見出し画像

2021年観た映画たち

今回のお話

毎年映画を100本見るという目標を掲げているが、達成したことはない。
それでも尚、今後とも毎年100本見ることを目標として日々映画を見ていくのだろうと思う。

さて、今回は、自分が2021年に見た映画を思い出しながら面白かった映画たちを挙げながら紹介となればと思います。

2021年観た映画たち

2021年:68本
新作旧作、過去に見た映画の再鑑賞含めた本数である。

今回は、その中から印象に残った作品たちを紹介していく

パラサイト 半地下の家族

ポン・ジュノ監督作品
主演はソン・ガンホ。ポン・ジュノ監督作品では良く出てくる俳優さんである。ほんの一瞬ではあるが、私の大好きなパク・ソジュンも出てくるのでそこが唯一の明るいポイントである。

格差から来る妬み・僻みや社会構造などを「上下」という視点構造で上手く描いたところが本作のすごいところだと感じる。

キャプテンアメリカでお馴染みのクリス・エヴァンス主演の同監督作品であるスノーピアサーという作品では格差を列車の「横一直線」という構図で描いたことを思い出すと、近しいテーマでありながら映像の中の構造を変え、場所を変えることでこれまで暗く緊張感あふれる作品に仕上げたものだなと感じた。

左がイ・ソンギュン

暗さやストーリーの緊張感だけが、本作の面白いポイントではない。
韓国ドラマをよく見ているとあぁこの人も出ているんだというのが良く垣間見える作品でもある。

個人的には、画像のイ・ソンギュンが好きである。コーヒープリンス1号店でハンギョルの従兄という好青年を演じたのも記憶に久しい。

日本でも世界的にも話題になった作品であるが故、詳細に考察や語られていることは多々あれど、やはり未鑑賞の方には一度は見てほしい作品でありますね。

シン・エヴァンゲリオン劇場版

やはりこれも見た人は多いのではなかろうか。アニメ放映時から見ている方にとっては、30年弱越しの一括りということで見た人の人生振り返りも含めてかなり感極まった人も多いのではないでしょうか。

かく言う私といえば、放映されるまでエヴァを食わず嫌いしていた人間ではあるが、アニメから見始めて放映されるまでに旧劇場版、新劇場版含めすべてのエヴァンゲリオン関連映像作品を一気見してしまった。

少年の葛藤と成長、ロボット、恋愛、複雑な設定、考察余地のある伏線や謎など王道中の王道という作品性を持っており、「逃げちゃダメだ」など各キャラのセリフがミームになるほど良く知られた作品である。

ネタバレになるかもしれないが、やはり少年シンジや父ゲンドウがお互いを受け入れるシーンやミサトさんとのやり取りなど過去作をすべて見ている、見ていないにかかわらず楽しめる演出が盛り込まれているのが秀逸であった。

個人的に好きなポイントは、最後のセリフが神木隆之介さんであったということである。全編通してシンジの声は緒方恵美さんというザ・少年の声を持つ声優さんが担当されており、シンジのキャラクターと嚙み合っていたが、少年から青年へと変化した後の声が神木隆之介さんというところに持って行ったのはベストな配役であるように感じた。
(余談;呪術廻戦の映画の予告を見るとこれはエヴァンゲリオンかと思うくらいである。主役の乙骨役が緒方恵美さんなのである)

アニメに映画にと人気であるからこその数多く作品があり、設定やストーリーの解釈が難しいと感じる部分は多々あるけれど、これもまた未鑑賞の人には見てほしい一作である。
少なくとも新劇場版3つとシンを見て面白いと感じたらアニメや旧劇場版を見ると改めてシンの見え方が変わってくるに違いないと思う。

ジャスティス・リーグ:ザックスナイダーカット

2017年に公開された作品のディレクターズカットというやつである。もともと2時間の作品が、4時間になるという2倍長くなった作品でもある。

17年公開時に劇場に足を運んで見に行った記憶があるが、DCのキャラたちがとても好きであり、アメコミも好きな自分からすると当時は各キャラの背景の描写やなぜステッペンウルフ(本作の悪役)なのかなどある種「片落ち」しているような印象を持っていた。

これ以降アクアマンなど他キャラの映画作品が公開されていったが、当時はどうしても2時間に収める以上は、仕方のないことだと感じていた。
実際のところは、悲しい出来事があり途中で監督が降り、アベンジャーズなどをまとめた監督が編集していたことを知ると「道半ば」だったのであろうと思い返すのであった。

そんなことを踏まえて、本作はもともと撮っていたザックによる完全編集版である。面白いの一言に尽きる。過去に放映された時の映像がそのままではなく監督の思うがままにシーン追加や削除、CGの刷新などされているため、ほぼ新作と言っても過言ではないほどに良くできた作品である。

もともと放映されていたHBOMax(USの配信サブスク)では4本の連続ドラマ小説風に配信されていたこともあるため、1時間×4本であるため、1本の映画として見ると非常に長く感じるが、それでも濃密に各キャラの背景(アメコミ風に言えば、「オリジン」)を描き、ジャスティスリーグが形成され、悪を倒すかというところは10倍ほど面白くなっている。

個人的には各キャラの配役がとても過去と比較してもハマり役だと感じる。スーパーマンやワンダーウーマン、バットマンは過去にも名俳優たちが演じている訳ではあるが、ザ・アメコミ映画として見るのであれば、この配役がベストに感じる。

どうしてもマーベルと比較するとDCコミックスのキャラの知名度や人気はUSに比較すると下がってしまう、また映像作品の質・量的にマーベルがすごいのが悲しいところではあるが、一DCコミックスファンとしては、更なる映像作品の制作・配信をもっと盛り上げていってほしいところである。
(NetFlixにもタイタンズ、ヤングジャスティスなどDC作品は多々ある)

マーベルはある程度見ていて、ヒーローものが好きだという方にはオススメしたい作品である。とはいっても過去のスーパーマンやバットマンの映画見ていないしなと思ったそこのあなたにとってもこの作品から見ることで好きになったキャラがいれば過去作を見ればという形でオススメをしておく。

グリーンブック

相棒(バディ)ものが好きである。リーサルウェポン、ポリスノーツ、最強の二人、幸せの見つけかた、ボーイズ2メン、相棒など様々な二人組の映画やドラマ、ゲームがあるが、その中でもトップ3には入ってくるほどとても心温まる作品となっている。

イタリア系のトニー(ヴィゴ・モーテンセン)、黒人のシャーリー(マハーシャラ・アリ)が本作の相棒である。なんとまあ気品ある人なのだろうとシャーリーを見ると感じる。ガサツなトニーと比較するとなおさらである。

過去を思い返すとトニーを演じるヴィゴ・モーテンセンといえば、あの「アラゴルン」である。ロードオブザリングで人間の王たる最強のイケメン。アラゴルンである。あれほどまでに気高く強かった男が、年を経るとああなるのかという時代を感じさせるものはあれどやはりイケメンは腐らずといったところか。

本作ではより渋さをましたヴィゴを見ることができる。

差別だったり個人が持つ差別意識を背景にアメリカ南部のピアノツアーを描いた本作。相棒もの×旅程といういい味がしそうな組み合わせにこの俳優のペアならではの深みがより本作を感動たらしめるものになっている。

新年の寒い中だからこそ本作を見て心から温まるのも良い始まりではないでしょうか。

007 No Time To Die

ダニエル・クレイグのボンド最終作であり、5作目である本作。
経年変化で渋さと色気を増していくダニエルの集大成ともいえる本作では前作「007スペクター」から引き続き、フランス美女であるレア・セドゥも出演している。

前作から過去の呪縛から切り離され普通に戻ったボンドを待ち構えていたのはやはり過去の呪縛であるというのが本作のはじまりである。
やはり最後であるというところからどう着地するのかといったところが非常に気になっていたところではあるが、とても良い着地であったように思う。

50歳を超えてもアクションを綺麗にこなすのは、中々に難しいことだと思うが、それでもスパイアクションとして美しく魅せられるのはダニエル・クレイグならではだろうと思う。

1本の娯楽作品として、ダニエルボンド最終作としてとても楽しめる作品だだと思う。

個人的にはダニエルボンドで一番好きなのは、カジノロワイヤルである。ヴェスパーとボンド、007になるボンドと哀しみと成長の物語が始まりであるところがものすごく良い。
本作では、集大成であるからに過去作との話も顧みられているところが良いところである。

プライムにも過去作があり、見られるので長期休暇を利用して今こそ007の世界に足を踏み入れていくのも悪くはないだろう。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

ガンダムの集大成と言えば、これであろうと思う人も多々いるのではないでしょうか。

前述したエヴァしかり、個人的にガンダムもSEEDや00など平成ガンダムシリーズはいくつか見ていました。ただ、いわゆるファーストガンダム、宇宙世紀に触れたことがなく、ちゃんと一から見ておこうということで機動戦士ガンダムを見始めたわけです。

するとまあドハマりした結果、ファースト、Z、ZZと一気見をした上で逆襲のシャアを見るという流れになりました。

アムロとシャアの最後の戦いというところでこれまでの2人を見てきたものとしては心躍らせるわけであります。そして22年春公開のららぽーと福岡に置かれるνガンダムが目まぐるしく動くのが本作というわけです。

宇宙世紀の1つの締めくくりとして本作があるわけです。そして昨年公開の「閃光のハサウェイ」主人公、ハサウェイ・ノアも本作では少年として登場します。(もっとキッズな頃はZに登場します)

敵として出会い、友として戦った2人が、なぜまた敵として相まみえるのか。同じ目標を持ちながら思想が異なるがゆえにアプローチが反発してしまう2人に対する「ああなんでこうなる。なぜわからんだアムロ」という気持ちは、シャアのそれと符合するわけです。

個人的にはものすごくシャアに同意していて、おそらく自分もネオジオンに陶酔していただろうと思っています。そう思うくらいに深さがあるのが宇宙世紀のガンダムというわけです。

89年公開ということで今から30年以上前になるわけですが、映像に時代を感じさせながらもド迫力なMS同士の戦闘シーンや独特なセリフ回し、最高のエンディングの入り方と不朽の名作と呼ぶにふさわしい出来だと感じます。

未鑑賞の方にここから見てよと中々オススメはしにくいですが、まあここから見てもいいんじゃないかと思っています。
そこから2人の足跡を追うならファーストから見ればよいのかなと。

個人的にはZガンダムが一番好きです。

最後に

映画っていいですね。見れば見るほど面白くなるというかなんというか。ストーリー、映像、構図、光や色の演出、俳優陣の演技など見方は色々あって同じ話でも違った見え方ができるのが映画のいいところだと感じます。

新しいもの、古いものとあまりこだわらず本年も多く映画を見ることで自分の人生を豊かにできればと感じます。

たくさん見ることでこれはあれのオマージュやパクり、あの監督だとこういう撮り方するだろう、このシーンはXXという風にメタ的な見方も身についてくるのが、映画のいい側面だと思います。

皆さんもいい映画に出会っていける年になるといいですね。
それでは、また。

読んで面白ければサポートよろしくお願いいたします! 励みになり、さらなる質の高い記事投稿することを約束します。