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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【12月22日㈬~12月28日㈫】

ザジフィルムズ2021年最後の番組、“奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション”が、先週末25日の土曜日に渋谷のシアター・イメージフォーラムで始まりました。何かとお忙しい年末の時期にもかかわらず、多くのシネフィルの方々がご来場下さって堅調なスタート。中高年の男性層がメインですが、20代、30代と思われる若い男女も混じって幅広い客層。「その監督の名前、聞いたことはあるけど…」という方にぜひとも“体験”して欲しくて企画した特集なので嬉しい限りです。1月2日からは富山ほとり座でも上映がスタートします。“映画納め”、“映画初め”にドライヤーを選んで、ワンランク上の映画ライフを!(って、いつの時代のコピーだよ)

世間の皆さんは昨日28日が仕事納めだった方も多かったと思いますが、うちは1日早めの27日に納めました。今の事務所に引っ越してまだ1年と2ヶ月。不要なものは引っ越しの際にあらかた始末してしまっているので、今年の大掃除は割とラク…なはずですが、1年の間に着実にモノは増えているので、それなりに大変でした。それでも去年の引っ越しの際のゴミ捨て無間地獄に比べれば何でもありません。あの時は、引っ越し準備が永遠に終わらないのでは?とさえ思いました。まだ大掃除の最中の方がいらっしゃいましたら、一息入れる時にでも、去年当通信に連載していた“映画『ハッピー・オールド・イヤー』公開記念リアル引っ越しドキュメント ザジフィルムズも断捨離中!“をお読み頂ければ幸いです。何かのお役に立てるかもしれません(立たない)。

しかし正確に言うと、私の仕事はまだ納まっていません。今週は休載のつもりでいた当通信も、予告無しにお休みっていうのも何だよな、と思い、今こうして更新してますし(これもいちおう仕事です)、それより何より今夜は大事な任務で会社に行かなくてはなりません。明日木曜の朝は年内最後の“燃えるゴミの収集日”なのでゴミ出し。社員の皆は今年は帰省の予定もあるだろうけど、私には特に予定はないので、自ら「どうせ夜ランニングに出るし、やっとくよ」と申し出てしまったのです。ただ今、激しく後悔中…。

おっとドライヤーの話題から、いきなりゴミ出しの話になってしまった。これで2021年最後のザジ通信を終えるのは、あまりにもあまりなので、今年の私の印象に残った出来事ベスト3を発表しておきましょう。

先ずはSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の国際コンペティション部門の審査員をやらせて頂いたことでしょうか。長年この仕事をしていますが、“審査員”と名の付く仕事をするのは初めて。とても貴重な体験をさせてもらいました。作品の本数は10本、日本語字幕入りで観ることが出来たので、気持ち的にも体的にも“審査員初心者”にやさしかったのが有難かったです。もっと多い本数の候補作を観なければならない映画祭もたくさんあるでしょうし、海外の映画祭だったら英語字幕で観なけりゃなりません。そして何よりも選考会で英語で論議しなければならないのですから、私には到底ムリ。ま、海外の映画祭から審査員のオファーが来ることはまずないので安心ですが。残念なのは、コロナの状況下での映画祭だったので、実際にスクリーンで観て審査出来なかったこと、映画祭の雰囲気を味わうことが出来なかったこと、竹中直人さん始め他の審査員の方と実際にお会いして交流出来なかったこと。
またいつか、こんな機会が巡ってくることを願っています。

印象に残った出来事その2は、今年もコロナ。『わたしはダフネ』は去年6月に公開する予定だったのを丸1年遅らせて今年7月に公開しましたが、運悪くコロナ第五波の直撃を食らって、思ったような興行にすることが出来ませんでした。コロナ下でも、ヒットしている作品はヒットしているのだから、どこまでがコロナの影響で、どこからが宣伝が行き届かなかったせいなのか?はたまた作品が望まれていなかったのか?正確なことは分からないのですが、他社の方もおっしゃっていましたが、ザックリ「3割か4割のお客様は減っている」という印象です。

印象に残った出来事その3は、これまたコロナの影響ですが、海外出張が1つもない年だった、ということ。去年はかろうじて2月のベルリン国際映画祭に参加することが出来ましたが(映画祭の最中にイタリアで感染爆発が起こり、全世界的なコロナ禍が始まりました)、今年はお見事に何も無し。だいたいが飛行機に乗ったのも、マイレージの年間初回搭乗のボーナスマイルの入手を目的に先月出雲に行った時だけ。国内の出張も、3月の大阪アジアン映画祭への参加のみでした。先日、株主になってくれている高校時代の友人に、年末の挨拶とともに決算報告書を送ったのですが、もらった返事に
「やっぱりコロナの影響で海外出張費が全然なくなってるんだね。うちの奥さんが、海外出張、行かなくてもいいってことなんじゃ?って言ってるよ」と書いてありました。ウムム…。行かなくても済んでるんじゃなくて、行かなくても何とか続けられるよう努力している、と受け取ってもらいたい…。

結局、今年もコロナ、コロナで暮れて行きました。たとえコロナが収束したとしても、以前とまったく同じ生活、同じ仕事のスタイルには戻らない(戻れない)のかもしれませんが、来年こそは行きたいときに行きたい場所に行ける日常が戻りますように…。皆様におかれましても、くれぐれもお体に気を付けてお元気で良いお年をお迎えください!今年も一年有難うございました!

texte de daisuke SHIMURA





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