見出し画像

一歩を踏み出す合理的なシステムとは

 僕もそうなんですが、日本人ってなかなか一歩を踏み出させない。だからnoteさんも「#一歩踏みだした先に」というタグを考えて、わざわざ特集を組んだのだと思います。

 でもこれって日本人だけではなく、世界中の人達もきっとそうなんです。特に先進国では、ある程度不自由なく暮らせてしまうので、一歩を踏み出すモチベが低下しているのではないかと、どこかで誰かが言っていたような事を書いてみます。

 ・解雇規制改革で、一歩を踏み出す仕組みを国が整備すればいいのです。

  急に政治的な経済の話になってすみません。

 でも本当にそう思うのです。このままだと一歩を踏み出す才能のある人達だけが、豊かになっていくだけですよ。一歩を踏み出す才能のある人達は、その一歩が若くて早くて大きく合理的で結果的に二歩三歩と踏み出します。(一歩を踏み出すのが早い人を、一歩を踏み出す才能がある人と定義)

 そして私のような一歩を踏み出す才能のない人間は、才能ある人達を妬み嫉み嫉妬し、才能ある人達をひきずりおろす同調圧力を呼び込み、それがマグマとなって異端を平坦にならしてしまう。そんな悪循環を断ち切れる可能性を秘めているのが解雇規制の緩和です。(実際の自分は、そこまでひどい妬み嫉み僻みをこじらせてはいないと思いますが、、)

 例えば、サラリーマンとしてくすぶっている人達の背中をシステマチックに押す事が出来るように、今より解雇しやすい環境を政治が整えるべきではないでしょうか。

 もちろん会社側がただで首をどんどん切れるようにするでのはなく、金銭解雇が大前提の解雇制度を設けて、企業も人も今より柔軟に仕事や人と向かい合うべきなのです。

 解雇された人は否応なしに一歩を踏み出す事になるので、国が集中財政でその痛みを和らげる必要性が増します。例えば失業保険を今より充実させたり、リカレント教育(学び直し)支援の拡充、起業には現金支援等で、解雇という痛みを国が最優先で和らげてくれるでしょう。なぜか?解雇された人に国が大きく投資する事で、将来大きな利益となり国にかえってくるからです。

 仮に日本で解雇規制の緩和が始まると、現実的には主に50歳以上が解雇対象となるので、少子高齢化で上が詰まっていた若い人達のチャンスとポジションが増えて、企業内の新陳代謝が活性化され、業績向上に繋がり、賃金が上がる、という好循環が生まれると考えます。解雇された人は前述の通り、国の支援の下で転職したり起業したりする事になるでしょう。

 ただ全ての解雇対象者が、その後の転職先で給料が上がる訳でもありませんし、全ての人を救えるかもわかりません。自分で一歩を踏み出しても、勝手に一歩を踏み出す事になっても、その後は基本的に自分次第です。

 ですが日本全体の経済にとっては、解雇規制の緩和が絶対必要だと考えます。というのも、これは社員だけの話ではなくて、経営者の新陳代謝も解雇規制の緩和で進むと思っています。特に日本の場合は、経済が停滞している大きな要因は経営側にあると考えます。粉飾決算、データ改竄、派閥経営、前例主義、事なかれ主義、サラリーマン経営者等の日本型経営は限界です。

  そんな無能な経営者に解雇しやすい環境を与えたら優秀な人材もクビにしてしまうのではないか?と思われるかもしれませんが、それでもいいと思ってます。

 なぜなら無能な経営者から有能な社員を解放してくれるのが、解雇規制の緩和のあまり語られていない一面です。

 持続的に賃金を上げれらない無能な経営者が、有能な社員までクビにすると、その会社の業績が悪化し、いずれ倒産する事になるか、経営陣の交代が進み、その業界の新陳代謝が進み、新しい業界からの新規参入も加速し、業界のパイが拡がり、業界全体が活性化します。

 そもそも持続的に賃金を上げらない無能な経営者の下にずっといるより、転職したり起業する方がそこで働いている人の為なんです。

 ある意味で有能な社員を解雇するといういう事は、一歩を踏み出す機会を作ってくれているのでその経営者は有能なのかもしれませんが、やはりその会社に合っていないのに、合わなくなってきているのに、いつまでも働いているから社員と企業の経済合理性が損なわれ、何十年と続く低成長/低賃金の日本経済を担保してしまっている。それが終身雇用という価値観です。

 最近は遠くの政治家に給料を上げてくれと叫べても、近くの経営者に賃金を上げろと交渉出来ない人が増えています。そんな現状を変えて日本全体が大きく一歩踏み出すには解雇規制改革が必要だと感じている次第です。

 解雇規制改革の先には、二歩も三歩も先を行っている人や国がいます。日本はアメリカのようにぴょんぴょん大きく跳ねるウサギにはなれませんが、一歩ずつ確実に着実に前に進む亀でありたい。童話の亀のように最後に勝てるかはわかりませんが、背伸びして出来ないことを目指すよりも、今のストロングポイントを活かす為にも解雇規制の緩和で、日本経済の新陳代謝を図っていきたいところです。

・最後に

 ちなみに僕自身はサラリーマンを辞めて起業している身です。つまり一歩を踏み出した先にいる身でもありますが、一歩を踏み出した事に後悔はしていません。ただ、社会や経済のシステムとしてシステマチックに背中を押してくれる仕組みがあれば、もっと早く踏み出す事が出来ていたかもしれないと思う次第です。

#一歩踏みだした先に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?