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現状維持は緩やかな死

今回のお話

やりたいことはあるが、業務に追われ家に帰って寝ては職場に行き、結局何もやりたいことがやれておらず、また今度やろうとなるケースってありませんか?

そしてふと気付くと、踏み出しているはずの足がぬかるみにはまって底なしの沼に腰まで埋まってる感覚になったりしませんか?

それは、他人時間を生きているからなのです。

仕事に邁進し高評価を受けどんどん出世街道真っしぐらという人もいるでしょう。ただ周りを見渡すと時間がないや私生活が忙しいという理由でやりたいことを先延ばしにしているケースが多々見受けられます。

よく考えてみると「時間がない」って本当でしょうか?

今回は、時間がない中でも自分のやりたいことに注力できるように何をすればよいか考えていきましょう。

時間とは他人時間と自分時間のトレードオフである

一日の大半を社会人であれば、仕事に費やしているでしょう。少なくとも8時間。多ければそれ以上でしょう。

睡眠時間を仮に7時間と置くと、残りの9時間の内、食事や風呂など生活時間を削ると恐らく可処分時間は5時間もないでしょう。

そこから通勤時間など差し引くと2、3時間もない場合もあるのではないでしょうか。

その中でやりたいことに費やせる時間はいつわたいどの程度あるのでしょうか。
ほとんどないが答えなのではないでしょうか。

一体それは何故そうなっているかを考えてみると、他人時間を上手く捌けていないからではないかと思っています。

他人時間とは、仕事や私生活の中で自分だけで完結しない時間のことを指します。

時間がなく忙しいという人はこの他人時間をコントロールできていないのではないかという仮説を持っています。

仕事において、仮にやらないといけない作業があった際に、その中で他人の意思決定や判断が介在する割合はどの程度でしょうか。

50%を超える場合は、恐らくその人に託した方が効率的だと思います。
多くの人は、全て自分で背負うとして忙しくなっているのです。

全ての時間配分は自分の意思決定によるものです。

以下の記事にある様に、自分がやりたいことを先延ばしにして身に付けたスキルや成果などあるのでしょうか。

https://r25.jp/article/758147854101948194

本当にやりたいことは、何を捨ててでもやるのではないでしょうか。

全ての時間配分は自分の意思決定によるものであると書いた通り、コントロール可能な時間を積極的に選択して行かない限りは、「忙しい」からは脱出できないのです。

もし仮に、そうであったとしても人手不足などで忙しさが解消されないとしたらその場を離れるというのも一つの選択肢ではないでしょうか。

その場にいるというのも自分の選択の帰結なのです。

有限な時間の中で、やりたいこと、やるべきこと、やりたくないこと、やるべきではないことは、全てトレードオフの関係にあります。

現状維持は緩やかな死

今の時代、以前よりも働きやすくなり転職もしやすい時代になっています。
より自分がやりたいこと、輝ける場所に行ける確率は高くなっています。

その時に重要になってくるのが、個々人のブランドやスキルになってくると思います。

日本は大学を卒業してから勉強しない人達だと言われ、リカレント教育といった会社員になってからの再教育(キャリアアップのための勉強)のようなワードもよく聞こえてきます。

逆に考えると、仕事以外でも勉強をしてスキルを上げるだけで他の人との差別化が図れることになります。

そう認識してもなお、時間が忙しいなどの理由で手を動かさず何もしないのは、消極的に現状維持を選択していることになります。

鍛えていない筋肉がやがて脂肪になるように、鍛錬しない知識も朽ち果てていくのみです。

そうして歳を取り、いつのまにか何も残すことなく朽ち果てていくことを想像するとゾッとします。
それ故に、強い言葉を使ってはいますが、現状維持は緩やかな死と考えています。

時間をコントロールする方法

①空気を読まない

ハイコンテクスト社会にいる我々にとって最も得意な空気を読むということを一旦放棄してみてはいかがでしょうか。

定時で切り上げて帰るのは、何かと気を遣うとか評価に響くなど思うこともあるかもしれませんが、周りのその評価が自分の糧になったことはあるでしょうか。
それが、スキルアップになったでしょうか。

そうでないとすると、定時キャラを獲得するまでひたすら定時で切り上げて帰りましょう。

②やらないことを決める

時間をコントロールする上で一番簡単なのは、時間を増やすことではなく、減らすことです。
すなわち、「やらなくてよいことをやらない」ことです。

例えば、発言しない会議には出ないと表明するやスマホゲームを止めるなどです。

ちりも積もればといった次第で、可処分時間が増えるのです。

③迷うのを止める

一見時間とは、関係がなさそうですが、一日の意思決定の中で迷う時間ってどの程度ありますか?

何着て行こうやお昼ご飯どうしようから、これは上司に確認した方がいいのだろうかなどなど

悩むことはありますよね。
それを止めるのです。

予め頻度の高い悩みを棚卸しした上で、簡単に解決可能なものに関しては、答えをセットしておくのです。
お昼ご飯はこのおにぎりだけとか、5分考えて解けなかったら回答を見るなどです。

そうすることで仕事の効率化にも、思考の整理にもなるため、新しい問題に直面したとしても時間効率を上げられます。

最後に

忙しくて何もできないことが「悪」だというわけではありません。

やりたいことがあるのに、手を動かさないことを選択してしまっている状況が「悪」なのです。

そして、この記事は、それを改善できない人が悪いのではなく、改善してみようと一歩踏み出してみませんか?という自戒を込めた誘いです。

千里の道も一歩から。ローマは一日にしてならず。などよくことわざが現しているようにほんの少しの一歩でも進むことが緩やかな死を遠ざけてくれるものだと私は信じています。

それでは、また。

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