映画『ハッピー・オールド・イヤー』公開記念 リアル引っ越しドキュメント⑰「もう物を増やすな」
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前回の記事はこちら☞ 連載⑯「「最難関は超えた」「あとは楽勝よね」
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『ハッピー・オールド・イヤー』の主人公ジーンは、家のリフォームのために始めた断捨離をきっかけに過去と対峙することになるワケですが、前回の連載で触れたとおり、その流れで元カレと再会することになります。そして、家の物をせっせと捨てて減らしていたのに、元カレの家に置きっぱなしにしていた彼女の持ち物を、思いがけずまとめて返されたりしてしまいます。彼女のその時の気持ちは「そんな物、もういらないのに!」に違いありません。そして劇中に表示される捨て方指南のSTEP5が「もう物を増やすな」。
※ジーンさん、それアイマスクじゃありませんから!
でも元カレ、元カノというような恋愛絡みではなくても、そういうことって良くありますよね。今回のザジフィルムズの引っ越し断捨離においても、せっかく会社の物を減らしていたのに、自宅に持ち帰っていた仕事関連の書籍やらDVDやらをこの際会社に戻しておこう、などと考えるものだから、また会社の書棚がいっぱいになってしまったり、もうエンドレス。会社に限って言えば、ただでさえ新たな公開作のたびに、ポスターやチラシ、パンフレットの在庫が増えるのですから、「物を増やすな」と言われてもそう簡単にはいかないところもあります。
何か新しい物を一つ買ったら、古い物を一つ捨てる。それがクローゼットや書棚、家の中を物で溢れさせないための基本であることは、皆さんもご承知のことと思います。私も自宅では“Tシャツ”でそれを実行しているのですが、新しいTシャツを買う頻度が高いと、どんどん古いTシャツを捨てなくてはならなくなるので、新しいのを買うのにとても慎重になります。ここでミニマルな暮らしを提唱するつもりはないのですが、服なんて清潔にして人に不快感を与えない程度に着替えてりゃいいんですもんねぇ。いくら新しい服を買ってもすんなり収まってしまうような、広々としたウォーク・イン・クローゼットなんて無縁の人生で良かった(強がりではありません。笑)。
※ネット販売している、自分が作ったオリジナル服に囲まれる兄のジェー。
しかし、やっぱり新しいものは欲しいし、買い物は楽しい(笑)。今回の会社の引っ越しでも、オフィス家具や備品はなるべく流用しなくては、と思いつつ、少しずつ新しい物を買っています。「買い足す」のではなく、「買い替える」のが基本。20年以上使っていた仕事用、接客用の椅子は、「もうとっくに減価償却した!」ってことで、思い切って全取っ替え。引っ越し屋さんに「年代物ですね」と言われた冷蔵庫も、新しい製品のほうが電気代節約になるので買い換え。
大物はそれくらいで、あとはパソコン画面を眺めては、「お、これいいじゃん」と独り言を言いながら備品をちょこちょこポチっている今日この頃。先日、シャレたバケツ(トップ画像、右側の黒いの)を某インテリアショップで見つけて気に入ってしまい買いました。会社の青いポリバケツは、ちょうどいいタイミングで(笑)自宅のが割れてしまったので家に持ち帰って使います。で、箒もバケツに合ったものにしたくなったので、ネットで探してポチりました。
以前、この連載で主人公ジーンと友人ピンクがインテリアショップで椅子に座っている写真をアップして、「趣味はインテリアショップ巡り」と脚注に書いた記憶がありますが、もうほとんど自分のこと(笑)。諸々の品、買い替える理由を言い訳がましく書いてきましたが、実はここには書いてはいませんけど、買い替えなくてもよいような細々した品物も、「トータルコーディネート!」の掛け声の下、買い替えているのをここで正直に告白しておきましょう。
「もう物を増やすな」…。『ハッピー・オールド・イヤー』劇中に登場する“捨て方STEP”の中では、一番実用的、有効な指南と言えます。皆さんも年末の大掃除の際は、どこかの会社のように、くれぐれも余計な物を買って増やさないように!
◆映画『ハッピー・オールド・イヤー』
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12/11(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開!
次の記事はこちら☞ 連載⑱「もらった物、全部は取っておけない。前に進まなきゃ」
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