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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【1月3日㈬~1月9日㈫】

アッという間に3連休が終わり、1月9日から平常運転な日々が始まりました。が、しかし、私は元旦からの風邪が抜けきらず、いまだに咳が続いていて絶不調。ドラッグストアで買って飲んでいた咳止め薬は「依存性があるので5日間以上の服用は避けるように」と薬剤師の店員さんに説明を受けていたので、3箱目を買うのは躊躇われ、連休明けネットで調べた会社から徒歩3分のクリニックを初受診して、薬を処方してもらいました。先生曰く「正月明けから、あなたと全く同じ症状の患者さんばっかりです。処方薬局の咳止め薬の在庫も底をつきそう」とのことでした。咳風邪、流行ってるみたいです。寒い日が続きますので、皆さんもくれぐれもお体にお気をつけてお過ごし下さい。

日にちを遡って3連休の中日の日曜は、マスク着用は勿論のこと、咳止め薬を(ホントは4時間は空けなくてはいけないのですが)間隔を置かずに服用し、のど飴をなめながら、シアター・イメージフォーラムで開催中の“カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol. 2”、『あるじ』上映後に行われた映画史家 小松弘さんのミニトークイベントに立ち会ってきました。幸い咳も治まっていたので、スクリーンでは未見だった『あるじ』本編も、チケットを買って(入場料金の半分は劇場に、半分はうちの会社に入ることになりますが、こういうのはキックバックとは言いません)観てきました。お陰様でお正月も好稼働が続いていたドライヤーセレクションですが、その回も場内ほぼ満席。20分ほどの短い時間ではありましたが、小松さんから貴重なお話を伺うことが出来ました。ご来場の皆様、どうも有難うございました!

“vol. 2“開催にあたっても、新たにプログラムを作成しました。劇場で900円(税込)で販売中!“vol.1”をお持ちの方もぜひ!並べるとカッチョいい!

2024年は、その“カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol. 2”で幕を開けたザジフィルムズ。今月末、いよいよ1月26日㈮からはBunkamuraル・シネマ渋谷宮下を皮切りにアンドレイ・タルコフスキー監督作品『ノスタルジア 4K修復版』を全国順次公開して参ります。今回のリバイバル公開に至るまでの経緯は11月の情報解禁時に当通信で書いていますので、よろしければお読み下さい。松濤から宮下に場所を移して昨年6月にオープンしたBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ですが、1989年にオープン(ザジと同い年!)の松濤時代も含めて、単独作品でお付き合いするのは実は初めて。4K上映が可能な7Fのスクリーンは座席数が何と268席もあるのでビビります。今どき、268席を満席にするなんて容易なことではないよな~、と思っていたら、昨年11月にリバイバル公開された『ゴーストワールド』は封切り直後、満席回が出た、というお話も聞こえてきました。凄い…。『ノスタルジア 4K修復版』も、満席は無理としても(そんな弱気で良いのか!)良い感じに座席が埋まって欲しいです。あ~、心配。けど楽しみ!

『ノスタルジア~』の後は、5月公開の新作が控えています。昨年の夏頃には既に決まっていたのですが、まだ当分先のことだと思っていました。年末年始を挟んでいると、尚さら先のことに思えてしまう、というマジック(マジックではない。笑)に惑わされていましたが、年が明けたら「公開まで4か月あまり」という事実に気がづいて、俄然焦り始めています(バカ)。なので今週は、その作品の公開準備が主な仕事。昨日は、その映画の製作国の関連組織の方とお会いして、いろいろと有益な情報を得てきました。そして今日はこれからグラフィックデザイナーさんとメインビジュアルについての打ち合わせ。方向性などを決めて、デザイン作業に入って頂くことになります。それより何より、先ずは早く邦題を決めなくては!!

作品のターゲットにもよるし、公開規模にもよるので各社、各作品、戦略は様々だと思いますが、うちが配給する作品の場合は、初日から逆算して3か月前には、一般の方々に向けて情報解禁し、劇場での予告編上映、チラシ配布をスタートさせることを目指しています。しかしながら、全体の公開本数も多く、ネットを中心に情報が伝わる速度が以前に比べて格段に速くなっている昨今は、その情報が消費される(忘れ去られる)速度も速いので、そんなに前々から宣伝を開始しなくても良いのかも…という考え方もあり、以前と比べて情報を解禁するのを敢えて遅くする、ということも多々あります。他社さんの作品では、初日の2ヵ月前、もっと遅いと1ヵ月半、1ヵ月前に突如として現れる作品も少なくなくなってきました。そんなに急に出てきて、情報は浸透するのか?と、傍から見ていて心配になることもあるのですが、そんな短期決戦でもヒットに至る作品も現実にはあるので、ホントに宣伝の手法は様々だなぁ、と今さらながら思います。

ということで、具体的な作品名を伏せたままゴチャゴチャ書いて申し訳ございません。数週間後の当通信で、その全貌(?)を明らかにしますので、どうぞ楽しみにお待ち下さい!

※トップ画像は事務所入口のドライヤーセレクションのポスターですが、添えている松の枝が、旧東海道の松並木、というか、野性味があり過ぎな感じです。千両の赤い実が見えていないのが、お正月感が欠如している原因と思われます…。

texte de daisuke SHIMURA



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