は?
ブランドはどのくらいの期間、有効ですか?


ブランドストラテジーの操作方法

ブランドガイドライン > ブランドストラテジーのセクションに進みます。

①「はじめる」ボタンを押し、作成画面に進みましょう。各セクションごとにガイドがあるので、ガイドに従って進めてください。入力した内容は再度編集可能です。

1. ミッションの作成

ミッションを入力します。もし、ご自身でミッションを作成することが難しい場合には、テンプレートを利用することができます。「テンプレートを使用」のトグルを押して、切り替えることができます。

2. ミッション入力後の画像アップロード
ミッションを入力後、バナー画像をアップロードするモーダルが表示されます。ここでアップロードした画像は、ブランドストラテジーページを書き出す際に、ページのトップバナーとして利用されます。

① 画面上の枠内にドラッグアンドドロップ、もしくはパソコンから直接画像をアップロードできます。
(5MB以下のJPGまたはPNGファイルを推奨します。横幅1440~3000pxの間で設定するときれいに反映されます。)

② アップロード済みのバナー画像を変更できます。
③ アップロード済みのバナー画像を削除できます。

3. コアバリューの追加と順序の変更

①「+追加する」をクリックすると、テキストボックスを追加できます。
② ドラッグアンドドロップで順序を変更できます。

※ ブランドガイドラインをシェアする

① 画面右上の「共有」を押します。
② ブランドガイドライン全体を共有するリンクをコピーできます。
③ ブランドガイドライン全体を閲覧できます。
④ ブランドストラテジーのみ共有できる画面に遷移します。

ビジュアルアイデンティティとは?

ビジュアルアイデンティティは、ロゴ、カラー、タイポグラフィー、フォトグラフィーなどの要素によってブランドのイメージを視覚的に表現するためのものです。これらの要素は、一貫性を持って表現されることで、ブランドの認知度や親近感を高めることができます。ビジュアルアイデンティティは、資料全体に正しく使用される必要があり、ブランドストラテジーと整合していることがターゲットにアピールするために重要です。

ロゴ

ロゴは、ブランドを象徴するためのグラフィックデザインであり、ブランドの顔とも言えます。ロゴには、ブランドの価値観や特徴を表現することが求められます。ロゴは、シンプルで覚えやすく、印象的なデザインが求められます。また、ロゴは多様な媒体に対応するため、サイズや色などのバリエーションが用意されることが一般的です。

  • プライマリーロゴ
    ブランドのメインのロゴです。ブランディングにおいては、可能な限りプライマリーロゴを使用します。目につきやすく、目立つ場所に配置するようにしてください。

  • セカンダリーロゴ
    プライマリーロゴの短縮版です。スペースが限られている場合や、ソーシャルメディアなど、ブランドの存在感が明確な場合に使用できます。


カラー

カラーは、ブランドの視覚的な印象を決定する重要な要素の一つです。カラーは、ブランドの性格やイメージを表現するために選ばれることが多く、一貫性を持った使用が求められます。また、色の選択には、文化的な背景や感情的な意味なども含まれます。ブランドが目指すイメージと合致するカラーの選択が重要です。


タイポグラフィー

タイポグラフィーは、文字や文字列のデザインに関する要素であり、ブランドの視覚的な印象を決定する重要な要素の一つです。タイポグラフィーは、ロゴやキャッチコピー、商品名などに使用され、ブランドの性格やイメージを表現するために選ばれます。一貫性を持った使用が求められ、フォントの種類やサイズ、スペーシングなどにも注意が必要です。

  • プライマリーフォント
     
    メインコピーや見出しなどに用いる、最も目立つフォントです。可視性が高く、ロゴと調和するものを選びましょう。

  • セカンダリーフォント
    ブログ、記事などの本文に用いるフォントです。可読性が高いものを選ぶことで、文章がユーザーに読まれやすくなります。

フォントについて、もっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。


フォトグラフィー

フォトグラフィーは、ブランディングにおいて非常に重要な要素であり、ブランドのイメージを視覚的に表現するために使用されます。フォトグラフィーによって伝わるイメージが、企業のイメージと一致していれば、言葉よりも強いインパクトを与えることができます。したがって、ブランドのイメージやターゲット顧客に合わせた写真の選択や編集が求められ、一貫性を持った使用が重要です。また、ライセンスや権利関係にも注意が必要です。

ビジュアルアイデンティティの操作方法

① 「はじめる」ボタンを押し、作成画面に進みましょう。各セクションごとにガイドがあるので、ガイドに従って進めてください。入力した内容は再度編集可能です。
※ 一度作成した内容を編集する方は、各セクションの「・・・」を押します。

ロゴ

1. ロゴを作成/アップロードする

お持ちのロゴをアップロードする方は①を、ロゴをお持ちでない方は②を選択します。

簡単なアイコンとロゴタイプでロゴを作成したい方は、①を選択してください。デザイナーを探して、よりカスタマイズされたロゴを作成したい方は②を選択してください。(②を選択した方は、別サイトに遷移します。)

①を選択すると、あなたのインダストリーとパーソナリティをもとにZeBrandが提案するアイコンやタイポグラフィーが表示されます。あなたのブランドに適したものを一つ選んで次に進みます。
完成されたロゴを見て、違和感があれば、アイコンやフォント、フォントウエイトを調節できます。

2. セカンダリーロゴを追加する

①「セカンダリーロゴを追加」を押します。セカンダリーロゴは自動で反映されます。

※ アイソレーションを追加する
ロゴのアイソレーションは、周りの要素からロゴを際立たせるために、ロゴを囲むスペースを確保することで、適切な余白を設けることが大切です。クリアスペースを設け、ロゴを囲む領域には他のグラフィック要素を含めてはいけません。

①「新しいセクションを追加」を押します。
② 「アイソレーション」を押します。
③ X-heightを X もしくは、0.5X から選択します。

※ ロゴ使用時の禁止事項を追加する
ロゴの使用に関する禁止事項には、ロゴの一部を切り取ったり、変形したりすること、色やフォントを変更すること、正しい位置に配置せず、過度に拡大・縮小することが含まれます。また、不適切な使用を防止するために、適切な使用例と共に、ガイドラインを作成し、誰もが簡単に理解できるように、やるべきこととやってはいけないことを明確に示す必要があります。ブランドの認知度を高めることが最優先であり、公式ロゴを改変することのないようにすることが重要です。

①「 新しいセクションを追加」を押します。
②「ロゴ使用時の禁止事項」を押します。
③ 追加したい禁止事項を選択します。

カラー

1. カラーパレットを作成する

① ZeBrandが提案するカラーパレットから選択することもできますし、
② お好きな色をご自身で設定することも可能です。

2. カラーパレットを変更する

ZeBrandが提案したカラーパレットから選択し、少しだけ調整したい場合にはカラーコードを調整することもできます。
①「その他のオプションを見る」を押し、提案されたカラーパレットを見ることができます。
② カラーパレットを選択します。
③ 個別に色を選択する場合は、変更したい色を押します。
④ 希望の色になるよう、カラーコードを調整します。

タイポグラフィー

1. タイポグラフィーを設定する

① ZeBrandが提案したフォントから選択することもできますし、
② すでにフォントをお持ちの場合には、ご自身のものをアップロードすることも可能です。

お持ちのフォントをアップロードする場合、

①「・・・」を押します。
② 「自分のフォントをアップロード」を押します。
③ フォントを選択してアップロードします。

2. タイポグラフィーの使用法を追加する
プライマリーフォントは通常、見出しや、タイトル、分割スライド、バナー、グラフィック、ソーシャルポストなどの大規模なコピーに使用されます。セカンダリーフォントは、長い段落や説明文、小さなラベル、小項目などのボディコピーのような小規模なコピーに使用されます。

①新しいセクションを追加を押します。
②タイポグラフィの使用法を押します。
③大見出し、小見出し、ボディコピーそれぞれのフォントを選択します。

3. タイポグラフィー使用時の禁止事項を追加する

①「新しいセクションを追加」を押します。
②「タイポグラフィー使用時の禁止事項」を押します。
③ 追加したい禁止事項を選択します。


※ ビジュアルアイデンティティ作成のヒントを見る

① 各セクションの「?」にマウスオーバーすると、ヒントを見ることができます。

※ 過去の履歴を復元する

過去に作成したビジュアルアイデンティティの履歴を復元したい場合、
① 各セクションの「・・・」を押します。
②「バージョン履歴を見る」を押します。
③ 復元したいバージョン履歴を選択します。
④「このバージョンを復元」を押します。

フォトグラフィー

① あなたのブランドイメージに合った画像を選択してください。
② イメージに合う画像がない場合には、キーワードを変更し、適切な画像を選びましょう。

③ 画像の選択を解除したい場合は、「解除」を押してください。
④ ドラッグアンドドロップで画像の配置を変更できます。
⑤ 画像を追加したい場合には、「+追加する」を選択してください。

メッセージング

メッセージングは、ブランドのコミュニケーション戦略において重要な要素であり、ブランドが顧客に伝えたいメッセージや価値観を明確にし、共感を呼び起こすための方法です。強力な言葉によるアイデンティティは、すべてのコミュニケーションタッチポイントで一貫したプレゼンスを維持するために不可欠であり、ブランドがオーディエンスにどのようにアピールするかを決定します。

タグライン

タグラインはブランドDNAのメッセージングで作成します。
タグラインは短いフレーズやスローガンのことを指します。タグラインは、ブランドの核心となるメッセージを簡潔にまとめたものであり、顧客にブランドの印象を残す重要な役割を果たします。
タグラインを作成するときには、以下のポイントに注意してください。

  • 簡潔で分かりやすい言葉を使う

  • ブランドの価値観やポジショニングを反映する

  • 目的やミッションを強調する

  • 記憶に残る印象的なフレーズにする

例えば、NIKEの「Just Do It.」やAppleの「Think Different.」などは、非常に有名なタグラインです。これらのタグラインは、ブランドのメッセージを簡潔に伝え、顧客に強い印象を残すことに成功しています。
自社のブランドに合ったタグラインを作成するためには、ブランドのストーリーや目的、ターゲット顧客などを考慮し、独自性を出すことが重要です。タグラインは、ブランドのアイデンティティを象徴する重要な要素の一つであるため、十分な検討と努力を払って作成することが求められます。


本記事では、ビジュアルアイデンティティについてご説明しました。ブランドDNAのマニュアルはこちらよりご覧いただけます。