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ニヒリズムへと覚醒した俺が感じて思ったことまとめ

死別や失恋、人間不信を経て ニヒリズム へと覚醒した俺が感じて思ったことまとめ
30年人生を歩んできたなかで、いまここにいる世界を拒絶し続けてきた本当の理由をお話します。

「俺は夢なんて嫌いだ。」「俺は、生きるのが嫌いだ。」
どんな夢でも必ず現実として醒めるものだと、2年前の4月からずっとアイデンティティとして、口にし続けている言葉。

その後は祖父母の死に伴う物理的な別れや、付き合っていた元彼女との失恋による自暴自棄、全否定をきっかけに"ニヒリズム"と呼ばれる虚無主義を知った。
人間不信を患う本物の弱者男性として現在も孤独を生きる俺は、自分自身の存在意義が根源的な虚しいものだと気づいてから、ようやくあきらめの念ができた。

いま、こうして地球に生きている物理的な現実世界そのものが"夢"であり、"幻想"なんだと。
真の意味での"現実"とは、生命が終わって、本来定め在るべき虚無へと還ること=すなわち"死"なんだと。

本来ならばヒトとして生きていくために学ぶ努力も経験も、スキルも、行動力さえも、何ひとつ必要なかったんだ。
なぜならば、どんなに苦難を乗り越えて華やかな生涯だったとしても、最後は必ずみんな等しく、虚しく死んで、火葬炉の中で生前大切だったモノといっしょに、棺ごと焼け落ちて、消えてしまうのだから。

「必ず死ぬからこそ、死ぬまでにどう生きるのか?が大切だ」と言われれば正論である。反論する術も資格もない。
言い訳がましいけど、それでも……それでも、一度きりのライフが、文字通り100%すべてを失って終わる未来のために、俺自身が使命でもって、"森下カズノリ"というオンリーワンの人間男性として、できることなんて1つもないさ……

楽しい思い出も、積み上げてきた学力も経歴も、人間関係さえも……やってきたことぜんぶがそれまでだ。
そこから何十年も先、火葬されて肉体精神と共に無くなるのをただ待つだけの、無価値な副葬品でしかないのだ。
俺に限った話ではないが、生きているうちは決して無駄でなくとも、本当の意味で言えば1つ残らず無駄なんだ。

辛く悲しいばかりの毎日も、絶対的な虚しさに埋もれて目立たなくなったけど、そうして俺は現実を見てきた。
……いや、現実という名前を借りた、1番長い長い夢を見ていたんだ。

夜が明けて起きれば幻へ消えていくように、現実という夢もまた、死という定め在るべき1つの結末へ行き着く。
こういう厨二病じみた変な考えを、みんなは現実逃避だっていうけれど、俺として言わせればまさにこうして物理的な現実で、ヒトとして生きていることそのものが、寄り添い外れの100%究極な現実逃避だ。
もう俺は、最後の最後まで逃げっぱなしだな……

絶望することも能動的になることも結局無意味で無価値だから、弱さも強さも否定して、文字通り0でいる真実。
何も考えず何もせず、かといって他人からの干渉も受けず、俺はただ虚しさだけに浸り続ける。
俺が今更こんな理屈を外へ向けて発しても、100%他人事だからさ……みんなはみんな、他人は他人。別次元世界。
受け入れようがいまいが、ずっと夢のままで生きて、臨終間際まで楽しんで、寄り添わず逃げ続けていればいい。

確かに俺自身も今、こうして物理的な現実にヒトとして生きている。
死という定め在るべき現実……虚無概念から、生物本能でもって逃げ続けている。自覚して罪悪感もある。
五体満足でゲームやっている、SNSもやっている、仕事だってやっている。病院にもちゃんと通い続けている。

なにより俺は、死ぬのが怖い。
母親から産まれたときの意識は感覚として覚えているけれど、逆に死んだ後の意識はどうなるんだろうか。
心療内科の先生が「死んだら身体がなくなるだけ」「死ぬことは失敗しないから大丈夫だ」とは仰ってくれたものの。
……やっぱり素直に怖い。どうなるかがわからないもん。

この世界のあらゆるすべてが、喜怒哀楽から行き着いて、素直に虚しいと感じるのは。
オカルト的概念を抜きにしても今更な話、自分の思い通りもエゴも、何もかもが関係なくて。
生まれ落ちたときから、ありのまま自分1人だけの世界観で動いてきて、みんなと同じ世界を拒絶し続けたのは。
きっと、そういうことなのだろうな。うん。

「カエリタイ」
文字通りどこにも居場所なんてなかった俺は、虚無感と絶望の果てに、何度このヒトコトをつぶやいたことか。
辛い。苦しい。生きたくない。現実へ還りたい。ここではない元あるどこかへ、帰りたい。
こんな偽った現実は心の奥底まで嫌だ。肉体という不自由な器から抜け出して、ありのまま自由に飛び立ちたい。

助けを呼んだって、俺以外に誰1人としていない。
自分自身そのものだけが理解者であり、本当の意味で理解してくれる外的存在など、産まれる前から0である。

なに、向こうからやって来るのを待ち続けてんなら、「0を1にする努力をするべき」「とにかく自分から動くべき」だって?
そうだな。そういう当たり前の事実さえも、ネガティブなプライドを押しつけて否定して、認めたくないだけだもんな。
だからこそって言い訳して、やっぱり動きたくない、やりたくないんだよ。どうしたいかなんて、俺には……

結局、人生で1番泣いても無駄で空っぽ。ただただ虚しいだけだった。虚しすぎて、笑ってしまった。
悪い夢だ……

いろいろとまわりくどい書き方にはなってしまったけれど、30年かけてようやくたどり着いた、自分1人だけの真理。
もうここから先は、最後に訪れる本物の現実へ向けて、身体が朽ち切るのを待つだけ。死んだら死んだで本望だ。
叶うならば、今すぐにでも自力で心臓を止めたい。とはいえ実際、なんだかんだで生きちゃうんだよな……はは。
遅かれ早かれ0へと、虚無へと還れるのだから、これ以上はもう何も言わない。

生まれたからこそ死ぬ、それが自然の摂理だ。はじまれば必ず終わる。何もかもはじまるからこそ終わる。
世界っていうのは、はじまる前から1つ残らずぜんぶ終わっているんだよ。

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